【イベントレポ】“皆さんの永遠のボーイフレンド”キム・ミョンス(「INFINITE」エル)、軍除隊してから初めて約2年半ぶりに日本のファンと再会!(画像提供:wowkorea)
【イベントレポ】“皆さんの永遠のボーイフレンド”キム・ミョンス(「INFINITE」エル)、軍除隊してから初めて約2年半ぶりに日本のファンと再会!(画像提供:wowkorea)
歌手・俳優として活躍しているキム・ミョンス(「INFINITE」エル)が、10月2日(日)埼玉県・川口総合文化センターリリアにて「I NEVER LEFT 2022 KIM MYUNG SOO FANMEETING in Japan」を開催。約2年半ぶりに軍除隊後初となる日本でのファンコンサートを開催した。

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ことし8月に海兵隊を除隊したばかりのエル。久しぶりの来日ということで、会場は開演前からファンの熱気と期待で満ちあふれていた。
会場が暗転しオープニング映像が流れると、いよいよファンコンサートがスタート。映像の中のすがすがしいメロディーと爽やかな笑顔のエルの姿に、ファンのワクワク感も高まっていく。

そして暗転の中、ピアノのはかなくも美しい音色が響き渡り、ステージがブルーのライトに照らされた。ステージ中央に立つエルの姿が見えると、客席からは大きな拍手が沸き起こった。1曲目は主演ドラマ「ただひとつの愛」のOST「君を描く夜」。「僕の頭の中は君のことだけ 星降るこの夜 ひとり君を思いだしてみる」と、優しく温かい歌声で聴く者の心を柔らかく包み込む。曲の最後には、観客全員が「ミョンス(ハート)来てくれてありがとう ずっと待ってたよ」と書かれたスローガン(応援メッセージボード)を掲げ、ファンの思いを届けるサプライズ企画も行われた。再会を待ち望み、お互いを想い合う気持ちを歌とスローガンを通して表現し、会場は温かい一体感に包まれた。

歌い終わり一度ステージを去ると、MCの古家正亨が登場。韓流イベントではおなじみの司会者ともあり、安堵(あんど)の空気が広がった。そして、ステージにエルが再登場し、大きな拍手で迎えられた。
MCから「改めてあいさつをお願いします」と言われたエルは、ふ~と息を吐いて少し緊張気味。

「みなさん、お久しぶりです…本当に久しぶり…あ、ちょっと待って!」と、次の言葉が言えずに一度気持ちを落ち着かせてから改めてトライする。「みなさん、お久しぶりです。皆さんの永遠のボーイフレンド、エルです!」と「INFINITE」時代からのフレーズであいさつ。久しぶりのフレーズに照れながらも「久しぶりに日本に来ました。元気でしたか? 2年半くらい経ちましたが、韓国で軍服務を無事に終えて戻ってきました。本当に会いたかったです」と再会を喜ぶエル。ファンの顔をよく見るために客席を明るくすると、3階まで埋まった客席を見て「お~!こんなに!」と感動している様子。エルは目を輝かせながら「後で(客席を)回らないとだね」と伝えてファンに期待感を抱かせた。

今回のイベントタイトル「I NEVER LEFT」についてエルは、「直訳すると、“私は去っていない”という意味になります。韓国の男性は軍服務をしなければなりませんが、“僕は皆さんから去っていないよ!”ということを伝えたかったんです」と、また照れくさそうに語る。「僕はおしゃべりでちゃめっ気がある方ではありません。どちらかというとシックで、『INFINITE』のメンバーの中では静かな方です。横でソンヨルさんやドンウ兄さんがアハハハハって騒いでいても…わかりますよね? 僕の性格(笑)。メンバーと一緒にいると静かな方ですが、今日は僕のファンコンサートということなので、たくさんお話ししていきたいと思います!」と気合い十分。除隊してからの過ごし方について聞かれると「ファンコンサートの準備をしたり、『INFINITE』のメンバーに会ったりしました。もう軍人ではなく、民間人なので(笑)」とコメント。すかさずMCに「ということで、民間人と共にお届けしていきたいと思います」と言われると、“民間人”のミョンスが「お久しぶりです!」とテンション高めに日本語で返して会場の笑いを誘う。シックでおとなしいイメージとは違い、日本語と韓国語を交えながら早口で話す姿からはイベントに対するウキウキ感がひしひしと伝わってきた。

