John-Hoon
John-Hoon
日本デビュー12年となったことし1月に久々のシングル「Prologue~恋を呼ぶ唄~」をリリースし、オリコンのウィークリーチャート12位を記録するなど、その健在ぶりをアピールしたJohn-Hoon(キム・ジョンフン)が7月26日(水)、約10年ぶりとなるミニアルバム「記憶の香り」をリリース!
今作では、美しく忘れられない“記憶”へのあふれる感情を切に表現。リード曲「Never Forget」を含む新曲3曲と、ファン投票で選ばれたJohn-Hoonの楽曲「一日~ハル~」の日本語Ver.、「UN」時代のヒット曲を16年ぶりに新しくアレンジし、日本語Ver.にした「波~パド~2017」など、全5曲が収録され、“バラードの貴公子” John-Hoonの甘くて切ない歌声が満喫できる1枚に仕上がっている。

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そんな待望のニューアルバムを引っさげ、帰ってきたJohn-Hoonが、アルバム制作のエピソードや、自身の忘れられない記憶、さらにはプライベートでの近況などについて、爽やかな笑顔で語ってくれた。


<B>―アルバムのリリースは約10年ぶりなんですね。どのようなきっかけで今回のミニアルバム「記憶の香り」を制作することになったんでしょうか?</b>
この10年はシングルだけの発売だったんですが、韓国でデビューして17年、日本でデビューして12年が経って、音楽的にも、もっと自分のことを表現したいなと思って。いろいろな曲を歌って、ファンの皆さんへのプレゼントになるようなものを作りたくて、5曲収録のアルバムにしました。

<B>―7月26日というのは、ちょうど「UN」のデビュー日なんですね。そんな記念すべき日に、日本でミニアルバムをリリース。</b>
偶然ですけど(笑)。そうなりました。

<B>―運命的なものを感じたりしませんか?</b>
ハイ、運命だと思います。このアルバム、成功しそうな気がします(笑)。

<B>―アルバム名が「記憶の香り」というステキなネーミングですが。</b>
ありがとうございます。今回は、まず新曲3曲を聴いたとき、全部が愛だけの話じゃなくて、記憶の話だなと思ったんです。そして、日本語バージョンにした2曲も、内容が記憶の話だから、5曲全部、記憶の話だなと思って、スタッフさんに「『記憶の香り』はどうですか?」と提案したら、みんながOKして、「記憶の香り」になりました。

<B>―オリジナルの新曲「Never Forget」、「眩しい記憶」、「君がいたから」の曲紹介をお願いします。</b>
「Never Forget」は初めて聴いたとき、本当にほしいなと思った曲です。でも、ほかの歌手の方も、この曲がほしいと言っていたので、ちょっと冗談でケンカになって(笑)。それで結局、僕がもらって。

<B>―勝ったということですか。</b>
ハイ、勝ったんです(笑)。それで、レコーディングしながら、自分の話かもしれないという思いもあったし、歌詞がちょっと切ないけど、未来を見ている感じもあって、そういう感情で歌いました。みんなが聴いても、自分の話だと思うかもしれないし、歌詞もメロディもいいし、本当にいい曲だと思います。
「眩しい記憶」と「君がいたから」は愛の話ですね。いままで歌ってきたようなバラードですけど、2曲とも「Never Forget」の前に聴いて、タイトル曲をどちらにしようかなと思ったぐらい、いい曲で。結局、その後、「Never Forget」を聴いて、これをタイトル曲にしようって決めましたが。
でも、この2曲も僕が好きなメロディラインがあって、歌詞の内容も切ない。「Never Forget」は自分の思いを100%じゃなくて、ちょっと我慢して、80%ぐらい表現しているんですが、この2曲は100%表現しています。だから、歌うとき、その感情をすごく表現しやすいですね。

<B>―John-Hoonさんは「バラード王子」「バラードの貴公子」などと呼ばれているぐらい、バラードには定評がありますが、切ない歌詞を歌で表現するうえで、年齢を重ねてきて変化した部分というのはありますか?</b>
なんか切ない経験は、20代の初めぐらいに全部あって、その後は、恋愛して別れるときも、ちゃんと別れたんで、そういう切ない経験はないんですけど、映画とかを見て、間接経験がいっぱいあるから、表現力がもっと豊かになって、歌に深みが増してきた気がしますね。やっぱり、20代の頃に比べたら、人生経験を積んできた分、深みは出てきたかもしれないです。

<B>―新曲の予告映像を見たファンの方のコメントを見ていると、「甘い声に魅了された」という声が多いですね。</b>
声が、デビューしたときは、ちょっと弱くて、そういうことをいっぱい言われたんで、「UN」の1stアルバムの活動が終わってから、いっぱい練習したんですよ。それで、「波~パド~」がタイトル曲になっている2ndアルバムから、発声が変わったと言われるようになって。そうですね、優しく見えるんだけど、特に表現したい部分では強く歌うこともあるし、ちょっと上手くなったんですね(笑)。十何年前よりは。ハハハ。

