キム・ジェファン(元Wanna One)
キム・ジェファン(元Wanna One)
一大旋風を巻き起こした韓国アイドルグループ「Wanna One」として活動したのち、今年5月にソロデビューを果たしたキム・ジェファンが、6月8日(土)埼玉・大宮ソニックシティにて、「2019 キム・ジェファン FAN MEETING [MIN:D] in Japan」を開催した。

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 「Wanna One」ではメインボーカルを担当し、当時から抜群の歌唱力を見せてきたキム・ジェファン。先月リリースした1stミニアルバム「Another」では、収録曲全曲の作曲に参加し、作詞にも挑戦。音楽的な才能をみせ、ソロアーティストとして本格的な第一歩を踏み出した。

 イベントでは、スペシャルステージやトークコーナーを用意し、ファンと一緒に特別な時間を過ごした。

 2部公演では、ステージにブラックスタイルのジェファンが現れると、会場はたちまちヒートアップ。大歓声が響き渡る中、「Designer」でキレのあるダンスと、爽快な歌声を披露し、オープニングから大盛り上がりとなった。会場の熱気を体感し、「とてもいい雰囲気ですね」とジェファン。MCのYumiから今の気分を問われると「日本のファンのみなさんにこうしてお会いできて、とても気分がいいです。愛してます。 ダイスキ!今日の公演も頑張ります。ガンバレ!本当にあいたかったー!」と日本語を交えながらコメント。「最後の公演なので心残りのないように、思いっきり楽しみたいと思います!」と伝えた。

 ソロデビューと同時に音楽番組で1位を獲得した時には、「『WIN:D』(=キム・ジェファンのファン)のことを思い浮かべた」とし、ファンに感謝。グループからソロへと変わったが、「今はもう寂しくないです。楽しいです。一生懸命頑張っていこうと思います」と心境を明かした。

 "JJAENI‘s MIN:D MAP"と題したコーナーでは、キーワードトークを展開。1部公演終了後にカレーを食べたというジェファンは、「元々カレーを好んで食べるわけではないですが、すごく美味しかったです!辛いのが得意ではないけど、今日ぐらいの辛さだったら美味しく食べられると思いました。おとなしい感じ(の辛さ)でした」と食の好みを伝え、ファンの笑顔を誘った。

 前日の大阪公演の時には、「お寿司を食べて、ラーメン、たこ焼き、お好み焼きも食べました。すごく美味しかったです」と日本の食べ物を満喫した様子。他にもコンビニのチキン、カップラーメン、パン、シュークリームも好きだと話した。

 また、ファンにオススメしたい韓国料理には、チゲ、刺身、魚のあらで出汁をとった辛いスープ“メウンタン”を上げた。「メウンタンを食べる時には、少し長く煮込んでください。長く待たないといけません。忍耐力の限界が来たら、調味料を入れてください。そうすればもっと濃い味になるので、食べた時に『言っていたのはこれのことか』と思えます」と熱弁。「WIN:D」と一緒に食べたいものには、「日本といえば生ビール!」と言い、「生ビール飲みながら、音楽かけて、歌を歌ってみるのもしてみたいです。僕が『アンニョンハセヨ』を歌うので、みなさんは踊りたかったら踊って良いですし」と楽しそうに想像を膨らませた。

 大阪、東京と2日間公演をしてみて、「日本語すごく上達しました」と自信を見せるジェファンは、「こんにちは」、「おおきに」、「好きやねん」、「まいど」、「ええよ」など関西弁も含む日本語を次々に披露。「かわいい」、「おやすみ」などファンから教わりながら、新たな日本語も習得した。

 旅行については、「遠い所の時は計画を立てたりもするけど、1人でふらっと行くこともある」という。「去年、韓国の江原道(カンウォンド)にバナナボートを乗りにいきました。水遊びをして、疲れ果てて宿に戻って、シャワーして、外に出て肉を焼く。そのときのことは忘れられません」と記憶を蘇らせた。「今後も楽しい話ができるように、いろんな経験をしたいと思います。だから今日以降は曲作りを慎んで…冗談です(笑)。曲作りも練習も頑張って、みなさんに楽しい話しができるように、話題作りも心がけていきたいです。みなさんもいつも幸せで、笑いの絶えない生活を送ってくれたらうれしく思います」と、冗談も交えて笑わせながら、気持ちを伝えた。

 「『WIN:D』が僕を見つめる眼差し、表情、ひとつひとつが幸せに感じます。それを表すような気分が良くなる曲です。一緒に楽しんでください」と次の曲を紹介すると、「Love You Still(グロッケ ノル)」へ。感性的な歌声で魅力し、曲の終盤にジェファンがファンにマイクを向けるとファンは大合唱。ジェファンも「おぉ~」と声を上げて、うれしそうな表情に。歌い終わると「ありがとうございます。大成功でした。ダイスキ!」と感謝を伝えた。

