左の写真は5日に発射されたミサイル、右は昨年9月28日に発射されたミサイルで、弾頭部の形がやや異なるように見える(資料写真)=(朝鮮中央通信=聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
左の写真は5日に発射されたミサイル、右は昨年9月28日に発射されたミサイルで、弾頭部の形がやや異なるように見える(資料写真)=(朝鮮中央通信=聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
【ソウル聯合ニュース】韓国国防部は7日に配布した資料で、北朝鮮が5日に発射実験を行った弾道ミサイルを巡り、北朝鮮側が主張する「極超音速ミサイル」は性能が誇張されたもので、一般的な弾道ミサイルとみられるとの見解を発表した。 同部関係者は、発射された北朝鮮のミサイルについて、射程やミサイルが水平移動する「側面軌道」は誇張されたものであり、極超音速の飛翔体の技術には至っていないとし、初期分析では速度が音速の6倍にあたるマッハ6程度、高度が50キロ以下で、飛行距離は北朝鮮が主張している700キロには到達できないと評価したと説明した。 また北朝鮮が昨年9月28日に発射実験を行った「極超音速ミサイル」と比べ、4カ月で新たな技術的な発展があったのではなく、昨年10月の国防発展展覧会で初公開された別の種類のミサイルの一つとみられると説明した。 北朝鮮メディアは今回発射したミサイルを「極超音速ミサイル」とし、「700キロ先の標的に誤差なく命中した」などと報じたが、これに正面から反論した形だ。 また韓国軍の関係者は資料配布後の会見で、北朝鮮が一般の弾道ミサイルを極超音速と主張した背景について、「内部的なメッセージがあるとみられる」とし、「(国内向けに)自信を持たせるようにするなどのメッセージ」と分析した。 会見に出席した国防部傘下のミサイル研究関連機関の関係者は、北朝鮮が今回発射したミサイルについて、韓国軍の弾道ミサイル「玄武2C」に似ているとし、玄武2Cは最大速度がマッハ9程度だが、「極超音速」とは表現しておらず、北朝鮮独自の表現と指摘した。
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