「ウサギのカチューシャ男はいなかった」梨泰院事故の捜査終結…遺族反発=韓国(画像提供:wowkorea)
「ウサギのカチューシャ男はいなかった」梨泰院事故の捜査終結…遺族反発=韓国(画像提供:wowkorea)
10月29日に発生した韓国梨泰院事故を捜査してきた警察庁特別捜査本部が、事故の原因として「群衆流体化」を挙げた。事件初期、ウサギのカチューシャをした人物が故意に押して事故が発生したという証言などに対しては虚偽だと結論付けた。梨泰院事故遺族協議会は、特別捜査本部の捜査が不十分だったとし、検察に上層部の捜査を促した。

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 警察庁特別捜査本部は13日、ハロウィンに起きた梨泰院事故の最終捜査ブリーフィングを開き、惨事の捜査結果についてこのように明らかにした。

 特別捜査本部は事故の原因が群衆流体化だと明らかにした。群衆流体化とは狭い空間にあまりにも多くの人が集まり、人々が恣意的に動けずに押されることで、通常1平方メートル当たり7人以上の人が集まる時に発生する。

 キム・ドンウク特別捜査本部報道官は、「事故当時、単位面積当たりの人波密集を確認したところ、(事故当日)午後9時から10時26分頃、単位面積当たり少なくとも2.68~12.09人が群集した」とし、当時の映像を公開した。

 一方、特別捜査本部は事故責任関連者の捜査結果について、「業務上過失致死傷などの疑いで24人を立件し、このうち容疑が重い警察4人と龍山区庁関係者2人の6人を拘束送検した」と明らかにした。

 特別捜査本部は遺族などが事故の「上層部」と名指ししたイ・サンミン長官とユン・ヒグン警察庁長、オ・セフンソウル市長に対しては別途の書面調査も行わず。疑惑なしで終結した。

 これに対して梨泰院事故遺族協議会のイ・ジョンチョル代表はこの日、事故捜査を譲り受けたソウル西部地検に出席し記者たちと会い「500人にもなる巨大組織がこれしか捜査できなかったということが理解できない」と批判した。
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