俳優のチョ・ハンソンが、映画『熱血男児』で変身した。

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『熱血男児』でチョ・ハンソンは、暴力団の下っ端構成員のムン・チグクを演じる。ソル・ギョング演じる暴力団員のジェムンが、友人を殺したデシクを探して訪ねた全羅南道(チョルラナムド)筏橋(ボルギョ)で彼の母親と出会い、復讐をすべきかどうか葛藤するストーリーだ。チグクは筏橋の出身で、道内のテコンドー大会で入賞するほどの有望株だったが、家庭環境から暴力団への道を歩み始め、ジェムンの復讐計画に加わることになる。

試写会後、インタビューに臨んだチョ・ハンソンは、今の心境を「幸せですね。これからも今ぐらい幸せだといいんですが」と微笑みながら述べた。『熱血男児』は彼にとって、演技の楽しさを知った作品となったからだ。彼の演技力の向上の裏には、映画にかける情熱と努力がある。

「クランクイン前の昨年4月、ロケハンについて行きました。その後も全羅道の方言で録音したセリフを、時間のあるときに聞いていました。映画『連理の枝』を撮影しながらも、オフの日にはこちらのほうも忘れずにやっていました」。

ソウル生まれのチョ・ハンソンは、『熱血男児』で初めて方言での芝居に挑んだ。スクリーンに登場する彼はやや太り、地方出身の若者を思わせる姿だった。
「スクリーンで小さく見えてはいけない気がして、たくさん食べて、太れるだけ太りました。撮影は忠清南道(チュンチョンナムド)江景(カンギョン)で行ったんですが、ジャージ姿で走り回りながらパンを食べ、スルメをかんで、地元の人のように過ごしました。地元の人たちにも挨拶なんかしたりして(笑)」。

そうして過ごす中、地元の高校生からは「映画にカン・ドンウォンの友だち役で出てた人じゃない?」と言われたという。
親友であるカン・ドンウォンと共演した映画『オオカミの誘惑』は、彼にとってはほろ苦い思い出のある作品だ。
「映画が公開されたものの、予想していた反応はなかったですね。ドンウォンにばっかり関心が集まってしまって。僕にはだれも関心がなかったようです」。
ただ、こうした不遇の時期が演技力を育てる栄養にもなった。チョ・ハンソンは「そういう時期がなかったら、情熱を持って映画に専念できなかったでしょうね」と話す。

俳優としてひと回り成熟したチョ・ハンソンに加え、ソル・ギョング、ナ・ムンヒらが出演する『熱血男児』は9日に公開される。


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