持ち前の誠実さで「一歩の差」を超えた…パク・ジェフン、プロボクサーから弁護士へ=韓国報道(画像提供:wowkorea)
持ち前の誠実さで「一歩の差」を超えた…パク・ジェフン、プロボクサーから弁護士へ=韓国報道(画像提供:wowkorea)
「弁護士を目指していた時に最も大変だったのは、私に対する世間の偏見でした」

法務法人ホンリムのパク・ジェフン弁護士は、現在の職に就くまで大変な苦労をした。彼は高校卒業後、大学に進学せずボクシング界に入門した。幼い頃から勉強ができる方ではなかったため、得意な運動、特にボクシングの方に進路を決めた。

しかし彼も現実と妥協せざるをえず、結局就職に有利な工科大学に進学した。でも実際に勉強してみると、工学よりも人文学の方が自分の適性に合っていることが分かった。彼は「人文学はスポーツと同じくらい面白かった」と語り、「人文学の本を読んでいると、朝から深夜まで時間を忘れ、何か新しいことを知るという快感があった」と当時を思い出した。パク弁護士は「人間の醜さを愛せ」というテレビの法廷ドラマの台詞にハマり、人間の様々な姿が見られる職業である弁護士を夢見るようになった。しかし、突然「弁護士になる」と宣言した地方大学の工学部の学生に、周囲のほとんどの人々は「どうせだめだろう」という冷ややかな反応を示した。

パク弁護士は「幼い頃に勉強はしなかったが、他人が遊んでいる時にいつもスポーツをし、残った時間に生活費を稼いでいた」と語り、「私の身に染みついたこの誠実さを信じていたので、弁護士になることは十分に可能だと思った」と話した。

彼の思いは現実のものとなった。彼は昨年ロースクールを卒業して司法試験に合格し、現在弁護士として生活している。司法試験を受験後、合格発表までの3か月間、彼はロースクールの実状を赤裸々に書いた著書「あなたのロースクール」を執筆し、作家デビューも果たした。

パク弁護士は「この本よりもロースクールについて正しく説明している本があったら、法曹界を引退するという覚悟で書いた」と語り、「ロースクール入学から卒業までの3年に経験したこと、出会った様々な人間模様を表現したかった」と話した。

弁護士という職業は悔しさを訴える依頼人はもちろん、過ちを犯して善処を望む依頼人にも出会う。彼は「誰でもミスをする可能性がある。世の中の全ての人がその人に向かって石を投げたとしても、誰かひとりくらいは一緒に石に打たれる人が必要なのではないか」と語り、依頼人に対する自分だけのポリシーを明かした。

記憶に残る事件について尋ねる質問に、彼は「印象深い事件ほど当事者が特定されやすいので公開しない」と話し、「それが私を信じて任せてくれた依頼人に対する感謝の気持ちを表す第一歩」と答えた。

今、この瞬間もどこかで熱心に勉強している後輩たちに対しては「一歩の差」を強調した。目標達成は「一歩の差」で決まるが、誰もがそのすぐそばまでは行くことができるという意味だ。この一歩を越えるか越えられないかを分けるのは、単純にあともう一日頑張ることではなく、身に染みついた誠実さが左右すると語る。彼は「努力は裏切らない。自分を信じることが大切だ」と付け加えた。

パク・ジェフン弁護士は「ドラマの主人公のウ・ヨンウ弁護士のように天才でもなく、名門大学の出身でもない。大手のローファームの弁護士でもない」と語りながら「私には今までに成し遂げてきた成果があるから、エリートたちよりもうまくやれる自信がある」と強調した。

パク弁護士は弁護士としての生活を始めてからも、まだボクサーの道を歩んでいる。4月に行われたプロボクシングの試合でも勝利した。彼は「ボクシングは富と名誉を得ることができないと言われているが、ロマンさえあればそれで十分だ」と語り、「チャンピオン」という自分だけのロマンに向かって日々汗を流している。
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