先日、いつも次のコーナー「アイケーブリッジ通信」を書いているスタッフ斉藤が、
新しいパソコンにスキャンを設定する、という作業をしてくれていました。

無事スキャンができるようになり、「せっかくだから」と言いながら、ちょうど
しなければいけなかったある資料のスキャンをしました。

この「せっかくだから」を聞いて、あ、この日本語、おもしろいな、韓国語にしたら
どうなるかな、といろいろ考えました。

せっかく、を国語辞典で引くと、まず、

「無理をして。苦労して。わざわざ。」

という意味が出てきます。そして、これを単純に韓国語にすると、
その代表的な意味は、「모처럼(モチョロm)」に置き換えられます。
拙著『シゴトの韓国語』にも頻繁に登場する単語でもあります。

모처럼 오셨는데 식사라도 하고 가시지요.
(モチョロm オションヌンデ  シkサラド ハゴカシジョ
/せっかく(わざわざ)いらしてくださいましたから、お食事でもご一緒しましょう)

こんな感じですね。でも、斉藤の「せっかくだから」はこれではないですね。
日本語の辞書の2つ目には、こんなふうに書いてありました。

「滅多に得られない、恵まれた状況を大切に思う気持ちを表す。」

ふんふん、これに近いですね。韓国語ではどう表したら良いでしょう。
「せっかくだから、ついでにこれもやってしまおう」そんな気持ちを表すには、

한 김에 이것도...
(ハンギメ イゴット…/ついでにこれも…)

こんな感じになるでしょうか。こんなふとした日本語の韓国語、そしてその逆を
考える作業は、字幕翻訳の作業にも通じるトレーニングになりそうです!



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