ヨンファ
ヨンファ
昨夜、韓国のニュース番組でスクープ報道があった。アイドルA氏が韓国で有名な慶煕(キョンヒ)大学の大学院に「不正入学」または「裏口入学」を働き、警察が捜査に乗り出しているとのこと。

ジョン・ヨンファ の最新ニュースまとめ

 日本では理解されにくいかも知れないが、「学歴社会」韓国では有名学校への入学に対して異常に厳しい視線がある。

 早速、昨夜の深夜から、韓国ネットでは「慶煕大学アイドル」が検索語のランキングに入った。今朝になってからは、有名アイドルB、Cなどが「慶煕大学アイドル」ではないかと、騒がしかった。

 昨年、100万人のデモと共に韓国大統領の弾劾が行われたきっかけも、大統領の友人の娘が名門「梨花女子大学」に不正入学したことだった。

 「財閥」も例外ではない。韓国第一の企業「SAMSUNG」グループの会長の孫であり、副会長の息子が韓国の名門中学校に不正入学したことが発覚、結果的には韓国から追い出されていた。まだ幼い年齢にもかかわらず、親から離れ海外の中学に転校するしかなったのも記憶に新しい。

 毎年、韓国の12月は「修学能力試験」で騒がしい。大学入学のための全国統一試験であり、日本の「センター試験」にあたるものだ。しかし、日本より数倍は騒がしい。飛行機の運行スケジュールが変わったり、遅刻した受験生を乗せて受験場に走る警察パトカーの風景も普通である。

 理由は学歴によって将来の収入が決まると言っても過言ではない社会システムにある。「学歴」こそが若者の将来を決める最大のキーになっているからだ。だからこそ「例外のない」「正しい競争」ではない限り納得できない若者は、特に「不正入学」「裏口入学」に敏感である。

 その中で、「慶煕大学アイドル」が「CNBLUE」のヨンファ(28)であることが知られ、謝罪文を発表することとなったのだ。

 韓国の大学は「失敗しないビジネス」でもあった。韓国の高度成長期が終わっても、若者の70%が大学に進学する社会的雰囲気の中、大学は増えるばかりだった。しかし、ここ数年間で日本と似る問題が起きた。若者の人口が減少していること。「不敗神話」の大学の経営にも問題が起きている。

 アメリカの有名大学のように「寄付金入学」や「同門の推薦入学」なども導入が言われているが、「例外のない正しい競争」を求める声の前には実現が難しい状態だ。

 そこで大学が選択した方法は「芸能人プロモーション」である。つまり、有名芸能人を学生として誘致することで、大学のイメージをアップさせ、厳しくなった学生獲得戦で優位に立つことだ。

 今回の件で、「CNBLUE」の所属事務所FNCエンターテインメントの公式発表にもその事情が表れている。

 「ジョン・ヨンファは学校側の数回に渡る積極的な勧誘により、2017年1月に慶煕大で実施した応用芸術学科大学院博士課程追加募集専攻を受験し、合格しました。」

 大学からの「積極的な勧誘」にはそのような事情があったのだ。

 それでは、その勧誘に応じた「CNBLUE」ヨンファに「業務妨害」は成立するだろうか。事務所の発表はつづく。

 「事務所とジョン・ヨンファは本件が問題になる前まで、正常な面接手続きを済ませ大学院に合格したものと理解していました。ジョン・ヨンファは個別面接も正常の面接手続きであったと考えていますし、事務所が定めたスケジュールで面接を受けたのです。」

 大学側、または面接担当の教授が、所属事務所に出向いて個別面接を受けたわけだ。

 ほんの数時間を出せば面接ができたし、手続き上には何の問題もなかったはずなので、所属事務所のこの話は間違いないだろう。

 「CNBLUE」ヨンファはあくまでも「学歴社会」の需要と供給の不均衡の中で、名前が宣伝に使われた不運な有名芸能人であることを考えると、韓国マスコミの「不正入学」「裏口入学」云々はあまりにも言い過ぎで、残念としか言えない。


[MV] JUNG YONG HWA(ジョン・ヨンファ) _ That Girl (Feat. Loco)




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