グループ「SEVENTEEN」
グループ「SEVENTEEN」
韓国の13人組ボーイズグループ「SEVENTEEN」が2月22日(水)、横浜アリーナで『‘17 JAPAN CONCERT Say the name #SEVENTEEN』を開催した。

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 2015年にミニアルバム『17CARAT』で韓国デビュー。以来、昨年12月にリリースした3rdミニアルバム『Going Seventeen』はオリコンの週間CDアルバム第4位を獲得、韓国でも数々の賞を受賞するなど、人気・実力ともに認められるアーティストへと瞬く間に駆け上がっている「SEVENTEEN」。

 昨年夏に大阪と東京で開催した日本初公演には座席数1.2万席に対し、35万もの申し込みが殺到。2回目となる日本コンサートタイトル『Say the name #SEVENTEEN』には、「昨夏会うことができなかった日本のファンの方たちにあらためて自己紹介をする」という意味が込められている。2月15日からスタートした神戸4公演、東京2公演のチケットはすべてソールドアウトで、延べ5万人を動員。「SEVENTEEN」の単独コンサート史上最も大きなステージとなる横浜アリーナで、ついに最終日を迎えた。

 会場のライトが消え、『Going Seventeen』のタイトル曲『BOOMBOOM』のミュージックビデオがスクリーンに映し出されると、暗闇に浮かんだペンライトの海が大きく揺れ始める。「SEVENTEEN!」、「サランへ!」オールスタンディングとなったファンのかけ声と音楽が溶け合うなか、ブラックアンドホワイトのオープニングビデオが流れ、会場が暗転。ブルーの光の中に13人の姿が現れると、大きな歓声に包まれた。

 バーノンのラップで口火を切ったのは、『BOOMBOOM』。スローなテンポからアップテンポに切り替わる、リミックスバージョンだ。強い視線を送るジョシュア、斜め視線のウォヌ、ハイトーンを響かせるドギョム。メンバー一人ひとりの表情をカメラが捉えるたびに、客席からはどよめきの声があがる。ゴールドとブラックのジャケット、黒のパンツに身を包んだメンバーは『NO F.U.N』を歌いながら、せり上がったステージとともにアリーナ後方へ移動するサプライズ。まさにダイヤモンドのように輝くペンライトの波の中でアリーナに浮かびながら歌う『SHINING DIAMOND』。一糸乱れぬパワフルなダンスに、アリーナ席もスタンド席も一気に熱狂の渦に巻き込まれていった。

 13人が一列に並び、日本語であいさつする一人ひとりにあたたかい拍手が送られた。
「『CARAT』(=「SEVENTEEN」のファン)ちゃん、熱い~。ずっと踊っていたいです」と腕をくねらせてダンスをしながらおどけるホシに、大爆笑。「叫べ~!」と声を張り上げるドギョムに「Yeah!」と応える「CARAT」。準備体操として体をくねらせながらセクシーなストレッチを見せるディノと、両腕で大きなハートを作りながら首を回すディエイトに、会場がどっと沸いた。

「1、2、3、行くぞ!」と全員が声を合わせて次のステージへ。
『Chuck』ではパワフルで洗練されたチューンでさらに大人っぽさを増した表情に。日本での公演に向けてリミックスした『ROCK』では、炎が上がるステージでメンバーが体をくねらせ肩を揺らすと、大きな歓声が上がった。歌い終わると汗を光らせながら、「なんでこんなに熱いか分かりますか。まさに皆さんの熱気のせいですよ!」というジョンハンをファンの絶叫が包む。

 デビュー当時から、メンバー自ら曲と振り付けを作る「自主制作ドル」の「SEVENTEEN」。13人がそれぞれヒップホップ、パフォーマンス、ボーカルという3つのチームに分かれているのも特徴だ。

