俳優チソン
俳優チソン
今年、俳優デビュー20周年を迎えるチソンが、1月29日(火)東京・豊洲PITにて、デビュー20周年記念ファンミーティングを開催した。

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 2015年に放送された韓国ドラマ「キルミー・ヒールミー」ではMBC演技大賞12冠に輝き、その後もドラマ「被告人」、「知ってるワイフ」や映画「明堂」などに出演し大ヒットをもたらしたチソン。
日本でのファンミーティングは2015年の開催以来、実に3年ぶり。イベントでは、来日を待ち望んでいた多くのファンとともに、楽しいひと時を過ごした。

 ファンたちの「オッパ!」の呼びかけに応えるように、チソンは「L-O-V-E」を歌いながらステージに登場。緑色のセーターにジーンズを合わせたカジュアルスタイルのチソンの、さわやかな歌声で幕開けとなった。

 「こんばんは、お久しぶりです!」と日本語でもあいさつすると、「お元気でしたか?ずっとみなさんにお会いしたかったです。僕がデビューして20年が経とうとしています。俳優生活を長く過ごしてきた分だけ、みなさんと一緒に大切な時間を作り上げてきました。20年間活動できた理由は、みなさんのおかげです!」と笑顔を見せた。「初めて日本に来た時は、みなさんにお会いするためのステージで失敗したらどうしようと、すごく緊張しました。日本語でごあいさつしたくて、日本語を勉強してきたことを覚えています。『はじめまして!』、『お元気ですか?』、『愛してる~』とか、スタッフへの『おつかれさまでした!』など、準備していました。こうした基本的な言葉も、難しく感じて、ぎこちなかったです」と日本での思い出を振り返ると、「いつか日本語で会話できることを夢見てます」と今後の目標も語り、「僕には20年以上愛してくれるファンみなさんがたくさんいらっしゃいますし、いつも信じて励ましてくれる家族がいます。これから先がもっと楽しみです。いつまでも応援してくれますか?」とファンへ呼びかけた。
デビュー20周年記念ということで、オープニングからファンへの想いを伝えるチソン。

 MCも登場すると、和やかな雰囲気の中、早速最初のコーナーへと移った。ファンクラブで事前に募ったお悩みにチソンが応える「あなたの悩みは何ですか?」のコーナーでは、相談者の声にしっかりと耳を傾け、経験談を交えながら丁寧にアドバイスを送った。

 「今年のおみくじに、“目上の人に助けられて良いことが増える”とあったのですが、目上の方に可愛がられるためにはどうすればいいですか?」というファンには、「僕は先輩に接する時、いつも明るい笑顔で接していました」と行いを振り返り、「自分のやるべきことを一生懸命頑張って、積極的な姿を見せていれば、周りの人達から認められるようになると思います」とアドバイス。誰かを助ける番になったんだなと先輩の立場となったことを感じるとしながら、「どうしたらよく見られるかよりも、どうしたら誰かの役に立てるかを考えています。それから感謝の気持ちを忘れないでくださいね」と自身の考えを述べた。

 「娘が“彼氏いない歴=年齢”であり、誕生日も家族で過ごすほど彼氏ができる気配がないため心配している」というファンには、「僕は娘が大きくなって『お父さん、誕生日を一緒に過ごそう』と言われたらすごくうれしいと思います!もし娘が彼氏を連れてきたら『別れろ』と言います。(笑)」と笑わせながら、娘を持つ父親としての気持ちを明かし、「タイミングがあるのだと思います。その時はやってくると思うので大丈夫ですよ」と気を楽にさせた。

 また、妻であるボヨンとの馴れ初めを話すと、「どうやってみなさんが僕のファンになったのかを聞くと、やりがいや幸せを感じて、この仕事をしていて良かったなと思います」と、好きになるきっかけのエピソードから幸せをもらうとし、「みなさんが僕の生き甲斐なんです」と、家族、そしてファンへの愛情の深さを示した。

 相談者から、チソンに会えない寂しさを紛らわすように色んなドラマを見て、他の若い俳優に目移りしていたと告白をされると、「涙が出そうです」とショックを受けるチソン。
しかし「みなさんのために、あなたのために!おもしろいドラマを準備します。僕から離れられないように!」と声を上げ、ファンの心を掴んだ。そしてこれまで相談役だったチソンも「僕には悩みがあります」と話し出したかと思えば、「みなさんが離れていったらどうしよう…若い男に目移りしたらどうしよう…」とファンからの告白を受けて浮かんだであろう悩みを打ち明け、笑いを誘った。

