「U-KISS」
「U-KISS」
2016年12月14日に日本デビュー5周年を迎え、12月21日には初のベストアルバム「U-KISS JAPAN BEST COLLECTION 2011-2016」をリリースした「U-KISS」。そんな彼らの全国8会場20公演に渡るツアー「U-KISS JAPAN BEST LIVE TOUR 2016~5th Anniversary Special~supported by CHIC-Smart」が、12月25日(日)神奈川・パシフィコ横浜 国立大ホールにてついにファイナル公演を迎えた。

U-KISS の最新ニュースまとめ

 開演前には韓国のキッズ・アニメ「SPOOKIZ(スプーキッズ)」とのコラボ映像が流れ、キュートなキャラクターたちが撮影・録音禁止などの公演中の注意事項をコミカルな動きでアナウンスし会場を和ませる。

 突如ライブの始まりを告げる「U-KISS」メンバーのオープニング映像では、メンバー6人がベストアルバムのジャケットでも採用されているタキシード姿でスマートかつセクシーなビジュアルを表現。湧き起こる客席からの歓声と共に、会場は一気に高まるビートに包み込まれた。
そこへ「U-KISS」のメンバーがステージに登場。1曲目の「Shut Up!! 」から目の前の空間を切り刻むかのようなキレキレのダンスで「Break up」「Kissing to feel」とネオンカラーの照明が映えるダンスナンバーを息つく間もなくドロップしていく。今回のツアーはとにかくテンポが良く、体感時間がとても早い。次の「Man Man Ha Ni」のメンバーが客席を煽る声で“はっと我に返るような”、圧倒的なかっこよさを見せつけられた。

 「Man Man Ha Ni」のアウトロでメンバーがファンにあいさつをし、そのまま退場。ここまでのスピード感は「U-KISS」ライブ最速なのではないだろうか。日本デビュー曲の「Tick Tack」、続く「Forbidden Love」では妖艶にミステリアスに、クールな表情を崩すことなく激しいダンスで客席の熱狂を高めたかと思えば、「Fall in Love」や「Sweetie」では優しく甘く柔らかいハーモニーで会場を包み込む。リリース当時からさらに深みを増したパフォーマンスは、これまで彼らがひとつひとつの楽曲と誠意を持って向き合ってきた証だろう。

 MCで、オープニングから一気に歌ってきた中で特に印象に残っている曲は?という話題になると、フンは「ミュージックビデオでキソプのセクシーな白目が見られる」という理由で「Forbidden Love」を挙げてキソプの怒りを買ってしまう。そんなキソプは「ミュージックビデオの撮影で壁ドンや顎クイをやったのが印象に残っている」と「Sweetie」を挙げた。2014年に新メンバーとして加入したジュンは「Tick Tack」だと答え「リリースした時僕はまだいませんでしたが、ダンスがめっちゃ激しくて、時計の針みたいです」とサビの振付をケビンの歌に合わせて披露。「ジュンは足が長いから本当にかっこいいです」とジュンを褒めるイライはというと「振付が好き。セクシーじゃない?」と「Break up」のダンスを再現してみせた。

 同ツアーでは昼公演、夜公演で少しずつ異なるセットリストが準備され、昼公演では「0330」、そして「Distance…」の冬の空気感から、クールな音像の「Stop Girl」へと繋がるメドレーが披露された。そこから一気に火が付いたような「ALONE」でスヒョンのパワフルなアドリブが炸裂。メンバーからも「本当にすごいですね!」、「ヤバい!」という賞賛を集めた。

 この日のMC中、DVD撮影が入っているので優しい姿を見せようと振る舞っていたスヒョン。いつもと少し違うリーダーに、ケビンやフンやキソプから「いつも通りにしてください」、「いつも通りにしたら全部編集になっちゃう」、「収録っていいね!スヒョンさんが優しくなっていいね!」、「なーんか、ぎこちないスヒョンさん」と様々なツッコミが入り、最終的にはスヒョンの「うるさいよ!」の一声で収めてしまういつものパターンで落ち着きを取り戻したメンバーたち。

 途中加入のフンとジュンにとってはこのツアーでステージ初披露となった「U-KISS」の韓国でのデビュー曲「NOT YOUNG」では、キュートなダンスで愛嬌を振りまいた。現役ハタチの末っ子ジュンと永遠のアイドル・ケビンの独壇場かと思いきや、他のメンバーも大健闘を見せ、フンもメンバーから「めっちゃくちゃ可愛いですよ!びっくりした!」と言われるほどだったが、歌い終わったスヒョンの最初の一言は「はい、皆さんすいませんでしたー(笑)」。デビュー当時の彼らにとっては、精一杯背伸びした少年の気持ちを歌った等身大の曲だった「NOT YOUNG」。その頃を知るファンは(大人になったなぁ)と感慨深く見守ったのではないだろうか。グループ最年長のスヒョンもその1人。「8年前ですね。あの時スヒョンは20歳。だけど今は28歳。そしてジュンは今20歳」と語りだし、ジュンは「U-KISS」の韓国デビュー時は12歳だったということがわかるとメンバーからも客席からも驚きの声があがった。

 11月16日に発売された13枚目のシングル「PaNiC!」では真っ白い衣装にチェンジし、ミュージックビデオでも乗りこなしていたチックスマートで颯爽とステージに登場したメンバーたち。KOREPOが開催したファン投票による「U-KISSアワード2016」でベストカップル賞に輝いたケビンとキソプの息の合った掛け合いが見られる2番のパートも最高にかっこいい。

