ミュージカル俳優ミン・ヨンギ
ミュージカル俳優ミン・ヨンギ
2月22日、東京・草月ホールにてコンサート2部公演を行ったミュージカル俳優のミン・ヨンギ。「Jack the Ripper」、「三銃士」、「モーツァルト!」など日本でも人気のミュージカルに出演している彼は、圧倒的な声量で歌い上げるスタイルで人気を得ている。今回のコンサートでも、自身が演じたミュージカルの中から人気曲を披露し、会場に集まったファンをうっとりとさせた。

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 1部公演は、ピアノとバイオリン、ドラムのトリオの生演奏で「魅惑的な自然」(レベッカ)を披露しながら登場。「日本でのコンサートは2度目なので、みなさんに会えるのと楽しみに、ワクワクしながら準備しました」と語ったように、彼の代表作である「命か愛か」(三銃士)、「月の歌」(華城で夢見る)、「灰色の都市」(Jack the Ripper)と、日本でも人気の曲を歌い上げ、彼の圧倒的な声量での歌声に会場は包まれた。また、彼のソロアルバムから「閉じ込めておいた言葉」を歌う前には「この曲はみなさんにぜひお届けしたいと思っている私の気持ちなんです。“あなたは私のそばから離れない。私もあなたのそばから離れない”という歌詞があるんですが、そこを共感していただければと思います」と語り、ファンをよろこばせた。

 トークコーナーでは、「もともとお酒はそんなに飲まなかったんですが、『三銃士』のシン・ソンウさん、キム・ボムレさん、オム・ギジュンさんが本当に酒好きで、結婚前は毎晩のように呼び出されて飲んでいました(笑)」と仲良しの「三銃士」メンバーとのエピソードも語った。キム・ボムレのお酒の席でのクセを「絶対にツイッターに書かないでください」と言いながら暴露すると会場が大笑いする場面も。また、前回の公演で「ユ・ジュンサンさん」という言葉の響きを気に入っていた彼は、今回も韓国語のトークの中で何度も「ユ・ジュンサンさん」を繰り返すなど、ユーモアを見せた。

 さらに「JYJ」ジュンスと共演した「モーツァルト!」の話題では、最初はモーツァルト役でオーディションを受けていたという秘話も。そしてジュンスについて訊かれると「最初は稽古場の隅にいて、あまり話もせず座っていた。ところが本番前の通し稽古になると彼の目が変わり、やっぱり(普通の人とは)違うなと思いました。ジュンスをはじめ素晴らしい方々がモーツァルトを演じてくれたので、先輩として見ていてよかったです」と語った。

 ライブ後半ではお気に入りの曲だという「I Believe 」(Eric Jacques Levisalles)や「Cinema Paradiso」(Ennio Morricone)なども歌い上げ、コンサートは佳境へ。「神よ、何故許される」(モーツァルト!)、「神よ、なぜ」(レベッカ)で観客を感動に包んだあと、最後の曲「パリのロマン」(三銃士)を観客の手拍子に乗せて披露。さらにアンコールで「時が来た」(ジキルとハイド)で堂々とした歌声を響かせ、1時間半に渡ったコンサートの幕を閉じた。



 1部公演終了後には囲み会見も開催。「アンニョンハセヨ」と笑顔で現れた彼は、現在公演中の「マリーアントワネット」への思いなどを語ってくれた。


<B>―日本の観客の印象は?</b>
なによりも観客のみなさんが拍手や歓声で温かく迎えてくださるので、毎回感動しています。前回は教会でコンサートをしたので音響面など不安がありましたが、今回はすごく素敵なホールでみなさんとお会いできたので、私もやりやすいし、観客のみなさんも観やすいんじゃないかと思います。(1部公演では)やはり「三銃士」や「Jack the Ripper」の曲は日本でも知られているので、反応がよかったですね。

<B>―これまで出演されたミュージカルで印象に残っているものは?</b>
これまで、おそらく50作品以上に出演していると思います。その中で特に記憶に残っている作品は2つあって、ひとつは’02年の「ロミオとジュリエット」。初めて主人公を演じ、男優新人賞をいただきました。もうひとつは「華城で夢見る」という作品で、男優主演賞をいただいたので記憶に残っています。

<B>―ミュージカルでは「JYJ」ジュンスをはじめ、「SUPER JUNOR」のメンバーなど多くのアイドルたちと共演されていますが、その感想は?</b>
彼らは、自分の分野でトップにいる方たちなので、すごくいいことだと思っています。新しいファンにミュージカルという世界を観てもらって、ミュージカルの世界に入ってもらうきっかけになると思うので、私は個人的にすごくいいことだと思っています。

<B>―.現在韓国で公演中の「マリーアントワネット」の魅力は?</b>
マリーアントワネットはとても有名な女王ですが、実は歴史的に間違って伝わっていることがあるんです。例えば「パンがなければケーキを食べればいい」という言葉は彼女の実際の言葉ではありません。そのように誤解されてきらわれたという部分を正す意味もある作品だと思っています。私が演じるオルレアンは、マリーアントワネットをいじめて、結局死に追いやる悪役なんですが、私は悪役だと思って演じていません。なぜかというと、外国から来た女性が国の母となり、王様も自分の中では間違った王様であるという思いで、“自分がフランスのために王になって、良い国にしなければならない”という選択をしたと思うんです。なので、ひとくくりに悪役だとはいえないんじゃないかと思っています。

<B>―最後に、今後の抱負を教えてください。</b>
舞台の上で正直に、自分の気持ちを素直に表現できる俳優になりたいと思います。


 ミュージカルへの熱い思いを語ってくれたミン・ヨンギ。これまで日本でも公演した「三銃士」や「Jack the Ripper」で日本ファンを魅了したように、新しいミュージカル作品での来日にも期待が高まる。


【イベント概要】
ミン・ヨンギ プレミアムコンサート in Tokyo
[イベントホームページ]
http://zenith-japan.com/product/150222minyoungki/
[主催](株)ゼニスメディアコンテンツジャパン
[企画・制作] ZENITH Live事務局、SES(株)
[協力] ZENITH GLOBAL NEWS


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