「MAMAMOO」(写真提供:RBW JAPAN )
「MAMAMOO」(写真提供:RBW JAPAN )
爆発的な歌唱力と派手なパフォーマンスで世界中を魅了する4人組ガールズグループ「MAMAMOO」が、11月26日(土)と27日(日)に千葉・幕張メッセ 展示ホール2-3で、「2022 MAMAMOO CONCERT ’MY-CON’ – JAPAN」を開催した。今回の公演は10月11日にリリースしたミニアルバム『MIC ON』を引っさげての初のワールドツアーの一環で、日本公演としては約3年3か月ぶり。来日中には、ミニアルバム『MIC ON』の購入特典としてミニトークライブや撮影会やサイン会などが行われ、日本のMOOMOO(ムム:ファンの呼称)との久しぶりの対面を楽しんだようだ。本記事では11月26日の公演をレポートする。

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開演を待ちわびるファンで埋め尽くされた会場では、BGMとして「MAMAMOO」の曲が流れ続け、センタービジョンにはメンバーカラーの青(ソラ)、赤(ムンビョル)、白(フィイン)、黄(ファサ)色のスポットライトが4本のマイクスタンドを照らす映像が映し出されていた。ファンの期待は次第に高まっていき、場内が暗転した瞬間、大きな拍手が沸き起こる。そしてオープニング映像が流れ、マーチングバンドの豪快なサウンドが会場に鳴り響くと、ステージに「MAMAMOO」がゆっくりとせり上がりながら登場! 会場全体が高揚感に包まれる中、1曲目は『MIC ON』の収録曲「1,2,3 Eoi!」からスタート。軽快なサウンドにのせて「一緒に遊ぼう」という気持ちを込めて、4人が手を順に重ねて「ハナ(1)、トゥル(2)、セッ(3)、オイ!」と気合いを入れる。続く2曲目はレトロファンキージャンルの「Mr. Ambiguous」。ムンビョルのパートでは「私に興味ある?」と日本語で投げかけ、フィインが「みなさ~ん、お待たせしました!」と言うと会場のボルテージが一気に上昇。さらにソラがパワフルでソウルフルなアドリブを響かせると、ファンから盛大な拍手が送られた。

「こんにちは。私たちは、I say MAMA MAMAMOO~♪ 『MAMAMOO』でーす!」と、美しいハーモニーであいさつ。ムンビョルは「2019年以降、『MAMAMOO』のコンサートとしては3年3か月と13日ぶりに日本に来ました。お元気でしたか?」と投げかけると、ファンは力強い拍手で応えた。ファサは「会えない時間があまりにも長かったので、皆さんが『MAMAMOO』を忘れてしまったらどうしようと心配していましたが、こんなにもたくさんの方々が会場を埋めてくださるなんて想像もしていませんでした」と会場を見渡しながら再会の喜びをかみしめていた。

今回のワールドツアーのタイトル「MY CON」についてムンビョルは「皆さんと『MAMAMOO』のみんなのコンサートだという意味を込めています。マイクのスイッチを入れてマイクをオン、マイクオン、マイクオン、マイコン、『MY CON』というタイトルに自然となりました」と説明し、ファサが「私たちはすべての準備を終えて、マイクをオンにしました。MOOMOOはみんなでMOOMOO棒(=大根の形の応援棒)を上げてみましょうか」と投げかけると、会場がMOOMOO棒の光で照らされ、その光景にソラは「いいね~」と日本語で言って満足げ。そして、「準備はできましたか! 次のステージに参りましょう!」の掛け声でライブが再開。「Um Oh Ah Yeh + Freakin Shoes + NEW YORK + Dingga」、「Emotion + Funky Boy + You’re the best」と新旧の名曲をメドレーで繰り広げ、メンバーの「MOOMOOたち拍手!」とあおる声にファンはMOOMOO棒を激しく揺らして応えていた。デビュー9年目となると愛される曲も増えるため、コンサートでそれをすべて披露することは難しいことだが、できるだけたくさんの曲を聴いてほしいというメンバーの想いからメドレーで披露することになったという。ムンビョルがその経緯を話している間、ファサがメンバーに向けられていた扇風機の風を調整すると、ちょうど良い風が送られるようになった瞬間ソラが「扇風機スゴイ」と一言。通訳の“せんぷうき”という日本語を聞き取ると、ほかのメンバーも「せんぷうき」と連呼。日本語を覚えようとする真面目なメンバーの姿にファンは笑みをこぼしていた。日本語講座を終えてからはファサが「まだお聴かせする曲はたくさんあります。引き続き熱いステージをお見せしたいと思います」と予告。フィインのリクエストで“ペンライトウェイブ”を行うことになり、ペンライトの光の波が上手から下手に移動すると、その光景に感動したソラは「日本のウェイブすごい! 楽しかった」とご満悦。会場をあたためると、ムンビョルの「行きましょう!」という掛け声で次のステージへ。

怪しげでアラビアンチックなサウンドが流れると、メンバーが一人一人ダンサーに囲まれたながらスポットライトに照らされていく。ダンサーのダイナミックなパフォーマンスへと続き、センタービジョンに「AYA」の文字が大きく表示されると、アラビア風のフルートの音色が響いた。レゲエのリズムにのせて物憂げで艶っぽい歌声を響かせ、曲の後半で早くなるテンポに合わせて会場のボルテージもどんどん上がっていく。異国的な雰囲気は続き、レゲトンのリズムが魅力の「ILLELLA」のステージへ。「One Two Three 夜が更けて 2人きりで夜が長くなる」と、魅惑的な歌声でファンを心地良い陶酔感に誘っていく。

