クァク・キョンテク監督の新作映画『愛』の試写会で、主演のパク・シヨンとチュ・ジンモ=07年9月11日(聯合)
クァク・キョンテク監督の新作映画『愛』の試写会で、主演のパク・シヨンとチュ・ジンモ=07年9月11日(聯合)
<b>クァク・キョンテク監督の『愛』でパク・シヨンと主演</b>

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ある意味、大きな峠になるとも言える。デビュー以降“スター”でなかったことはないが、“俳優”としては、自身が満足しなかったチュ・ジンモ(33)にとって、20日公開のクァク・キョンテク監督の『愛』(制作:盡人事フィルム)は意味深い映画だ。

チュ・ジンモは「最初から自信を持って始めたせいか、プレッシャーがなくもなかったが自信はある」「単独主演を初めて務める僕であったり、健在ぶりをアピールするクァク監督や、人生の中で貴重な経験をしたシヨン、そして制作会社全てが命を懸けて撮影した」と悲壮な印象を与える言葉をはばからなかった。

映画『カンナさん大成功です!』のヒットとドラマ『ゲームの女王』の好演で、どの年よりも充実した時間を過ごしているチュ・ジンモは、2つの作品の成功の余韻が消える前に『愛』を選び、5月以降この作品だけに集中した。上映時間の90%以上登場するほど、『愛』でのチュ・ジンモの役割は大きい。

『愛』は『友へ チング』『トンケの蒼い空』『タイフーン』など、ワイルドな男性映画を手がけたクァク・キョンテク監督が贈る純愛映画。予告編だけ見ても、1人の男の命を懸けた、熱く強いラブストーリーということがわかる。

「監督と初めて話をした時、最近の時代に予想不可能な、観客の裏をかいてみようと話しました。一見、“新派”とも言えます。だけども、そのストーリーについてくる内容が普通ではありません。観客が新派ということを知りながらもついてくるしかないような。だからこそ、まるで自分自身のストーリーのようにハラハラしながら見られる映画だと思います」小学校時代からの縁のイノとミジュ。初恋のミジュによって人生の方向が誤ったのにも関わらず、イノはミジュを愛している。大人になってイノの前に再び現れたミジュは、ボスの女。イノは再び選択の岐路に立たされ、タイトルからもわかるように、愛を選ぶ。

初恋に命を懸ける男のストーリーはよくあるもので、ここに何か他の“ポイント”がなくてはならない。チュ・ジンモはまさにその部分に自信を持っている。
「男性映画だと考えやすいけど、これも実は裏をかいたものなんです。感性的な面がとても深いです。アクションシーンは予告編で見せたものが全てなので、女性の皆さんも安心してください(笑)」

チュ・ジンモはインタビュー中ずっと、単独主演作を務めるときめきを隠せなかった。
「僕がこれまで見せなかったもの、皆さんが見られなかったものを全て注ぎ込もうとしました。そうしている間、プレッシャーよりも楽しかったしパワーがでました。思いっきり発散してみようと思ったせいか、(作品を)終えてみると満足感がありました。これまでは“女優の株を上げる俳優”だったけど、今回は僕自身が株を上げてみようと思って、ハハハ」この作品に臨みながら、白紙状態で始めようと決心した。容姿だけで人気を得る俳優には限界があったし、これからは“イケメンスター”ではなく、“俳優”という声を聞きたかった。
「以前は正直言ってこんな考えではありませんでした。若い頃は、これをやってダメだったら他の道に行けばいいから、今だけ一生懸命やろうと思っていたんです。でも男性俳優は、30代になってようやく演技を知るという言葉の意味がわかる気がするし、もう俳優という道を僕の人生の道として決めたので、“一生懸命”じゃなく“上手く”やってみたいですね」

『カンナさん大成功です!』と『ゲームの女王』で人気を得たが、それでもまだ物足りなさを感じていた。しかし、映画『愛』はシナリオを読み、2日間眠れないほど興奮したという。
「この作品を演じたら、僕の人生で後悔はないと思いました。今この時期に、僕が全力を注ぎこめる作品に出会ったという思いがしました」きっと、感性的な内容であることから、自身の恋と別れの経験が大切な資産となった。

その時を振り返りながら感情を表現し、大いに役に立った。ちょうど相手役のパク・シヨンも、エリック(SHINHWA)との破局で大きな混とんに陥っていた状態。2人の感情がどんなシナジー効果を生んだのかが気になる。
「シヨンは見た目と全く違う子です。きつそうに見えるけどサバサバしていて、気さくで。シヨンの演技は、感情表現がとても良かったですね」
チュ・ジンモは“忘れ去られない俳優、観客が見たいと思う俳優、価値がある俳優”になりたいという。それで「神秘主義ではなくても、姿をよく現さないようにしている」「僕の必要性と計画によるものです、僕はロングランしたいですからね」と言いながらにっこりと笑った。

チュ・ジンモが全力で撮り、爆発と発散の感情を込めたという映画『愛』に大いに注目だ。

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