左からチームP NATIONのチェ・テフン、ウ・ギョンジュン、チョン・ジュンヒョク。(画像:画面キャプチャ)
左からチームP NATIONのチェ・テフン、ウ・ギョンジュン、チョン・ジュンヒョク。(画像:画面キャプチャ)
8月21日(土)の「LOUD」(SBS)第12話は初の生放送で、JYPエンターテインメントとP NATIONのチーム戦による本格的なデビューサバイバルに突入。前回の“キャスティングラウンド”でJYPは9人、P NATIONは10人がキャスティングされ、いよいよチームとして始動した。

J.Y.Park(パク・チニョン) の最新ニュースまとめ

この“生放送ラウンド”はJYPとP NATIONが3回の対決を繰り広げ、2勝以上した方が勝利する方式で、勝敗はリアルタイムのファン投票で決められる。また、各事務所ともプロデューサーであるJ.Y.Park(パク・チニョン)PSYらの評価で脱落者が1人ずつ選定されるのに加え、チーム対決で負けた事務所は事前ファン投票の累計(6月19日~8月21日集計)最下位のメンバーが追加で1人脱落するため、負けると2人も脱落者を出してしまうことになる。

最初の対決は、チーム全員が参加する“アイデンティティ・ミッション”。先攻のチームP NATIONは事務所を代表する曲であるJessiの「NUNU NANA」を少年バージョンの「僕はあなたのBrother」にアレンジして披露。LED衣装を活用したパフォーマンスがきらびやかで圧巻だった。

一方、チームJYPは事務所の“長男”グループである「2PM」の名曲「Again & Again」をより躍動感あふれるスタイルにアレンジ。J.Y.Parkが、JYPではこの仕事を一生できるよう、歌手・アーティストとして一生の支えになる実力をプレゼントしているとし、「目標が“位置”ではなく“実力”でなくてはいけない。その実力は努力した分、ついていく」と伝え、この「Again & Again」は実力をしっかり見せることができると選曲。メンバーたちもその期待に応え、完璧なカル群舞(キレキレのシンクロダンス)を披露した。

次の対決は、両チームともイ・ヒョリの「10 Minutes」をパフォーマンスする“同じ曲ミッション”。ユニット対決となり、チームP NATIONはウ・ギョンジュン、オ・ソンジュン、ダニエル・ジェガル、イ・イェダム、キム・ドンヒョンが選抜され、セクシーでダンディーなカッコよさあふれるステージを、チームJYPはイ・ドンヒョン、チョ・ドゥヒョン、ユン・ミン、カン・ヒョヌが選抜され、ロックコンセプトで披露した。特に、チームP NATIONは最初の対決曲「僕はあなたのBrother」もそうだったが、カメラ割りが意図してなのか、イケメンのウ・ギョンジュンから始まったため、曲の最初から視線をくぎ付けにし、見入るようにさせた。J.Y.Parkに「ウ・ギョンジュンは怖い(存在)」と言わせるほど、ステージで自信あふれる輝く姿を見せていた。

最後の対決は2つのジャンルを新たなジャンルに誕生させる“クロスオーバー・ミッション”。両社ともエース級が登場し、P NATIONはチョン・ジュンヒョク、チェ・テフン、コウキ、チャン・ヒョンス、ウンフィが選抜され、「EXO」の「Growl」とロックミュージシャン故シン・ヘチョルさんの「Lazenca,Save Us」をマッシュアップした曲でステージを構成。チェ・テフンが全体をリードしながら、ウンフィとチャン・ヒョンスがラップ、コウキがダンスブレイクで得意のクランプダンスを繰り出し、見せ場はチョン・ジュンヒョクの高音パート。表現力も豊かで、目の離せない気迫あふれるパフォーマンスだった。

