<b>大ヒット映画 続々と後続作を準備中</b>
“家門シリーズ”の制作会社<テウォンエンターテイメント>チョン・テウォン社長は、悩みに悩んだ。『家門の復活』は興行に成功したが(346万人)、『家門の危機』に比べれば少なかったし、メディアと評価団の冷たい反応、観客の反応もプレッシャーだった。結論は“家門”を捨てるということ。“ヤクザ一家”というブランドの正体は維持しながらも、“家門”というブランドネームは放棄する。次のストーリーは、韓国のヤクザ一家が米国に移民したことから繰り広げられる黒人ギャングたちとの闘い、白人上流社会での紆余曲折を描く。米国と合作で再来年くらいに公開される予定だ。「名前だけを変えた」という評価を受けるかもしれないし、また違ったシリーズの始まりになるかもしれない

イ・チョンア の最新ニュースまとめ

今年の興行作のほとんどが、続編の制作を考えている。韓国映画でも、“ブランド”が力を発揮するという証拠だ。前作よりも成功する続編が登場したことで、一段と深まった現象である。前作を受け継ぎながらも、新しさを加え、より差別化を図ることが成功のカギとなる。

<b>『イカサマ師2』はポーカーを素材に構想</b>
650万人が観た『イカサマ師』の場合、最後にゴニ(チョ・スンウ)が外国のカジノの公衆電話で受話器をとるシーンのため、続編の制作話が浮上した。サイダスFNHのユン・サンオ理事は「本来はゴニが電話をかけ、ファラン(イ・スギョン)がそれをとるシーンなのだが、編集でカットされたもので、続編を暗示しているわけではない」とはしながらも、「最終決定は出ていないが、ポーカーを素材にした続編の可能性は見えている」と明かし、『イカサマ師』のブランド化に対する意欲を示した。

国内で観客動員数1300万人を超え、米国公開を控えている『グエムル~漢江の怪物~』は、続編制作のための準備を整えている。<チョンオラム>チェ・ヨンベ代表は、「続編を作るのであれば我々の技術で作りたいので、国内のコンピューターグラフィック会社と話を進めている。まず5~10分ほどの短編映画を作る考え」と明かした。本質だけを除き、完全に新しい創作が行われなければ、作らない方がいいとチェ代表は述べた。

前作よりも成功した続編映画『マイボス・マイヒーロー』(観客動員610万人)の制作会社<シネマゼニス>は、3作目のシナリオを作成段階だ。これまでと変わらないヤクザコメディだが、学校という空間から抜け出す。ソ・ジョン理事は「来年下半期に3作目を撮影して4作くらいまで考えている」と伝えた。

<b>リスク少ないが“+α”で力を注ぐ必要</b>
制作中の作品も多い。全羅南道(チョルラナムド)で撮影中の『マパ島2』は、財閥会長の初恋を探すイ・ムンシクがマパ島に漂流し、おばあさんたちと過ごすストーリー。童話『シンデレラ』と小説『ソナギ(夕立ち)』を合わせたストーリーに、空間とキャラクターはそのままだ。反面『同い年の家庭教師2』は前作を裏返した。今回は男子大学生(パク・ギウン)が、在日コリアンの交換学生(イ・チョンア)に韓国語を教える内容。シナリオ作家7名を動員し、全18バージョンのシナリオを作り、その中の1つを選んだ。

1作目の興行に比べ2作目がイマイチな結果に終わった『花嫁はギャングスター』シリーズは、3作目のヒロインに香港スターのスー・チー(舒淇)を起用し「今度は香港の花嫁」と宣伝している。

続編制作ブームは、韓国映画が産業的な土台を備えたことを意味している。韓国映画の勢いが2000年代以降に伸びたこともあり、最近の続編制作が多いというもの。<MKピクチャーズ>のチョン・クムジャマーケティング室長は「前作の興行が前提にあって観客の期待値があるので、マーケティング面でリスクが少ない」と明かした。

しかし、映画評論家チョン・チャニルさんは、「続編はアイデアの産物でなく企画の産物で、うまくいっても称賛を受けにくい」「常にプラスαを考えて進めなければ、そっぽを向かれる」と伝えた。彼は『ゴッドファーザー2』や『ターミネーター2』などは、前作よりいい続編だったが、3作目からは崩れはじめたと付け加えた。



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