韓国のパク・チン(朴振)外相(画像提供:wowkorea)
韓国のパク・チン(朴振)外相(画像提供:wowkorea)
米中対立が激化する中、ユン・ソギョル(尹錫悦)韓国政府の発足後初めて日中韓の外相が今月4日、一堂に会することになる。また、ASEAN(東南アジア諸国連合)関連外相会議を通じた南北高位級の接触の可能性にも関心が集まっている。

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韓国のパク・チン(朴振)外相はカンボジア・プノンペンを訪問し、4日午前に「韓-ASEAN外相会議」に出席する。

その後「ASEAN+3(日中韓)外相会議」が開かれる。この会議でパク外相は、中国の王毅(おうき)国務委員兼外相・林芳正外相とともに出席することになるが、日中韓の外相が対面で会うのは2019年以来のことである。

日米韓と中露朝の新冷戦体制へと急速に改編される中、南シナ海問題において中国が強い警戒心を示していることから、この日の王毅外相の発言のレベルが注目される。一方、韓国政府は北朝鮮が核実験を準備する厳重な状況の中、政府の対北政策に対するASEAN+3からの支持を確保し、国際社会の協力を強化するメッセージを導き出すため総力を傾ける予定である。

また、パク外相と林外相による両者会談の実現が注目される。韓国政府は大法院(最高裁)の元徴用工賠償判決による日本企業の韓国内資産の売却(現金化)手続きを控え、官民協議会を開催してきた。しかし、韓国外交部(外務省)が最近大法院に意見書を提出したことに対し、一部の元徴用工支援団体たちが反発したことで難航している状況である。しかも日本が最近竹島(韓国名:ドクト・独島)の領有権を主張したことに加え、福島原子力発電所の処理水海洋放出計画が許可されたことで、韓国の国内世論も悪化している状況である。5月と7月の外相会談では両国の関係改善において意見が交わされたとすれば、今回の会談では鋭い懸案を扱うことになる。

さらに韓国としては、尹政府に対する批判的な発言をしている北朝鮮側人物との対面にも関心が集まっている。5日に開かれるASEAN地域安保フォーラム(ARF)は、北朝鮮が唯一出席する域内安保協議体で、かつては南北が互いを探る場ともなっていた。南北が別途に接触する機会はないが、歓迎夕食会やARFで対面する余地が残されている。その場合、尹政府の発足後初めて南北の責任ある官僚同士が会うことになる。

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