チョン・ドヨン=(聯合ニュース)
チョン・ドヨン=(聯合ニュース)
2007年、イ・チャンドン監督の映画「シークレット・サンシャイン」でカンヌ国際映画祭主演女優賞を受賞して以来、チョン・ドヨンには常に「カンヌの女王」という修飾語が付く。
 
 同賞の受賞は女優にとって一生に一度あるかないかの名誉だが、彼女は「わたし自身は大きく変わっていない。むしろ周りの人たちがわたしのことを近寄り難いと思っているようだ」と吐露した。
 
 演技については、人々の期待に重圧感を感じるよりは自ら楽しみながら、ありのままの自分を見せるしかないと考えている。出演作品の選択基準も変わっていない。気に入った作品を選択する。監督が有名か新人かや作品に占める役の比重はあまり重要ではないという。
 
 そんな彼女の最新主演作は、新人のホ・ジョンホ監督がメガホンを取った「カウントダウン」だ。筋金入りの詐欺師、チャ・ハヨンを演じた。債権回収業務に携わる非情な男、テ・ゴンホ(チョン・ジェヨン)が肝臓がんで余命10日と宣告され、移植を受ける肝臓を求めてハヨンと危険な取引をする。以下は一問一答。

チョン・ドヨン の最新ニュースまとめ

―「カウントダウン」を選択した理由は。
チャ・ハヨンという人物が魅力的だった。カメレオンのように変化があり、華やかだが、本当の魅力は女としてのチャ・ハヨンだ。17歳のときに産んだ娘に対する彼女の思いが印象的だった。強そうにみえるが本当はもろい女性ではないかと思い、最初からそのような部分を念頭に置いて演技した。(観客が)次第に感情移入していくキャラクターにしたかった。

―カンヌ国際映画祭で受賞後、女優としての地位が変わったことが作品に影響を与えているか。
そのような負担はわたしよりも、わたしを見守ってくださる人々が感じているようだ。もし、わたしがそのような負担を抱え、作品を選択する基準も変わったなら「下女(邦題:ハウスメイド)」や「カウントダウン」ではなくほかの作品に出演したと思う。どんなことがあっても女優としての姿は変えたくない。これまで映画に出演し続け、どの作品にも忠実だったと思っている。これからも出演作品に忠実でありたい。

―テレビドラマに出演する考えはあるか。
ある。ソフトで明るく楽しい作品に出演したい。時代劇への出演オファーが何度かあったが、自信がなかった。映画「スキャンダル」のときは非常に大変だった。

―近年の出演作品は興行面で大きく成功できなかったが負担はないか。
これまでの出演作品は失敗だとはいえない。どれも損益分岐点は超えた。出演作品は、わたしがおもしろいと感じ、観客も気に入ってくれるだろうという単純な基準で選択する。「シークレット・サンシャイン」もそうだった。「カウントダウン」は気軽に楽しめる映画ではないかと思う。興行面でも成功し、観客数が最低300万人は超えればと願っている。

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