シュー=(聯合ニュース)
シュー=(聯合ニュース)
韓国女性アイドルグループ<S.E.S.>の元メンバー、シューの笑顔はますますおおらかになった。アイドル時代には言えなかったことも、今では率直に口にする。

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 1997年に3人組グループ<S.E.S.>としてデビューし、2002年にグループを解散した後、韓国と日本でミュージカル俳優として活動してきたが、このほど8年ぶりにソロ歌手としてシングルをリリースした。
元メンバーのパダとユージンがそれぞれ歌手、女優として活動するなか、シューは『バットボーイ』『ハイ・スクール・ミュージカル』『サ・ビ・タ~雨が運んだ愛』などのミュージカルに専念し、歌手としてカムバックするまでには長い時間を要した。

 先ごろインタビューに応じたシューは、「ミュージカルにはまっていてCDを出したいと思わなかった。数日前に歌手として番組に出たが、ミュージカルとは違って緊張し、死ぬかと思った」と、快活に笑った。

 テレビ出演がほとんどなく、空白期間が長かったかのように感じられるが、これは日本でのミュージカル活動が韓国に伝えられていなかったため。ここ数年間は大衆の目を避けていたため、自由に出歩くことができ暮らしやすくなったという。

 彼女は、<S.E.S.>時代を「華やかなとき」と表現する。
 「当時は本当にたくさん仕事をしましたが、振り返ってみるとからっぽでした。そのときにわたしが持っていたのは、人気、ファンなど、永遠のものではなかったんですから。ですが日本でミュージカルに出演し、その状況をちゃんと乗り越え、今はとても心に余裕が出てきたので、華やかなときに戻れと言われても、そうしたいとは思いません」。

 新譜にはパダ、ユージンとレコーディングした『With Me』が収録されている。8年ぶりにメンバーと一緒に行ったレコーディングは感慨もひとしおで、「昔のことをたくさん思い出した」という。

 タイトル曲『あなたしか』は、シューのはつらつとしてかわいらしいイメージを生かしたミディアムテンポのR&Bポップソングだ。ソロで活動するに当たり、曲のコンセプトを決めるのに苦労したが、大きな変化は無謀とみて、<S.E.S.>路線の延長線上で、さらに余裕を増した姿をみせることにした。「アイドルのように踊ったり、セクシーな姿で出るのはファンも望んでいないはず。わたしと同世代以上の人がリラックスして聞き、大事にしたいと思う歌を歌いたかった」とシュー。

 『あなたしか』というタイトルは、3年にわたり交際しているバスケットボールのイム・ヒョソン選手に宛てたメッセージのようだと言うと、彼女はひらひらと手を振った。「ヒョソンに『あなたを思いながら歌う』と話しましたが、いざステージに立つと緊張して何も考えられませんでした。わたしがCDを出して活動するので、ヒョソンもよろこんで友達にプロモーションしてくれています。将来まで考えて本気で交際しています」。
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