韓国国防省は北朝鮮に対し「核使用を試みれば、自滅の道を進むことになる」と警告した(画像提供:wowkorea)
韓国国防省は北朝鮮に対し「核使用を試みれば、自滅の道を進むことになる」と警告した(画像提供:wowkorea)
韓国国防部(省)は、北朝鮮が最近の最高人民会議で “自国が設定した条件と判断によって、韓国側を狙った核先制攻撃を敢行することができる”という原則を宣言したことについて「核使用を試みれば、自滅の道を進むことになる」と警告した。

韓国国防部の報道官は13日の会見で、北朝鮮が核兵器に関する法制化措置を通じて、国家指導部への攻撃や攻撃が迫る兆候などに対し、核兵器を使用できるようにしたことについて「北朝鮮の発表は、自分たちが核保有国であることを対内外的に誇示し『核を放棄しない』という意志を表明し、現朝鮮半島情勢の責任を韓国と米国に転嫁しようとする意図がある」と伝えた。

つづけて「『北朝鮮の完全な非核化を推進する』という(韓国)政府の立場は確固としており、北朝鮮がとった今回の措置は米韓同盟の抑止および対応能力を一層強化させ、国際社会からの孤立をもたらし、北朝鮮住民たちの苦痛を深刻にするだけだ」と批判した。

また「国防部は米国側との緊密な協力を通じて、米韓同盟の拡張抑止実行力を一層強化し、韓国型3軸体系の画期的拡張と戦略司令部創設など、北核脅威に対する抑止力を一層強化することで、北朝鮮が核を使用できないようにする」と強調した。

北朝鮮は今月8日に最高人民会議を開き、核武力政策を法令として採択した。

この法令は、核兵器の使命・構成・指揮統制・決定執行・使用原則・使用条件・有事管理および保護などに関する内容が明示されたものである。

特に、核兵器使用の条件に関しては「核兵器または大量破壊兵器の攻撃が敢行されたり迫っていると判断される場合」「国家指導部と国家核武力指揮機構への核および非核攻撃が敢行されたり迫っていると判断される場合」「国家の重要な戦略的対象への致命的な軍事的攻撃が敢行されたり迫っていると判断される場合」「戦争の主導権を掌握するための作戦上、必要性が避けられない場合」「その他、国家の存立と人民の生命安全に破局的な危機をもたらす事態が発生し、核兵器で対応するしかない場合」という5つのシナリオが掲げられた。

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