 ファンからの質問コーナーでは、妻ボヨンについての質問も多く問われ、プライベートな話しが盛りだくさん。
「僕たちはケンカという言葉が似合わないです。どうしたらケンカすることができるでしょうか?意見が合わなかったりする時は、その場で解決するようにしています。その日を超えたらダメです」と夫婦円満の秘訣を語ったり、「結婚前は1日に数十回褒めていました。今は減ってしまいましたが、(妻は妊娠中で)尽くしてあげる時期だと思うので、帰ったらたくさん褒めてあげようと思います」と愛情を表したり、来月第二子を出産予定の妻の体調を気遣ったりと、優しい面をうかがわせた。

チソンが自ら考えたクイズが出題されたクイズコーナーでは、同級生コンセプトということでタメ口で進行。和気藹々とした雰囲気で、フランクな言葉遣いを駆使してファンとの距離を縮めた。「面白いクイズだから、奇抜な回答してね!」と悪戯に笑うと、クイズがスタート。

 “ドラマ「ニューハート」撮影時、ほとんど寝ることができない状態が続いており、10分だけ仮眠しようと車で目をつぶっていたら、そのまま寝てしまった。 その間ドラマチームは何度もチソンを起こそうとしたが、マネージャーが抵抗しチソンを寝かそうとした。チソンを寝かせるために車の鍵をロックした後、マネージャーがとった行動は?”と、長文の問題文で、のっけからファンの予想を超えてくるチソン。なかなか正解が出なかったが、答えは「車の鍵を投げ捨てた」とのこと。「お陰で2時間眠れた。マネージャーの行動は男らしくて、俳優のためを考えてくれた行動だったと今でも思うよ」と当時を思い返した。

 “娘のジウが、生まれてくる赤ちゃんのために準備していたことは?”のクイズでは、「寝る場所を作っていた」と微笑ましい解答。“除隊8日後に映画「宿命」の撮影現場に行ったが、共演者であり友達のクォン・サンウとソン・スンホンと会った時、チソンが最初に言った言葉は?”との問いでは、無難な回答をするファンがいると「奇抜な回答してと言ったよね?」とダメ出ししたり、不正解の回答に「違う~!」ともどかしそうに言ったりと、まるで友達のような会話が行き交った。「芸能人だ!」とやっとファンが正解を導くと、「そんなに難しかった?」とチソンは首をひねった。他にも、答えは0メートルなのに、“昨日走った距離は?”というトリッキーなクイズを出したり、饒舌にクイズやヒントを出したり、客席に降りたりと、自由で気さくな姿でファンを楽しませた。

 イベント後半は「20th記念チソンアワード」とし、シャツスタイルに着替えたチソンがレッドカーペットを歩きながら登場。客席を歩きながら笑顔を浮かべ、フォトタイムに応じた。

 ファンからの投票により選ばれた「ベストドラマ部門」1位は、「キルミー・ヒールミー」という結果に。「実は、正式なオファーを受ける6か月くらい前に、偶然『キルミー・ヒールミー』の台本を読んでいて、演じてみたいなと思っていました。でも制作会社は20代の俳優を探していたんです。1人7役で、高校生の役もあったけど、『僕は上手くやれるのに』と思っていたら、『その年で高校生をどうやって演じるの?』と言われました。だけど他の俳優にいっていたオファーが、僕のところに回って来たんです。運命的な出会いと言えますね」とエピソードを明かした。

 また、「20年前は、夢を現実にするには劣悪な環境でした。俳優という夢を抱いていたが、自分の意思を確かめるために、テレビ局の近くのベンチで寝たこともありました。ある記者には、経済的に苦しくて野宿していたのだと思われたけど…。でも夢に向かって一生懸命だった自分を褒めてあげたいです」と振り返った。

 「チソンマニアクイズ」のコーナーでは、ドラマのワンシーンや、CMでのセリフからクイズにファンが挑戦。チソン本人も「忘れてました」と言うほどディープなクイズを楽しんだ後は、切り取られた写真の一部分だけを見て、作品名と役名を当てるクイズも行い、盛り上がりを見せた。

 コーナー参加者やクイズの正解者にはプレゼントやツーショットチェキなどが贈られたりと、ここまででも盛りだくさんの内容を詰め込んだチソンファンミーティング。

 最後は、「いつもみなさんに会いたいと思っています。3年間どれだけこの日を待ちわびたかわかりません。いつも僕を忘れずに、待ってくださって、作品を楽しんでくれて、心から感謝しています。これから撮影も始まりますし、いろんな活動も控えていますので、期待していてください!すてきな作品で、またごあいさつに伺います!」と気持ちを伝え、歌のステージへ。

 ドラマ「秘密」のOST「嵐が丘」を熱唱し、ファンを魅了すると、「みなさんとお別れしたくなくなってしまいました」と終わりを惜しみながらも、「このまま永遠にみなさんと一緒に歩んでいきたいです。みなさん、愛しています」とコメントし、ドラマ「愛情の条件」のOST「告白」が始まった。感情のこもった歌声を届け、「ありがとございます。あいしてる!」と手を振り、イベントの幕を閉じた。

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