リュ・シウォン
リュ・シウォン
ピンクとブルーに包まれたステージにカウントダウンの数字が映し出され、BGMが徐々に高まっていく。会場のテンションがマックスになった瞬間、ステージの奥からモノトーンのスーツをまとったリュ・シウォンが登場!会場は一曲目からオールスタンディングに。「BABYLON」「FOREVER」「Carry On」とアップテンポな3曲を一気に熱唱するなか、会場を埋め尽くした5000人のファンの白いペンライトが揺れ続けた。

リュ・シウォン の最新ニュースまとめ

 3年ぶりにオリジナルアルバム「AGAIN」をリリースした“永遠のプリンス”ことリュ・シウォンが、11月10日(火)、東京・国際フォーラムで「Ryu Siwon 2015 JAPAN LIVE TOUR~Again~」を開催した。1年ぶりのツアーで、「この日の公演が日本で110回目」と明かすと、会場からは大きな拍手が送られた。

 「コンサートは1年ぶりですね。コンサートは皆さんと近くにいられますね。ホールツアーは、僕にも利点があります。例えば皆さんがどれくらい一生懸命応援しているか。誰が居眠りしているか、僕が自ら全部チェックしています。だから皆さんも緊張した状態で見ていてくださいね。最後までずっとチェックしていますから」とイタズラっぽい笑顔のリュ・シウォン。

 「日本でのコンサートに、今まで一度も欠かさず全部来たという人は?」と質問を投げかけると、会場の大半が「はーい!」という返事。「うっそー。すごいですね」と、うれしそうな笑顔を見せた。「ここにいる5000人近くの方が、何回も来たことがある人だと思います。毎年コンサートを行なっていますが、去年行なったコンサートは僕がつらい時期にあったということもあり、僕が皆さんに力をもらいました。ことしは僕がみなさんに元気をあげられるようにしたいと思います」と言うと、会場は温かい拍手に包まれた。

 「コンサートで歌うのは初めてですが、皆さんのためにがんばります」と歌ったのは、最新アルバム「AGAIN」からミディアムテンポの「Good bye Love」と「君となら」。目を閉じてしっとりと歌い上げた。

 白いタオルで汗を拭き、髪の毛がくしゃっとしたリュ・シウォン。「昨日よりも失敗して、くやしいな。いつもやっている通りにしなくちゃいけないのに」と椅子に腰掛けながら、悔しそうな表情に。「アジャ!アジャ!(がんばって)」というファンに「何がアジャアジャですか!」と笑顔で突っ込みを入れて、笑いを誘った。

「初めて武道館でコンサートをしたとき、あの瞬間皆さんと10年後にこの場で会えるといいですねといいましたが、もうあれから11年が経ちました。10年ぐらいは日本で活動できるかな、と話したこともありますが、いつのまにか11年が過ぎ、見覚えのあるお顔もたくさんあります。シワが増えましたね。以前とは違いますよ」と、イジワルなスマイル。

 「10年後、僕は50歳ですね。みなさんは、80、90歳?」と会場を笑わせた。トークが巧みなリュ・シウォンは、ますます冗舌に。「昨日来た人は?」というと、ほとんどの人が手をあげた。「だから何を言ってもリアクションがないんですね」とガッカリ。「皆さんの反応によって、僕の口数が変わってきます。昨日ご覧になった方がいるので、リアクションが昨日よりは小さいんです。皆さん自身もそう思いませんか。リアクションがないと、歌を次々と歌って、公演が早く終了します。だからセンスがある反応をお願いします!」

 コンサート後半は、黒のジャケットにベージュのパンツ姿という初冬らしい姿で登場。青い光に包まれたステージで、「心の花」を情感たっぷりに披露した。「公演がどれだけ長くするかは、皆さんにかかっています 9時までやるかもしれませんし、12時までやるかもしれません。皆さんの応援によっては明日の朝まで続くかもしれません(笑)」と笑顔でファンのリアクションを再び刺激するリュ・シウォン。

 盛り上がる会場の声に「うるさいですよ、オバサン!」というストレートなジョークを飛ばすプリンスに、会場は「キャー!」と大盛り上がり。一階席前方にいた24歳の男性や10回以上妻と来ているという男性に話しかけたりハイタッチをしたりしながら、「10年前には、子どもを旦那さんに預けて、奥さんだけが会場にきていましたね。いつの頃からか、ひとりまたひとりと旦那様も公演に入ってきてくれるようになりました」と感無量の様子だった。

 「明るい曲だから、みなさん一緒にどうぞ!」と、歌い始めた「Cafe Wonderland」では再びファンが一斉に立ち上がりノリノリに。「愛したい 君を愛したい」では、両手で大きくハートをつくり、「10年間ありがとう!愛してる」と本当にうれしそうな表情を見せた。

 また、「いろいろな層のファンがいるので、トークをどこに合わせるか難しい。エッチな話も難しいけれど、小さい子も来ているから。僕はエッチな話をたくさん知っているし、好きです。次は、コンサートを年齢別に分けてやるのはどうでしょう?」と大胆なサジェスチョンをすると、会場からは「え~」と笑いとどよめきが起きた。

 さらに、「僕も皆さんも若くはないので(笑)」と、全員が一緒にストレッチ。その直後にドラムが鳴り響き、「愛の苑」、「LIMIT」、「Dear My Friends」、「愛をください」、「Call My Name」、「僕の天使」、「Jump」までアップテンポの歌を一気に熱唱!ステージの上を右から左へと歩きまわり、プリンスオーラが全開となった。

 アンコールは、「はじめて皆さんに出会ったときのことを思い出しながら歌います」と、最新アルバム「AGAIN」から、「初めての笑顔」。

 歌い終えると、「すごくたくさんミスをしちゃいました」と、今日はDVDの撮影があるのに」とため息をついたリュ・シウォン。会場から、「もう一回!」とコールが飛ぶと、「ありがとうございます」と深く一礼。「うまくやらなくちゃと思う日に限って失敗しちゃうんですよね。でも、それがライブの妙というものですよね」というと、大きな拍手が送られた。

 クライマックスは、「桜」と「好きです、好きです」の大合唱で会場が一つに。そして、歌手としてデビューした原点の曲「約束」とファンヘの気持ちを込めた曲「ナイバレム」を両手でマイクを握りしめながら歌いあげた。

 最新曲から懐かしい曲、そしてダンスにトークとリュ・シウォンの魅力を存分に発揮したステージが終わったのは、公演開始から4時間後の午後9時だった。「そろそろステージから去らないといけません」と名残惜しそうなリュ・シウォン。両手で大きくハートを作り、1階席、2階席それぞれに何度も「サランヘヨ!」と言いながらステージをあとにした。



リュ・シウォン(RYU SIWON)-「はじめての笑顔」Music Video(Short ver.)




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