<B>―その「波~パド~」は夏にぴったりなダンスナンバーですが、今回日本語バージョンになりましたね。</b>
夏だから、こういうダンス曲が必要だと思って。「UN」を代表する曲だし、この曲も恋愛の話だけど、歌詞は切なくて、ちょっと起こりうる話だから、面白いかもしれないと思って、韓国語の歌詞の内容と同じにして、一人で歌いました。(一人で歌って)切なかったです(笑)。

<B>―当時は、この曲で弾けるようなダンスも踊っていて。</b>
いま一番心配しています(笑)。当時は決まった振付があって、その通り踊りましたけど、いまは全部忘れちゃって。ライブでは自由にやるかもしれないし、ダンスをしないかもしれない(笑)。

<B>―でも、ファンはJohn-Hoonさんのダンスも見たいんじゃないですか?</b>
ハイ、頑張ります。

<B>―そして「一日~ハル~」も韓国でリリースされた曲で、今回日本語バージョンに。</b>
この曲は懐かしい記憶の話ですけど、もっと懐かしく、温かく聞こえるようにしたくて、レコーディングのとき、キーを半音上げて歌ってみたんですよ。そしたら、温かい雰囲気になったんで、プロデューサーさんに「どうですか?」って聞いたら、OKが出て、キーを上げて歌うことになったんです。でも、本当に死にそうでした。ハハハ。キーが高くて。後悔しました(笑)。

<B>―今回のアルバムにちなんで、John-Hoonさんの“美しく忘れられない記憶”というと?</b>
僕は、初めて行った外国がスイスだったんです。新人のとき、仕事でパラグライダーをするために、スイスに行ったんですけど、辺り一面真っ白で、本当にその風景に感動したんで、その記憶はまだ残っていますね。あと、何年か前に、プーケットで写真の撮影をしたんですけど、夏の暑いタイの風景、それも美しかったです。
それと、2011年に軍隊が終わって、初めてファンミーティングをするために日本に来たとき、東日本大震災があって、そのときはできなくて、2か月後に同じ場所でファンミーティングをやったんですけど、軍隊が終わったうれしさもあるし、できないと思っていたファンミーティングができることになったうれしさもあったし、本当にたくさんの方が来てくれて、舞台上からファンの皆さんを見た、その光景も美しい記憶として残っています。それで感動して、台本にはなかったけど、舞台から降りて、ピンスポットを浴びながら客席を歩いたんです。そのときの写真がなくて、写真を撮っておけばよかったなって思うこともあるんですが、僕の心の中に刻まれています。

<B>―最近のJohn-Hoonさんのインスタグラムを見たら、ビリヤード大会に出場した写真がアップされていましたね。</b>
ビリヤードは高校時代から始めたんですけど、大学生のときから、ちゃんとやるようになって、ずっと趣味だったんですが、去年から、もっと本格的にやりたいなと思って、友達の友達にプロ選手を紹介してもらったんです。いまでは、一緒にお酒を飲んだり遊んだり、友達になったんですけど、そのプロ選手から「7月に試合があるから出てみない?」って言われて、今回挑戦してみたんです。でも、大会では、2回戦で負けてしまって。でも1勝したということが、僕にとっては本当に意味があって、プロの選手たちからも、「うわー、ビックリした。上手くなったね」と言われて、うれしかったです。また来年も挑戦しようかと(笑)。

<B>―大きな大会だったんですか?</b>
そうですね、全国大会で。プロの試合もあったし、アマチュアの試合もあったし、僕はもちろんアマチュアの試合でしたけど、大きな体育館で開催されて。でも、待っている時間が本当に長くて、人がいっぱいいたから、それがちょっとつらかったです(笑)。

<B>―芸能人で、その大会に出たのはJohn-Hoonさんだけですか?</b>
たぶん、そうですね。ほかに芸能人がいたという話は聞いていないから。

<B>―そうだとしたら、周りの方がビックリしたんじゃないですか?</b>
だから、バレないように、僕はマスクをして、メガネをかけて行ったんです。でも、試合のとき、マスクはダメだと言われて、1stゲームでマスクを脱いだら、対戦相手が僕だと分かって、急に緊張し始めて。ちょっとラッキーっていうか、作戦じゃなかったけど、偶然にそうなって。でも、2回戦の相手は僕のことを知らなかった(笑)。高校生ぐらいで、本当に上手な人だったんで、負けてしまいました。