イベントは、“時間”がテーマとなっていて、「ミョンスの昨日」「ミョンスの今日」「ミョンスの明日」と3つに分かれて進行されていった。まずは「ミョンスの昨日」。ここでは、「INFINITE」のデビュー当時の写真やドラマ「仮面の王イ・ソン」の場面写真、セルフィー写真、海兵隊の軍服姿の写真などが公開された。デビュー13年目についてエルは「13年という時間は長いようで、短いようでもありました。なぜなら、ずっと仕事に夢中でいましたし、休んでも次のステップに向けて準備していました。『INFINITE』の活動でもソロ活動でも13年間ずっと一生懸命走ってきました」と振り返る。「INFINITE」のキャッチフレーズといえば、“シンクロ率99.9%を誇るダンスパフォーマンス”。彼は「練習を24時間のうち17時間くらいしていました。寝る時間以外は練習をしていました」と伝えると突然、「“24時間”と出たのでこの後『24時間』の曲を歌いましょうか?」と、うれしい追加情報が発表された。「元々こんな性格ではないんですけど、急に追加したくなりました」と伝えると、会場から大きな拍手が起こった。

ドラマ「仮面の王イ・ソン」については、「『仮面の王イ・ソン』は初めての時代劇でプレッシャーもありましたし、心配事もありました。でもこのドラマに挑むからには絶対に良い結果を出したいと思い一生懸命挑みました。僕にとって貴重な経験を与えてくれたドラマです。演技をしながら、さまざまな感情も学び、良い先輩とも共演ができて良かったです」と伝えた。この作品で高評価を得たことについては「とても感謝しています。これからも、31歳、32歳、33歳と年齢に合った演技を見せられると思うので、頑張っていきたいと思います」と、今後への意気込みを語った。

セルフィー写真の話になると、軍服務中に若い同僚からいろんなハートのポーズの種類を教わったと、指ハートや肘ハート、胸の内ポケットからハートをポンポン出してご満悦。エルの渾身(こんしん)のハート攻撃にファンも頬を緩ませていた。

訓練が最も厳しいとされる海兵隊に服務したエル。その頃について彼は「海兵隊の中で多くのことに挑戦しようと思いました。成人の男性が大勢集まるとトラブルも起こりうるのですが、そういった面で少しでも改善できるように努力しました。これは海兵隊にいたときの生活習慣を改善するための講演の写真です」と説明。階級の高い立場で話しをしたという彼は、「『僕たち上のものが変われば下も変わるんだ! 海兵隊のイメージをよりよくしないとだろう!』と、こんな感じで話しました」と講演を再現。軍服務中の姿、そして真面目に熱心に取り組む姿が垣間見えた瞬間でもあった。

このコーナー最後には、「振り返ると喜怒哀楽を感じる13年間でした。すべての瞬間に皆さんと共にすることができてうれしいです」と伝え、ドラマ「仮面の王イ・ソン」のOST「僕じゃなくてもいい」を披露。「ただ君が幸せなら 僕も一緒に幸せなる いつも幸せに笑っていてほしい」と、切なく温かい歌声を会場に響かせた。

続いて「ミョンスの今日」というコーナー。海兵隊を除隊したばかりのミョンスの運動神経が試されるゲームの時間となった。3つのゲームのうち2つ成功したらサイン入りポスターとポラロイドがそれぞれ10名様にプレゼントされるという重大なミッションも与えられ、失敗をすることもできない状態。
1つめのゲームは、カルメ焼きを3分以内に型抜するもの。「イカゲーム」の薄気味悪いBGMが流れる中、中身の見えない3つの缶のうち1つを選んでスタート。カルメ焼きの入ったビニール袋を空けるところから苦戦するものの、形がマルということもあり大胆に削っていくと48秒を残してクリア。「成功した!」と感動しつつ、「簡単だね」と余裕を見せる。

この余裕は2つめのゲームにも続き、ペットボトルを空中で回して5本立てるチャレンジでは、3本を成功させたところで水を飲み、BGMとして流れている「INFINITE」の「The Chaser」のサビを歌い出す。そして残り30秒を残して5本目を見事に立てると、会場からは割れんばかりの拍手が沸き起こった。

3つめのゲームは「けん玉」。1分間に1つでも玉を乗せることができたら成功というもの。ここでは「INFINITE」の「Be Mine」がBGMで流れ、会場も音楽に乗せて手拍子が起こる。すると、なんと16秒で成功させ、「歌が始まる前に終わっちゃいましたね」と余裕の笑みを浮かべた。

