ボビー・キム=(聯合ニュース)
ボビー・キム=(聯合ニュース)
先ごろ発売されたボビー・キムのサードアルバム『Heart&Soul』はファーストアルバム『クジラの夢』に比べトーンが明るくなった。昨年リリースしたスペシャルアルバムは作曲家から提供してもらったバラードが中心だったが、今回のアルバムではシンガーソングライターとしての本来の自分に戻り、R&B、ヒップホップ、フォーク、ロックなど多彩なジャンルの曲を手掛けた。

 ボビー・キムはサードアルバムについて、「バラードから抜け出したいと思っていました。以前のアルバムに比べると収録曲が明るくなりました」と説明した。音楽を”おもちゃ”に例え、アルバム制作はこの”おもちゃ”で遊ぶ時間が戻ってきたようなものだったとし、歌いたいジャンルの曲を思いのままに表現したという。制作作業は精神的に大変ではあるが楽しく、ひたすらつらいだけだとしたら続けることはできないと思っていると語った。

 アルバムには1曲目の『Free』をはじめ、恋、別れ、男の友情などさまざまなテーマの曲が収められている。愛情表現が苦手なために恋人と別れてしまった過去の経験を思い出し作ったというタイトル曲『男らしく』はラテンのリズムとブラスサウンドが特徴だ。

 アルバムに人生の一場面を盛り込んだというボビー・キムに「これまでうまく生きてこれたか」と尋ねると、大きな声で笑った。「半々だったと思います。幼いころに米国で暮らし、からかわれたので人目を気にしながら育ちました。ああでもない、こうでもないという心理状態でしたから。どうしようもない現実でしたが、さまざまな文化に触れることができたのはミュージシャンである自分にとってプラスになったようです」。

 ボビー・キムはテレビにあまり出演しない歌手のうちの一人だ。バラエティー番組にも出てみたいと思うときがあるが、ありのままの姿を見せすぎてしまうのではないかという思いから音楽番組以外への出演は意図的に控えてきたという。最近は全国ツアーを展開している。音楽を通じて表現された彼の人生は、テレビよりはコンサートで接することができる機会が多いといえそうだ。



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