世界的なプレーヤーへ一歩を踏み出すKバイオ、キーワードは直販=韓国(画像提供:wowkorea)
世界的なプレーヤーへ一歩を踏み出すKバイオ、キーワードは直販=韓国(画像提供:wowkorea)
韓国のバイオ関連企業が世界的プレーヤーとなるべく、直販体制の構築を進めている。

「セルトリオン・ヘルスケア」は来年から、バイオ後続品(バイオシミラー)の米国における直販を開始する。同社では自己免疫疾患治療薬「アダリムマブ」のバイオシミラー「ユフライマ」が、年内に米国食品医薬品局(FDA)から承認を受け、来年7月から販売可能となる展望だ。加えて9月、米国で承認を得た乳がん治療薬「ベバシズマブ」のバイオシミラー「ベグゼルマ」も、来年初めから直販を開始する。

業界では、セルトリオン・ヘルスケアが米国での直販を開始するためにかかる販売管理費用の増加は避けられないが、パートナー会社に支払っていた販売手数料(売上高の20~30%)がなくなる点を考えれば、直販による利益の増分がより大きいとみている。

「SKバイオファーム」は、同社として5番目となるFDA認可の韓国産新薬で、てんかん治療薬の「セモバメート」を、2020年5月から米国で直販している。同医薬品は7~9月期に前年同期比138%増の474億ウォン(約49億1376万円)を売り上げるなど、米国市場での定着に成功したと評されている。

また医療機器メーカーで直販に成功した企業としては、「オステムインプラント」が挙げられる。同社は中国市場をターゲットに直販体制を構築した。現地社員約1500人が歯科医を訪ね、製品を紹介して購入につなげる仕組みだ。同社の中国における市場シェアは33%と、2位を引き離している。

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