「最近、某テレビドラマ主演俳優3名分の出演料は、1話当り4,400万ウォンで、制作費(1回当り9700万ウォン)の45.4%に達した。制作費の大部分が有名スターに支払われてしまうと、結局、最も重要な制作費を削るしかない。お金を節約するために撮影日数を減らすので画像場面が多くなり、PPL(間接広告)が増し、“ミュージックビデオ”のような画面が時間を埋め合わせているのが韓国ドラマの現実」

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14日、韓国放送プロデューサー連合会が“スターの権力化と韓国ドラマの未来”を主題として開いた緊急討論会で、ヤン・ムンソクEBS製作委員は、映画界で火のついたスター権力化問題が、ドラマでもすでに深刻な水準であることを、具体的な数値で表わした。

2000年に比べ、2004年ドラマ制作費は77%上昇した反面、主演俳優2人の出演料は360万ウォンから1300万ウォンと、261%も上がった。これに比べ、下位10名の平均出演料は同じ期間21万ウォンから14万3000ウォンへと、32%も減少。スタッフ(FD)人件費は1話当り33万ウォンから38万ウォンと、かろうじて15%上がった。

ヤン委員は「現在、ドラマ制作現場でスターがプロデューサーを選ぶ現象が起きており、“チッセ(選り好みして選ぶという意味)プロデューサー”という自助的な用語が登場している。スター俳優が父親役を演じる中堅俳優キャスティングまである」といい、スター中心の制作が引き起こす問題を指摘した。スター級演技者の“独占”が、相対的に出演料の高い中堅俳優回避現象につながっている。
最近のドラマに片親の家庭が多いのもこのためだ。

ドラマ制作システム歪曲の原因として、放送局の外注義務比率の持続的な増加に伴う編成上の問題点と制作プロダクションの増加、芸能企画社の無分別な製作参加などが指摘された。これらの解決策としてヤン委員は、サラリーキャップ(出演料総額制限)制度とインセンティブ制の導入、外注義務比率の再調整、PPLの制限的許可などを提案している。


<b>蓋然性のない新人俳優を起用して非難を浴びた『春の日』</b>
視聴率連動ギャランティで話題になった『私の名前はキム・サムスン』のキム・ソナの場合、ヤン委員は「地上波で視聴率を物指し棒のようにランニングギャランティを適用することは多少問題がある」といい「海外販売収益等の地上は外利潤が発生したときに適用することが望ましい」と指摘。

この日、討論に参席したイ・ウンギュMBCドラマ局長は、「韓国ドラマ制作システムの問題は、深刻な品質低下危機に面している。制作プロダクションがスターよりの企画商品を量産しながらクオリティを維持できず、現在の韓流ドラマブームもじき冷めてくる段階」といい「放送局もドラマ企画システムを構築し、マネージメント社と合理的な収益構造を作りPPL、新人俳優起用等、非正常的な収益創出に乗り出してはいけない」と発言した。

キム・ヨンソプSBSドラマ責任プロデューサーも同じく、「私達はドラマの産業的な側面だけを強調し文化的側面を見過ごしている。スターよがりのトレンディ青春ドラマだけ作られたために中国市場では韓国ドラマはありきたりだという声もあがっている」と、「スター俳優たちの要求も、全体の制作基盤を壊さないところで成り立つべき」と自制を求めた。

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