ソラが物語と台本を作ったアニメ「ちびっ子妖精」の映像が流れてからは、ヒップホップビートにのせて「あんたより私の方が背が高い」と繰り返しラップする「Taller than You」、ファンを空・地・海くらい愛していると伝える曲「mumumumuch」を披露し、「どこでも見たことのないステージを準備した」と伝えソロステージへ。ソラがブルーの衣装で登場するとフィインの曲「Water Color」、ブラックの衣装で登場したファサはムンビョルの「Eclipse」、フィインは黄色の衣装に着替えソラの「HONEY」、ピンクのトップスにデニムパンツで登場したムンビョルはファサの「TWIT」を披露した。本家の楽曲にメンバーそれぞれが持つ個性が加わることで曲の雰囲気も変わり、その魅力に会場はどんどん引き込まれていく。そしてステージに4人が集まると、「Spit it out」(ソラのソロ曲)、「Make me happy」(フィインのソロ曲)、「LUNATIC」(ムンビョルのソロ曲)、「Maria」(ファサのソロ曲)を4人で披露していき、ライブならではの特別なアレンジで会場を沸かした。

「Paint Me」からライブ後半に突入すると、「I Love Too」、「Star Wind Flower Sun」と、メンバーの歌声をじっくり堪能できる曲を続けて披露。家族や友達など愛する人たちの大切さ、感謝の気持ちを忘れないと歌う「Star Wind Flower Sun」では、ファンが「歓声よりももっと強い熱気で呼んであげるから これは『MAMAMOO』に向けた私たちの気持ちだよ」というスローガンを掲げるサプライズイベントを行い、メンバーを感動させる場面も。ムンビョルは「歓声が出せるようになったらまたすぐに駆けつけますのでその時もまた一緒に楽しんでくれますよね?」と伝えると、大きな拍手に包まれた。次の曲にいく前には、“拍手の音対決”をすることに。客席を右と左に分けて拍手の音を比べると、割れんばかりの拍手が会場に響き渡った。ファサは「これは日本ならではないかと思います。感動的です」と伝えると、ミディアムロックジャンルの曲「Decalcomanie」がスタート。重みのあるドラムビートに合わせてファンの手拍子が鳴り響くと、情熱的な歌声が伸びやかに突き抜けていく。そして、「みんなでクラップ! クラップ!」と煽る声に、手拍子はさらに大きくなり、続く「HIP」でも手拍子は鳴り止まず、ファンの高揚感がひしひしと伝わってくる。情熱的な楽曲は続き、ラテン音楽が魅力の「Egotistic」、「Gogobebe」と続けて披露し会場のボルテージは最高潮に。

あっという間に終盤にさしかかると、ソラは「日本で公演を開催したのですが、今日来てくださったみなさん本当にありがとうございます。これからもたくさんの関心を寄せていただければと思います。ありがとうございます」と感謝の気持ちを伝え、フィインは「本当に久しぶりに日本のMOOMOOの皆さんと一緒に時間を過ごすことができて、気持ちがしっとりするような満足できる時間になりました。これからもたくさん日本に来たいと思っているので、どうぞこの時間を思いっきり楽しんで幸せな気分になって満喫してほしいと思います」と感無量の面持ち。ファサは「私は日本でこんなにたくさんのファンの皆さんが私たちのことを待っていてくださるとは思っていませんでした。なので今まで空白の期間が長かったことは申し訳ない気持ちでいっぱいです。これから先もたくさん会いに来て、みなさんに私たちから良い気運、エネルギー、音楽、ステージを送りたいと思います」と再会を約束し、ムンビョルは「私が日本でコンサートを行うことになりましたが、日本のMOOMOOの皆さん、私たちのことを忘れずに会いに来てくださってありがとうございます。いつも感じていることですが、日本のMOOMOOの皆さんの気持ちは感じています。その気持ちに応えるためにも良い音楽をもって皆様のところを訪れたいと思います。健康で長生きしましょう」と力強く伝えた。そして、「最後まで楽しく走ってみましょうか」と気合いを入れると、「Starry Night」と「Wind flower」を披露。力強くエモーショナルな歌声を響かせ、ファンの心を揺さぶった。

アンコールの拍手に応えて再登場した「MAMAMOO」は、青空が浮かんでくるような爽やかなサウンドの「Travel」、リズミカルに弾むサウンドと優しく伸びやかな歌声が印象的な日本語曲「You Don’t know me」、「MAMAMOO」のエネルギーが詰った「Yes I am」と畳みかけ、会場を熱狂の渦に包み込む。ソラは「こうして一日が終わろうとしていますが、今日の公演は私たちにとっても長い間ずっと忘れられない公演になると思います」と伝えると、「いつもあなたのそばに私がいるから頑張ってみて」とファンにエールを送る応援ソング「L.I.E.C」を披露。ファンは曲に合わせてペンライトを上下したり回したりと振付も完璧にこなし、会場は一体感に包まれた。そして「盛り上がって行きましょう!」という掛け声でアンコール最後の曲「Um Oh Ah Yeh」へ。歌の途中に、「楽しかった?」、「拍手!」と投げかけながら歌い、最後にソラが「『MAMAMOO』は続くからな!」と日本語で叫んでMOOMOOの心を満たすとファンの顔に喜びの笑みが広がった。
約3時間に及ぶ「MAMAMOO」の日本公演は大盛況のうちに幕を閉じた。


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