<B>―John- Hoonさんというと、やはりクレバーなイメージがあり、韓国のバラエティ番組「脳セク時代」にゲスト出演された回は、高視聴率だったそうですね。それに、韓国のニュース記事で、「芸能界を代表する“脳セク男(脳がセクシーな男)”は?」というアンケート調査の結果が出ていて、John-Hoonさんが3位だったというのを見ました。</b>
(興味津々に)1位と2位は誰ですか?
<B>―スタッフ: 1位はイ・ソジンさん。</b>
(納得したように)あ~。
<B>―スタッフ:2位はソン・ジュンギさん。</b>
(うん、うんと頷き)大人気だから、理解できます。

<B>―そして、僅差で3位がJohn-Hoonさん。「脳セク男」のイメージがあることについては、どうですか?</b>
いいことだと思いますけど、そのせいで、やっぱりハイクラスなイメージの役しかキャスティングされていないから…。本当はもっといろんな役の演技をしたいんですけどね。僕自分では、ちょっと面白い人間だと思うんですよ。でも、監督さんたちはそう思わないみたいです(笑)。

<B>―本当はコメディをやりたいと?</b>
本当にやりたいんです!それで1度、「UN」のチェ・ジェウォンと同じ名前の女優さんと、ドラマ「彼女の神話」をやったんですが、そのときのキャラクターがコミカルな感じの役だったんです。そのとき、監督さんから「意外と似合うね」と言ってもらって、その後もコミカルな役のオファーが来るかと思っていたんですが…。監督さんたちが、そのドラマを見ていないのか…(笑)。

<B>―2016年に数学エッセイを執筆し、出版されましたが、もし次に本を書くとしたら、どんな本を書きたいですか?</b>
ん~、そうですね、考えていないけど。

<B>―数学エッセイの第2弾は?</b>
いやいや、本当に大変でしたから。一度、小説をゆっくり書きたいなと思ったことはあったんです。一人でいるとき、空想するのが好きなんで、それを本にしてみたいと。でも、それ10年ぐらいかかるかも(笑)。ゆっくり書くから。

<B>―じゃあ、長期計画で、いつか出るかもしれないと。</b>
たぶん、出ないと思います(笑)。

<B>―でも、John-Hoonさんが小説を書いたら面白そうですね。</b>
例えば人が死んだら、ほかの星に瞬間的に行って…、という話なんですけど、いつも僕が考えている、死後の世界観というのがあるんで、それを表現するために、本を書いてみたらどうかなと。そうですね、頑張ります、あと10年後(の出版)に向けて(笑)。

<B>―仕事の面では、来年公開のハリウッド映画「パシフィック・リム2」に特別出演されましたよね。</b>
ワンシーンですけど。その映画のキャスティングが全て終わった後、その関係者が中国ドラマ「三国志~趙雲伝~」のスタッフさんだったんで、そのスタッフさんが、監督さんに「John-Hoonという俳優がいるんだけど、参加できませんか?」と言って、最初は「キャスティングが終わったから、次の作品で会いましょう」と断られたんですけど、「小さい役でもいいから、お願いします」と言ったら、役をわざわざ作ってくれて。そのスタッフさんにも感謝しているし、今回出演できて本当に光栄でした。ワンシーンだったけど、セリフもちょっとだけあって、いい経験でした。

<B>―撮影は一人だったんですか?それとも共演者がいて?</b>
「スター・ウォーズ」の主人公だったジョン・ボイエガさんとか、みんないました。特に、監督さんはアメリカドラマ「スパルタカス」の作家さんだったんで、その作品に出ていた俳優さんもこの映画に出ていて、僕本当に「スパルタカス」の大ファンなので、その俳優さんにサインをもらったり、一緒に写真を撮ったりしました。

<B>―現場では、共演者と楽しい時間を過ごしたというわけですね。</b>
でも、本当に緊張して、何も言えなかったです(笑)。

<B>―映画の公開も楽しみですが、今後の活動計画を教えてください。</b>
ことしはバラエティ番組に出ようと思っています。そして、作品の準備はやっているんですけど、まだ決まっていないので、決まったら、皆さんに言いますね。そして、日本では今回アルバムが発売されたから、ことしとか来年ぐらいに、またコンサートをやりたいと思っています。楽しみに待っていてください!


今回取材をしながら、John-Hoonが童顔のせいか、デビューして、もうそんなに経つのかと驚きながら、ふと「UN」時代、日本でのリリースイベント取材に行ったことを思い出し、それをJohn-Hoonに伝えると、「さっき取材を受けた前の媒体さんからも、同じことを言われました」とニッコリ。
これだけ長く第一線で活動を続けていられるのは、それだけJohn-Hoon自身が魅力的だということ。柔らかい雰囲気や優しい笑顔、丁寧な物腰で、飾らない素の姿を見せるJohn-Hoonには、まだまだ奥深い魅力がたくさんありそうだ。



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