甲年の2004年、年明けはいつもそうであるように、昨年も例外なく新聞や放送で多くのさる年スターの取材が行なわれた。
しかし、さる年の新世代スター、カン・ドンウォンの名前はどこにもなかった。
これは単純に生年月日のためだった。普通、80年生まれのスターたちが、新世代さる年スターに当たり、81年1月生まれの彼はリストから外されたのである。

カン・ドンウォン の最新ニュースまとめ

当の本人は、これを全く気にしていない様子だったが、彼を“外した”人間は、後悔することになりそうだ。


<b>#2004年、彼がブレイクした</b>

2003年2月、MBCドラマ『威風堂々な彼女』で、モデルから俳優に変身したカン・ドンウォンは、続いてMBC日曜ドラマ『1%の奇跡』に出演し、俳優としての地位を築き始めた。そして、映画『彼女を信じないでください』と『オオカミの誘惑』で、スクリーンスターとして生まれ変わった。 

彼の初主演作『彼女を信じないでください』で、彼は自分なりに大きな変身を試みた。これまでのドラマで、医者や財閥3世などを演じ、知的でスマートな姿を見せてきた彼は、この映画で、かわいいサギ師キム・ハヌルにやられっぱなしの純朴な田舎の薬剤師を演じた。

これについて彼は「純粋でマのヌケたキャラが面白いし、意外と僕にピッタリでした。僕ってそれなりに味があるんですよ」と満足な様子。「本当はおぼっちゃまの役はキツイし、自分とはあまり合いませんでした。僕は洋酒より清酒が好きだし、スノーボードよりビリヤードが好きなんです」と、派手な衣装がそう楽ではないことを匂わせた。
 

<b>#アスリート、カン・ドンウォン</b>

彼を“見てくれ”だけで評価してはいけない。実際彼は、派手で都会的な“花美男(イケメン)”とは何かが違う。“カッコいい”容姿や、のんびりした行動や、若干の方言が混ざった口調のため、「外国暮らしをしてたのでは」と尋ねる人もいるが、彼は高校まで慶尙道(キョンサンド)で暮らしていた、仏頂面で口数の少ない慶尙道男児である。

社会的な“モムチャン(モム=体、チャン=1番)”シンドロームにもかかわらず、自分は決して脱ぐことなどないと強調しているが、実際彼は、きれいな容姿とは違って、万能スポーツマンである。一時はアスリートを夢見ていたし、学生時代はサッカー選手として活躍していた程の実力を誇る。最近は野球練習場で投げたボールが時速140㎞に達するという記録を出し、周囲を驚かせたりした。これは、一般人としては考えられない速球である。
 

<b>#二つの顔を持つ男</b>

「学校ではいつも隅っこに座っていました。果てはエレベーターでも隅っこに立ってます」という言葉からも、彼の性格を読み取れるだろう。映画の中で、唐辛子フェスティバルのステージに立ち、『女、女、女』を歌ったのが、生まれて初めて大衆の前で歌った歌だという。

一見、芸能人という職業とはあまり似合っていないように思われる。こんなに恥ずかしがり屋の彼が、数百人の目の前で“壊れる”演技をどうしてそんなに自然にこなせたのか疑問だ。しかし「でも、演じる時は違います」という彼の言葉が、その疑問を解消してくれる。
「芝居が楽しいんです。まだ楽しみきれていないけど。出来そうで出来ないときは、ストレスで頭を掻きむしってます」と話す彼は、真の演技の“味”を感じ始めているようだ。

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