『私の頭の中の消しゴム』で観客の涙腺を緩めた俳優チョン・ウソンが、もう一編のロマンス映画を掲げてきた。4組のカップルの別れを描いた映画『Sad Movie』(監督:クォン・ジョングァン/制作:アイフィルム)で彼は、イム・スジョンと息を合わせ悲しい恋を描いた。

チョン・ジヒ の最新ニュースまとめ

映画とは違ってあまりにのどかな秋の日の南山(ナムサン)で彼に会った。期待作『Daisy』と『レストレス~中天~』の間に休んでいくページのように『Sad Movie』に合流した彼は「時間的に少ない努力で、いい映画に参加できたことがうれしい」と笑った。


<b>恋の前に縮こまる熱血消防官</b>
チョン・ウソンは『Sad Movie』で消防官ジヌを演じた。火の中を飛び回り他人の命を救う消防官。しかし、そんな彼の危険な姿は常に恋人の胸を不安にさせ、2人はこのことから葛藤を抱える。

「撮影を控えて消防訓練を受けながら、煙で前が全く見えない状況を経験した。消防官は誰もができることではないと思った。それに彼らがどれだけ劣悪な状況で仕事をするのか、我々が彼らに対し尊敬心を表すことに、どれだけけちくさいかを悟った」
しかし、こんな熱血消防官も恋の前には限りなく小さくなる。雨が降るという天気予報を教えてくれた彼に「ありがとう」と応える彼の恋人は、彼が職業を変えてくれることを切実に願っている。

「職業が持つ危険性のために、自分の女にちゃんと責任持てるかどうか心配をする男。彼の恋は、わがままを出そうとしない慎重な恋」
シナリオに魅了され8人の俳優の中で一番先に『Sad Movie』への出演を決めた彼は、「実は劇中(チャ)テヒョンが演じる役を一番面白く読んだが、僕が演じなければと思ったのはジヌだと思った」と話した。

アクションに負けず劣らずロマンスも良く似合うチョン・ウソンは「アクションも楽しいがロマンスもやっぱり楽しい。女優と感情のディテールを、まるでチャンバラをするかのようにやりあうことにやりがいがある」話した。

彼は相手俳優イム・スジョンについて「短い時間息を合わせたが、お互い心を開いて演技して息はぴったりだった。スジョンは妹みたいに感じる。(先輩として)うまくいけばいいと思う」と笑顔を見せた。


<b>仕事への癒されない渇き</b>
彼は今もっとも仕事に対する欲にあふれている。チョン・ジヒョン、イ・ソンジェと共にオランダで『Daisy』撮影を終えたあと、すぐに『Sad Movie』を撮影し、続いて23日からは中国・抗州に渡り、次回作の『レストレス~中天~』の撮影に入る。

来年の計画も立ててある。来年2月まで中国に留まり『レストレス~中天~』を撮影したあと、軽いロマンス映画で息を整えたのち、これまで準備してきた演出デビューをいよいよ具体化させる計画だ。

「今やることがとても多い。幸いにも体力は大丈夫なようだ。忙しい中でも、相変わらず夜には遊びたいと思えるから(笑)」
彼は作品が続く現在の状況を楽しんでいる。2001年、『武士』から2003年『トンケの蒼い空』まで、2年余りを本意ではなく休んだことがあまりに惜しかったからだ。

「当時、準備していた映画が、どれもうまくいかなくてそうなったけど、人々はチョン・ウソンがやたらにCMにばかり出演すると言った。あの時は本当に胸が痛かった」と笑う彼は、「時間差を置かず作品に出続けられることはうれしいし、それぞれのキャラクターが異なるというところが気に入っている」と話す。

現在、4編のシナリオを書き下ろしたという彼は、来年下半期には必ず、アクションロマンス映画で長編映画監督デビューをしたいと話した。

実生活での恋について訪ねる質問を、「仕事への欲があまりに多くて…」とうまくごまかした彼は「恋は色々な波風にあたらなきゃいけない。そうすれば演技にもプラスになる」と回答を避けた。


<b>本格的なアジア攻略に向けて</b>
チョン・ウソンは『MUSA -武士-』に続いて『私の頭の中の消しゴム』で日本を攻略する。また、アジア市場を見据えた『Daisy』が公開される来年初めには、日本に渡りアジア圏を攻略する見込みだ。

「今まで、“チョン・ウソンはなぜ韓流に入れないのか”という言葉があったようだが、『私の頭の中の消しゴム』に対する日本国内の期待がとても大きい。『Daisy』も条件がとてもいい。映画を通じていい反応を得られるのならば、それが俳優として一番うれしい成果だと思う」

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