3つのゲームをすべて成功させてプレゼント抽選会を終えると、プレゼントがもらえていないファンのために客席でアカペラを披露すると、客席にさっそうと降りていくエル。客席を一通りまわってから1階席の中央に立ったエルは、「INFINITE」が2014年にリリースした日本語曲「Dilemma」を伸びやかに歌い、ファンはその歌声に目を輝かせながら聴き入っている様子。しかし、歌い終わったエルは急に恥ずかしくなったのか、ステージに急いで駆け上がり「逃げてきました(笑)」と照れくさい表情を浮かべる。それでも宣言通り、「INFINITE」が2015年にリリースした日本語曲「24時間」もアカペラで歌い、ファンを満足させていた。この日のために米津玄師の「Lemon」を準備してきたエル。「緊張します」と伝えながらも、深みのある歌声でファンを感動させた。

ファンからの質問&お願いコーナーでは、ホワイトボードにたくさんのポストイットが埋め尽くされていた。「昨日食べたものは?」という質問では、「昨日は…昼にうな丼を食べて、アイスコーヒーを飲んで、ホット抹茶ラテも飲んで、夜にお好み焼きと焼きそば、チーズオムレツなどを食べて、しょっぱいものをたくさん食べて顔がむくんでしまいましたが、幸せな顔をしてたくさん食べました」とにっこり。「第2幕としてチャレンジしたいことは?」については、「今日から始まりました。ファンコンサートを皮切りに次々と作品をやっていきたいと思います。イベントもあれば参加したいですし、番組のMCとか写真とかマガジンなど、次々とこなしていく予定です。このようにパート2にお越し頂きありがとうございます」とファンの期待を高まらせた。また、10月に誕生日を迎えるファンに対しては、エルが客席まで行ってツーショット写真をするプレゼントをしてファンを驚かせることもあった。

イベントの終盤では「ミョンスの明日」として、キム・ミョンスの未来について語るコーナーへ。エルは、「今後40歳になるまでは歌手としても俳優としても活動を続けていきたいと思います。今日のイベントはファンミーティングではなく、ファンコンサートです。歌うだけなら話す時間もないですし、ファンミーティングだけだと歌う時間もないので、ファンコンサートという形でこれからも開催していきたいと思います。台本があるけど無いようなものですが(笑)。皆さんにたくさんお会いできるような時間を設けたいと思っています。俳優や歌手活動の合間にはYouTubeチャンネル(ミョンミョンチューブ)も投稿していきたいですし、趣味の写真も機会があれば展示会もしたいと思います。そのためには僕の実力を磨かなければならないので一生懸命頑張りたいと思います。そして、このすべてをこなすには健康が必要ですよね。僕も健康でなければなりませんし、みなさんも健康であってほしいです。コロナが落ち着いてきて、歓声があげられる時にまたお会いできればうれしいです」と今後の活動計画を伝えた。

そしてファンコンサート最後は、入隊前に発表した曲「記憶と記憶の間」を歌唱。ギターの穏やかな音色に、柔らかくて包容力のある歌声が溶け込み、聴く者の心にゆっくりと染み渡る。その歌声に客席からは大きな拍手が起こり、そのままアンコールを求める手拍子が鳴り続いた。

手拍子に応えて再登場したエルは、秦基博の「ひまわりの約束」をアンコール曲として披露。ファンに会える日を待ち焦がれていたと、言葉では恥ずかしくて言いづらいから曲を通して伝えたくてこの曲をセレクトしたという。「ひまわりのような まっすぐなその優しさを 温もりを全部 これからは僕も届けていきたい ここにある幸せに気づいたから」と歌い、優しくほほ笑んだ。

歌唱後はファンが撮影できるフォトタイムが設けられ、エルは恥ずかしがりながらもハートのポーズやギャルピースなど、さまざまなポーズを見せてファンサービス。終わりゆくイベントを名残惜しみながら、「またすぐに来れるようにしたいと思います。今後も作品や曲を出して活動をしていきます。お越しくださったファンの皆さん、本当にありがとうございました。それから健康は大事なので体調には気をつけてください。皆さんの声が聞きたいのに聞けなくて残念ですが、早くコロナが収束して、また元気な姿でお会いしましょう」と再会を約束。最後は「以上、皆さんの永遠のボーイフレンド、エルでした。バイバーイ!」とあいさつすると、手を振りながら笑顔でステージを後にした。

本編終了後には、来場者全員とのハイタッチ会が行われ、ファン一人一人を見送ったエル。彼の温かい笑顔と真っすぐな人柄がたっぷりと伝わるファンコンサートだった。

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