 ここからは、各グループの魅力あふれるユニットステージがスタート。
 ボルドー色のライトの中に浮かび上がるように登場したのは、照明と同じボルドー色のスーツを身につけたヒップホップチームのエスクプス、バーノン、ミンギュ、そしてメガネをかけたウォヌだ。ステージの両サイドまでアピールしながら『Check-In』で魅了し、『Monday to Saturday』の心地よいラップに乗せて体全体を揺らしつつ、ムービングステージでゆっくりとアリーナへ。メガネをかけたウォヌ、腰を低くしてアリーナに語りかけるように歌うエスクプス。「みなさん、この曲知ってますか?」というミンギュのかけ声で始まった『Fronting』では、正面ステージにウジが登場。さらに、暗転してライトがつくと、ムービングステージにスングァン、ジョンハン、ディエイト、ジョシュアがチェアーに座って合流し、『Drift Away』を歌うサプライズも。曲のラストにエスクプスが指で小さなハートを、そしてジョシュアとディエイトが腕を合わせて大きなハートを作ってキュートなスマイル。

 次にスクリーンに映し出された虎の映像とともに姿を表したのは、パフォーマンスチーム。ブラックとシルバーのジャケットに身を包んだホシ、ジュン、ディエイト、ディノの4人が、『W.H.O』の低いビートに合わせて力強く踊る。ビートが一層強くなるなか、赤と青のライトに照らされ、『OMG』でさらにボルテージがアップ。パワフルながらも清涼感あふれる『HIGHLIGHT』では、4人がシンクロするダンスでパフォーマンスチームの魅力を誇示。ジュンが満たされた表情で宙を指さす姿がスクリーンに映ると、大きな歓声が沸きあがった。さらに、バーノンと、ウォヌ、ドギョム、ウジもステージに上がり、アップテンポで軽やかな曲『Still Lonely』で盛り上げた。

 アコースティックギターが奏でる『20』のイントロとともにボーカルチームが登場すると、一転してぐっとソフトな雰囲気に。白いシャツに身を包んだウジとスングァン、ブルーのドギョムとジョシュア、そしてピンクのジョンハン。今回初めて自らの曲を日本語の歌詞にすることに挑戦した「SEVENTEEN」は、違和感無く日本語バージョンで伸びやかに歌う。桜が舞うステージは、一気に春満開となった。オレンジとイエローの紅葉色のライトに彩られながら5人のハーモニーが重なる『When I Grow Up』、穏やかな白いスポットライトに照らされながら一人ひとりがたっぷり聴かせるソロでつなぐ『Don’t listen in Secret』と、四季折々の美しさを曲に込めて魅せるステージとなった。

 スローテンポの『HIT SONG』とともに、ゆっくりとパフォーマンスチームとヒップホップチームがステージに登場し、再び13人全員がそろった「SEVENTEEN」。続く『Fast Pace』では、振り付けを担当したホシが「向かい合う鏡の中に無限に映る人の姿をイメージした」という左右対称のパントマイムのようなダンスが、観客を釘付けにした。

 ここでグループごとに衣裳チェンジをする間に、トークタイム。
ミンギュがボーカルチームの歌った『Don’t listen in Secret』の一節を恥ずかしそうに披露したのを機に、一人一人が歌を披露することに。ドギョムのパートの一節を、微妙に音を外しながら恥ずかしそうに歌うバーノンをかばうようにハグしながら「すみません~」と会場に謝るエスクプスに、ファンからは「かわいい~!」という声が飛ぶ。また、『BOOMBOOM』のサビをちょっぴりはにかみながら独唱するジュンに、両手を口元に当てたポーズで「Hit Me Hit Me Hit Me」とキュートな声で合いの手を入れるディノとディエイト。ウジやミンギュも照れながら「Hit Me Hit Me Hit Me」と踊ると、バーノンやエスクプスもキュートな笑顔で「Hit Me Hit Me Hit Me」。パワフルなステージとは異なる素顔の一面に、会場は大爆笑となった。

