SBSの人気バラエティ「ランニングマン」。(画像:番組ポスター)
SBSの人気バラエティ「ランニングマン」。(画像:番組ポスター)
新型コロナウイルスの感染が再び拡大し、感染拡大防止に向けた「社会的距離の確保」が現在、第2段階レベルの韓国。第2段階の施行により、屋内50人以上、屋外100人以上の集会やイベントが禁止され、スポーツは無観客試合、クラブやカラオケ、インターネットカフェなど感染リスクの高い業種の営業が停止されている。さらに、このまま感染拡大が防げなければ、第3段階への引き上げもやむなしという状況の中、ドラマ、バラエティの撮影中止が相次いで発表されている。

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ドラマでは、出演者の感染が相次ぎ、撮影中止、放送延期などが続々と発表されているが、バラエティもいまのところ、出演者に感染者は出ていないものの、出演者と制作スタッフの健康、安全を考え、撮影を中止しているとのことだ。感染者が増加しているため、先手を打ったというわけだ。このような速やかな対応はいかにも韓国らしい。

KBSは「社会的距離の確保」第2段階の施行により、室内(セット)で行われるドラマ、バラエティの現場を最少人数で行うとしており、人気バラエティ「1泊2日」が8月21日のロケを中止した。やはりロケバラエティは出演者、スタッフ以外にも不特定多数の人と接することが多く、大所帯で動くため、感染のリスクがより高まるためだ。

SBSの人気バラエティ「ランニングマン」も24日に予定されていた撮影を中止し、「イ・スンギのチプサブイルチェ~師匠に弟子入り」も今週の撮影を中止した。「燃える青春」にいたっては、すでに先週の撮影から中止している。

tvNの「ソウルの田舎者」は8月31日まで撮影を中止。放送に支障が出る場合、追って告知するとしている。

また、現在無観客で行われている生放送の音楽番組も放送休止が発表された。25日放送の「THE SHOW」(SBS MTV)は休止が発表され、9月1日の放送はいまのところ未定で、追って告知するとのことだ。「M COUNTDOWN」も27日の放送休止を発表している。

そんな中、韓国の地上波3局(KBS、MBC、SBS)の一つ、MBCだけがいまのところ、何の変更もない状況だ。それには、こんな裏事情もあるようだ。放送局の立場からすると、撮影中止や放送休止になった場合、損害が膨大になるおそれがある。ロケの場所を借りた場合、違約金を払わなければいけないし、人気バラエティの場合、広告費が数億ウォンにものぼると言われている。そのため、「屋内50人、屋外100人」の基準を遵守し、スタジオ収録の場合は出演者とスタッフの動線がかぶらないようにするなど、対策を講じながら、撮影を続けているというのが現状のようだ。

とはいえ、現在の第2段階レベルから第3段階レベルへ引き上げられた場合、集会やイベントが10人以上禁止となるため、他の番組も撮影中止を余儀なくされる。現在のところ、くしくも撮影中止が発表されているのは、ほとんどが日曜バラエティ。撮影ストックがどれだけあるのかは分からないが、週明けの活力となるこれらの人気バラエティが通常放送されるには、今週の防疫対策がカギとなりそうだ。

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