一方、チームJYPはイ・ゲフン、アマル、ケイジュ、ユン・ドンヨン、パク・ヨンゴンが選抜され、チェ・ベクホのトロット(韓国演歌)「ロマンについて」と「BTS(防弾少年団)の「IDOL」をマッシュアップするという驚きのステージを披露。トロットの歌い方は独特なので、日本人のアマルとケイジュには大変だったと思うが、原曲の感性を最大限表現しようとしていたことに驚いたとJ.Y.Parkも賛辞を送った。

こうして3回の対決が終わり、各事務所評価の脱落者として、P NATIONはキム・ドンヒョン、JYPはカン・ヒョヌの名前が告げられた。そして、リアルタイムで行われたファン投票の結果、P NATIONが3対0の完勝。よって、JYPのファン投票最下位だったパク・ヨンゴンも脱落となった。

詳しい点数差を見てみると、2番目の“同じ曲ミッション”対決は36,679(P NATION)vs24,185(JYP)で1万票以上の差。3番目の“クロスオーバー・ミッション”対決も43,462(P NATION)vs33,616(JYP)と約1万票の差。JYPは絶大な人気を誇るイ・ゲフンに人気急上昇中のケイジュ、安定した人気のアマルをワンチームにしたが、それでも太刀打ちできなかった。なので、言うまでもなく最初の“アイデンティティ・ミッション”対決は50,485(P NATION)vs27,444(JYP)と思ったよりも大きな差がつき、終わってみればP NATIONの圧勝だった。

この“生放送ラウンド”は全てファン投票の結果が反映されるので、この結果は当然といえば当然なのかもしれない。P NATIONの方が、元練習生が5人もいるなど、すでに人気メンバーが揃っているのは確かだ。事前ファン投票の累計結果を見ると、1位イ・ゲフン(JYP)、2位チョン・ジュンヒョク(P NATION)、3位ケイジュ(JYP)、4位ウ・ギョンジュン(P NATION)、5位アマル(JYP)だが、10万票を超えているのはJYPが4人に対し、P NATIONは7人もいるのだ。総合的な人気をみたら、P NATIONの方が勝っているということだ。

しかも、P NATIONはチームとしてのバランスがよく、PSYから非公式リーダーと言われているチェ・テフンが全体をまとめ、エース級のチョン・ジュンヒョク、ビジュアル担当のウ・ギョンジュンと主要ポジションがなんとなくあり、そこにクリエイティブな才能を持つウンフィとダニエル・ジェガル、そして普段はメンバーたちから可愛がられる愛嬌あふれる末っ子ながら、ステージに立つと一際カリスマ性を発揮するギャップのあるコウキなど、魅力的なキャラクターが勢揃いしているのだ。

それに加え、チームP NATIONにはチーム力があった。この日の生放送まで準備期間は3週間だったそうだが、同じ気持ちで、お互いシナジー効果を発揮するため、共同生活をしながら、チームワークを深めていったそうだ。

コウキが日本人一人だけとなり、韓国語でのコミュニケーションも十分ではないので、このチームでどうなることかと思ったが、チェ・テフンとチョン・ジュンヒョクがよく面倒を見てくれているようなので心配無用。コウキも2人に懐いていて、上手くチームに馴染んでいるのが見てとれた。

そんな合宿効果か、息のあったパフォーマンスもそうだが、結果発表を待つのにステージに一列に並んだとき、チームJYPはそれぞれ手の位置がバラバラだったが、チームP NATIONは全員、手を前に組んでいたのだ。些細なことかもしれないが、細かい部分まで統一していたところに団結力を感じた。

また、P NATIONは事務所スタッフが生放送の本番中、応援席でメンバー10人の名前を書いた手作りプラカードを持ち、ロゴの入った旗を振るなど熱い応援を展開。結果発表では涙を見せるスタッフもいるなど、一丸となってこの日を迎えたことが垣間見られ、まさにチームで勝ち取った勝利だった。

この結果をJYPはどう受け止めているのだろうか。次回、P NATIONが9人、JYPが7人で挑む“生放送ラウンド”は、「ビルボードin LOUD」、「ガールズグループin LOUD」、「School in LOUD」ミッションが予告されているが、JYPの巻き返しはあるのか注目だ。

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