パク・ヘイル=6月30日、ソウル(聯合ニュース)
パク・ヘイル=6月30日、ソウル(聯合ニュース)
韓国演劇界の新星として注目を集め、2001年に『ワイキキ・ブラザーズ』でスクリーンデビューしたパク・ヘイル。映画俳優10年目、韓国映画界で大きなパワーを持つカン・ウソク監督の野心作『苔(こけ)』で主役を任されるほどまで成長した。

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 作品は、インターネット上で公開され人気を集めた同名漫画が原作のスリラー。父親の死の謎を解くため、村の人々と対決するユ・へグクを演じる。貫録を見せる助演陣に臆することなく、物語の中心を支える。

 14日の国内封切りを前に、先ごろソウル・三清洞のカフェでパク・へイルに会った。「原作を一回ざっと読んでからは、原作にとらわれないよう努力しました。漫画と映画にギャップがあることを念頭に、それをどう埋めるかを考えました」と話す。

 実は出演が決まる前、脚本を手がけたチョン・ジウ監督を介し、原作者に会ったという。原作者から、へグクのイメージがあいまいになるときは、「嫉妬は私の力」でパク・ヘイルが演じたイ・ウォンサンを思い浮かべたと聞かされた。『苔』出演が決まると、パク・ヘイルは原作のへグクのキャラクターに似ていると評価された。

 そんなパク・ヘイルだが、撮影序盤はカン監督のスタイルについていけなかった。「監督は準備ができればすぐ撮影に入るスタイルですが、ぼくは火が着くのが遅いほう」と語る。最でょはとまどい、スタイルを一致させることに時間が必要となった。

 「長い経歴のある方と仕事をするのは初めてでした。過去の撮影での話、俳優たちの話をたくさん聞くことができて楽しかったです。コンゴの滋養分になるであろう話をいろいろ聞きました」。

 共演のチョン・ジェヨン、ユ・ヘジン、キム・サンホ、キム・ジュンべはいずれも舞台俳優出身で、パク・ヘイル自身舞台で活動していたころからの旧知の仲だ。劇中では彼らと命をかけ激しく対立するため、実力派の先輩の演技に押されないよう必死だった。「押されてはいけないと思いました。ぼくは『観客の目』の役なのに、自分が押されれば観客も押されると思いました」と振り返る。

 これまでの出演作品には、ボン・ジュノ監督の『グエムル~漢江の怪物』、『殺人の追憶』などのヒット作があるが、人気俳優ソン・ガンホの力が大きい。自分も集客力のある俳優になりたいかと尋ねると、「気持ちだけでなれるでしょうか(笑)は各作品に溶け込める俳優になることが先です」とパク・ヘイル。ただ、ソル・ギョング主演のカン・ウソク監督作品『シルミド/SILMIDO』『公共の敵』などが興行に成功したことを挙げ、主演俳優として受けるプレッシャーもなくはないと明かした。

 来月からは新人のユン・ジェグン監督作品『対決(仮題)』の撮影に入る。また、『苔』クランクアップ直後に出演した低予算映画が8月18~24日に開かれるデジタル映画フェスティバル<シネマデジタルソウル(CinDi)>で上映される予定だ。

 最後にパク・へイルは「やれるところまで自分を出して映画がしたいです。自分自身に正直な俳優でありたい」と、俳優としての意気込みを示した。



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