チョ・ドクペ
チョ・ドクペ
韓国歌手チョ・ドクペ(52)が「チョン・ドゥファン元大統領のため、歌手の道を歩みだした」と30年以上隠されてきた秘話を明かした。

Big Mama の最新ニュースまとめ

 今月21日にソウル・延世(ヨンセ)大大講堂にて「チョ・ドクペコンサートwithフレンズ」を開催する彼は、電話インタビューで「80年代チョン・ドゥファン大統領政権当時、家庭が没落し、歌手を目指すきっかけとなった」と話した。

 2009年の脳出血闘病後2年ぶりにコンサートを開くチョ・ドクペは「再びステージにあがることで、過ぎ去った時間を見つめなおした」とし「麻薬や闘病という人生のために、30年間したくてもできなかった話を今、やっとするという思いだ」と語った。

 チョ・ドクペは「チョン・ドゥファン元大統領が導く新軍部により空中分解されたSグループ、チョ某会長が私の“おじ”だった」とし、「私は1984年までSグループが建設していたビルとアパートに外装工事と塗装を独占で行うS業者を運営していた」と説明した。

 また「当時の政権による苦難を受け、Sグループが崩れ、私の業者も倒産した。このとき3800万ウォン(約280万円)の手形が1枚残り、この金額で1985年『私の昔話』が入った1stアルバム『愛が終われば』を制作した」と話した。彼はこのアルバムに全財産と人生をかけたという。

 「会社が倒産し生きる道を失ったとき、周囲からの『君は歌も作れるんだな』という言葉を思い出し、学生時代に制作した楽曲を集め1stアルバムをリリースした。食べて暮らすための最後の苦闘だった」。また「事業が成功していれば進む道ではなかった」とした。

 30万枚を記録した1stアルバムに続き、2ndアルバム「夢に」が150万枚以上を売り上げ、彼の音楽人生は本格的に進みだした。チョ・ドクペは「今回のコンサートは歌手人生のターニングポイントだ」とし、「これからは、胸の痛い家族の歴史を捨て、麻薬歌手という汚名もぬぐいたい。第2の音楽人生を始める」と強調した。

 お笑い芸人イ・ホンリョルの司会で開かれる公演で彼は、「私の昔話」、「夢に」、「あなたが私の心に入ってきたら」などのヒット曲を披露する。同ステージには先輩歌手のチェ・ベクホと後輩歌手パク・サンミン、チュ・ガヨル、チョクウ、ユン・ドヒョン、「Big Mama」のイ・ジヨンらが参加する予定だ。チョ・ドクペは「先輩後輩と良い音楽の縁を続けていきたい」と意気込みを伝えた。

 0