 ここから一気にコンサートは「SEVENTEEN」のキュート&パワフルな魅力全開のクライマックスへ。
ふと後ろを見るとステージにソファーが登場!なぜソファーがあるのか、あごに指を当て、かわいらしく首を傾げるメンバーたち。「ソファーといえば、思い浮かぶ曲は?」というスングァンの問いかけに会場全体が応えた「キレイだ!」という合言葉で、スタートしたのは、ソファーを演劇の大道具のように見立て、恋する気持ちを相手に伝えられないドキドキ感をまるでミュージカルのように歌い踊る『Pretty U』。そしてデビューアルバムのヒット曲『Adore U』と、はじけるダンスとともに繰り出すタイトル曲メドレーにファンはパーフェクトなかけ声で呼応して、会場がひとつに。『MANSAE』では、「みなさん、一緒に歌って踊りましょう」というホシの呼びかけとともに、高く掲げたペンライトをゆっくりと揺らしながら、サビのメロディーに声を合わせたCARATたち。きらめくペンライトに照らされ会場全体がひときわ大きなダイヤモンドのような輝きを放つなか、ステージは『VERY NICE』の13人がシンクロしたパワフルなダンスで圧巻のエンディングを迎えた。

 アンコールでは、Tシャツとジーンズに着替えた13人が、『Smile Flower』の静かなイントロとともに登場。再び桜が舞うなか、一人ずつのソロとハーモニーを聴かせながら、しっとりと歌い上げた。そして、満面の笑顔で歌う『Beautiful』ではアリーナの上を移動するステージの上で、思い思いに手を振ったり、両手で大きなハートを作ったり、メンバー同士で肩を組んだり。最後の『Love Letter』は、本日2曲目の日本語バージョン。13人が一列に並び、ファンへの愛を込めた手紙を音楽に乗せた歌詞をかみしめるように、会場全体を見渡しながらハーモニーを重ねていった。「ギュっと抱きしめ君を離さないからね」という最後のフレーズがずっと心に残る。

 すべての曲を歌い終え、「言葉にならない」というホシと「時間が過ぎるのが早すぎますよね」と名残惜しそうなスングァン。大きな大きな歓声に包まれながら、一人ひとりがファンに思いを伝えていった。
ジョンハン「本当にいい思い出を作ることができて、幸せです。愛してる!」
ジョシュア「本当に本当にありがとう。みなさんが僕たちの夢をかなえてくれたと思います」
ホシ「日本語を勉強してきたのですが、ちょっと不安でした。でも言葉を超える信頼が、僕とみなさんの間にありました。最後のコンサートだから、大きな声を聴かせてくれますか」(と、メンバー全員がイヤホンを外し、会場の声援を浴びて感無量の表情に)
ドギョム「こんな大きなステージで『CARAT』さんの前に立つことができ、忘れられない思い出になりました」
エスクプス「準備してきた言葉があります。(日本語で)僕が歌う理由は『CARAT』のためです!」
バーノン「人生のなかで一番幸せな一日になったと思います。(日本語で)本当に大好き!」
ジュン「一番幸せな時間は早く過ぎてしまいますね。これからもみなさんをがっかりさせないように頑張ります!」
スングァン「僕たちが歌う時に幸せそうに笑う皆さんの姿を見ていると、本当に幸せです。永遠に皆さんのことを大切にしたいと思います」
ウジ「『BOOMBOOM』の活動をしながら一位もたくさん取り、大きなコンサート会場にも立つことができましたが、一瞬たりとも、自信に溺れることはありませんでした。皆さんの愛に応えられるよう、もっと研究をして戻ってきたいと思います」
ウォヌ「僕の引き出しに新しい思い出がひとつ増えました。(日本語で)また会いに来ます!」
ディエイト「これから大きな夢をかなえるためにもっともっとやらなければならない理由ができました。それがまさに皆さんです!」
ミンギュ「これからも、少しずつ発展する姿をお見せしたいと思います。すぐに戻ってきます。笑顔でまた会いましょう」
ディノ「(日本語で)『CARAT』の皆さんがいるから、僕はここにいます。19年と11日の人生のなかで、皆さんのおかげでこんなに大きなステージに立てました。そこに応えていける『SEVENTEEN』になりたいと思います」

 13人全員がステージ中央に並び、「『SEVENTEEN』は帰ってきます!ありがとうございます!」と手を取り合いながら、深く一礼。「また会いましょう」、「愛してるよ!」と手を振り、力強く再会を約束し、ステージを後にした。


写真(C)PLEDIS


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