11日、警察と消防当局などによると、午後4時53分ごろにソウル市銅雀(ドンチャク)区に建設中だった舎堂総合体育館工事現場で天井が落下し、作業していた11名が下敷きになったという。
事故直後に出動した消防当局によって次々に救助が進み、午後7時20分には最後の1名が救助され、11名全員が無事に救助された。
コンクリート打設の技術者らの中で、完全に埋まってしまったという3名は重傷で、それぞれ搬送先の病院で治療を受けている。他8名の軽傷者も病院で治療を受けており、負傷者11名のうち3名は中国人だという。
警察は、工事現場から去っていったとされる作業員1名に連絡を取る一方、現場で所在の分からない人がいる可能性に備えて、探知犬などを投入して現場の捜索を続けている。
事故の連絡を受けた午後5時3分ごろ、現場に出動した消防当局は午後5時8分と9分に1、2段階対応措置をとり、救助活動を行なった。
現場には消防救助隊員98名と警察192名、銅雀区庁関係者20名が駆けつけた。
事故が起きた国立舎堂総合体育館は、銅雀区が主管となり、ことし下半期に完工する予定だった。
2013年6月に着工したこの体育館は、地下1階・地上2階で延面積7102平米、予算は230億ウォン(約25億円)ほど投入された。
当初、昨年末に竣工する予定だったが、予算不足などの理由により工事が中断される危機におかれるなど紆余曲折を経て、ことし下半期に竣工する予定だった。
イ・チャンウ区長ら銅雀区は、これまで国会やソウル市などを回りながら予算確保のために努力してきて、ようやく予算20億ウォン(約2億1600万円)を確保したため、工事の追い込みをかけていた。
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