 エレキギターを手に、始まったのはボブ・ディランの「Knockin‘On Heaven’s Door」。ギター演奏でもファンの視線を釘付けにした。「My Star」では、「また日本で会おうね 来てくれてありがとう(ハート)」と書かれたスローガンを掲げるファンへ、気持ちを届けるように歌い上げた。

 ファンの声に応じて障害物を突破していくゲーム仕立てのVCRでも楽しませた後は、デニムジャケットを羽織ったジェファンが、アコースティックギターとともに登場。「Sorry (ミアネ)」で弾き語りを披露し、デミ・ロヴァートの「Sorry not sorry」では、セクシーなダンスと気持ちよく伸びる高音で会場を沸かした。多様な魅力を放ち、鳴り止まないほどの大歓声で会場が包まれた。

 続いては、飛行機やホテルでの過ごし方について、小物を使ってトーク。ジェファンにそっくりなクッションを抱え、ジェファンもリラックスモードに。飛行機に乗ると、「まずは…座席に座ります」と笑わせながらも、「『機内モードにしてください』とアナウンスされるまではケータイをいじって、飛び発ったら機内で準備されてる映画や音楽を探します」と順序を説明。「この子さえいれば、時間が経つのを忘れてしまいます」と取り出したのは、ゲーム機のニンテンドースイッチ。移動時間が短い時は音楽を聴いたりするが、ゲームも必需品のよう。忙しい時は機内でも、家でも使っていたというのは、ホットアイマスク。ホットアイマスクを手にすると、「今ちょっと思いついたので、CMだと思って見てください」と言い、「あー疲れた」など芝居をしながらアイマスクを装着すると、「ジェニいないよ」と可愛くキャッチフレーズ。即興 CMで会場を盛り上げると、「関係者の方いらっしゃったら、いつでもご連絡ください」と会場に呼びかけた。次にマスクを手にすると、「機内ではマスクしないけど」と言いながらも、「うっうっ」と咳き込み、CM演技に突入。意欲を見せて、笑いを誘った。

 ホテルに着くと、「早くシャワーして、寝転ぶのが僕の幸せです」というジェファン。ガウンを羽織って雰囲気を出しつつも、「冷蔵庫を開けて、水を1つ取り出して、でもホテルの水は高いから戻します」とギャップのある行動で笑わせた。「これがないといけない」と紹介したのは、変圧器。変圧器を手に取り、「関係者の方、ご連絡お待ちしてます」とここでもCMを狙うジェファンに、会場は笑いに包まれた。

 ファンレターを読んで過ごすこともあるジェファンは、ファンとともにいる今思い浮かぶ歌は「さくら」だと話した。すると、清水翔太の「さくら」をアカペラで披露。切なく甘い歌声でファンの心を癒した。

 事前に募ったファンからの質問コーナーでは、好きな香りには、「桃の香りや、夜の空気の香りが好き」と回答。しかし「『WIN:D』だったらどんな香りでもダイスキです」と、うれしい言葉も投げかけ、ファンを喜ばせた。コラボしたいアーティストには、好きだというブルーノ・マーズをあげ、「一緒に歌いたいです」と目を輝かせた。両親に似ているところは、顔や体質の他にも、息が上がっている時の話し方という細かい点も上げ興味を引くと、「友達と一緒にサッカーして息が上がった時」というシチュエーションで実演してみせた。

 1番難しかったダンスには、「PRODUCE101 シーズン2」の番組テーマ曲「PICK ME(ナヤ ナ)」と、「Wanna One」の「BOOMERANG」を選んだジェファン。すると客席からは「見せて!」の声が上がり、ファンの歌声にのせてダンスを披露。大喜びするファンの歓声で会場はいっぱいとなった。「ここに来て『ナヤ ナ』を踊るとは思いませんでした。久々に踊りましたが、ちゃんと体が覚えていました」というジェファン。「これからソロで活動を続けていくことになりますが、楽しい姿やいろんな姿をお見せしたいと思います。『WIN:D』のみなさんはただ座って楽しんでいただければ良いですよ。わかりましたか?」と今後について呼びかけると、ファンからは「ジェニ、ファイティン!」とエールが送られ、ジェファンは拳を突き上げてファンの声に応えた。

 最後はファンの掛け声も大きく揃う中、「Begin Again (アンニョンハセヨ)」を伸びやかに披露。

 アンコールでは、「Neighbors Know My Name」をパワフルなダンスとともにパフォーマンスした。「楽しかったですか?」とステージを左右に移動しながら、後ろのファンにも手を振りコミュニケーションをとると、「一生懸命準備してきたので、今回のステージをみなさんが気に入ってくれたのならうれしいです。これからも『WIN:D』のことを考えながら成長して、かっこいい姿をお見せしていきますので、いつもそばで歩いてください。とても幸せでした。日本の『WIN:D』、ありがとうございました!I love you!」と言葉を残し、会場の熱気は最高潮のまま公演の幕は閉じた。

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