 「One Shot One Kill」はステッキを使った振付がすでにライブではおなじみとなっている。コンセプトがはっきりした曲はダンスからもストーリーが見えてくるが、やはりダンスを得意とするキソプとジュンの表現力はバツグン。手元のちょっとした仕草や計算された目線はまさに“One Shot One Kill”の破壊力を持っている。

 クライマックスも近くなり、メンバーたちは「Action」、「Kiss Me Forever -一生 Japanese ver.-」でステージを飛び出し客席を駆け回る。笑顔でファンとアイコンタクトを交わし、一緒にライブを作り上げていくメンバーの歌声やダンスには“今、この瞬間、この場所で”というライブ感がたぎっている。

 最後のあいさつでは、まずフンが「今日が最後のステージですね。20公演というのは体力的に心配になるくらいの数なんですけど、ステージに立って皆さんの笑顔を見ていると全然疲れないんです。『U-KISS』は皆さんの愛の力で動いているので、皆さんが『U-KISS』にずっと愛と応援をくれたらいいなーと思っています。そうしてくれれば『U-KISS』は死ぬまで皆さんを守ります」とファンへの思いを語った。
続いてキソプが、「大切なファンの皆さんがたくさん応援してくれて、とても感謝しています。それをこれからは僕たちが、キソプが皆さんに返していくから、皆さんは僕たちの手を離さないで。僕はファンの皆さんの近くでサンタになりたいです。幸せなプレゼントをあげたいので、ずっと僕たちのそばにいてください」と胸がキュンとしてしまいそうなセリフでメッセージを伝えると、「僕は今日サンタさんからプレゼントをもらいました。それは皆さんです!」と切り出した末っ子のジュンは「それフンがハタチの時に言ってたやつだよ~」とスヒョンからのツッコミを受けてしまう。
それでもジュンは「僕は兄貴たちより皆さんとの思い出がちょっと少ないですね。今日も忘れられない思い出を作りました!これからもずっと皆さんと一緒にいい思い出作りたいです。大好きです」と丁寧に言葉を続けた。
普段のMCでは一言で笑いをさらっていくイライも「本当にBESTなライブツアーができたと思います。ステージの上では毎日毎時間毎分毎秒、本当に幸せな時間です。永遠に皆さんの笑顔を守りますので、永遠に皆さんの笑顔を見せてください」と真摯な言葉で思いを届けた。
「『U-KISS』の5周年を記念してBEST TOURができたのは皆さんのおかげです。ありがとうございます。今日がファイナルなんて信じられないです。ちょっと寂しいですけど、これからも日本の活動はいっぱいありますので、『U-KISS』の大きな夢を皆さんと一緒に叶えていきたいです」と話すのはケビン。
そして最後にスヒョンがリーダーらしく、いつになく真剣な面持ちで語った。「この時間が止まって欲しいですよ、本当に。ツアーは今日で終わるけど、これからも『U-KISS』の日本での活動はたくさんあります。メンバーも僕も日本の活動がすごく楽しくて、つらい時も皆さんを見ると元気が出ます。皆さんからもらったその力を何倍にもして皆さんに返していきたいと思います。『U-KISS』のこと、今まで信じてくれて愛してくれて、応援してくれてありがとうございます」そして「『U-KISS』メンバーが心を込めて、皆さんに歌います」と本編最後の曲「Dear My Friend」へ。

 そしてアンコールでは、ベストアルバムに収録されている新曲「Lots of love」が披露された。「僕たちがファンの皆さんへの感謝の気持ちを込めたから、心から聴いてください」というキソプの曲紹介で始まったこの曲は、メンバーがそれぞれに綴ったファンへの思いを歌詞にしたメッセージソング。その思いを歌い上げるメンバーの表情は、切なげでもあり温かくもあり、笑顔のような、泣いているような、これまで日本で過ごした全ての時間を噛みしめているような表情だった。

 さらにこの日はクリスマスということで特別に「Two of us」をファンにプレゼントしてくれた「U-KISS」メンバーたち。驚きの表情を見せたファンたちを見て「『U-KISS』の皆さん、大成功ですね」とメンバーたちもうれしそう。

 最後は「切なくてお別れしたくないですよね」というケビンの言葉に「イライに任せておけば大丈夫」とスヒョンが太鼓判を押し、期待を裏切らない男・イライの「クリスマスだから皆さんクレイジーになりましょうー!!! 」という絶叫から「Flying Around The World」へ。今より前へより高みを目指す「U-KISS」からファンへのメッセージ、そしてその道を一緒に歩んでいくファンの思いに寄り添う歌でもある同曲。「Dear My Friend」のさらにその先の景色を描くような伸びやかなメロディーは、「U-KISS」のこれまでとこれからの全てをキラキラと輝かせて見せた。

 そして夜公演では、2017年2月にフンのソロデビューが決定したことが発表された。
すでにソロデビューを果たしたスヒョンとケビンに続き、「U-KISS」としては3人目のソロデビューとなる。待望のソロデビュー決定に、「今からドキドキしています。こうしてソロデビューできるのも皆さんのおかげです。一生懸命頑張りますので応援よろしくお願いします」と、早くも意気込みを見せたフン。メンバーの中でも特に高い歌唱力を持つフンが、どのような楽曲とともに新しい姿を披露してくれるのか、今後に期待が高まる。




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