ダンスボーカルユニットト「X10(エクステン)」左からK-bean(ケイビン)、KoNan(コナン)
ダンスボーカルユニットト「X10(エクステン)」左からK-bean(ケイビン)、KoNan(コナン)
ことし6月に「チゴバ」で韓国デビューを果たした、ダンスパフォーマンスアイドル「X10(エクステン)」。ラップ担当のKoNan(コナン)とボーカル担当のK-bean(ケイビン)の2人で結成された「X10」は、韓国デビュー前から韓国・日本両国で積極的なプロモーションを行い、経験を積み重ねてきた。同じ高校出身で仲良しな2人だからこそ織りなせるハーモニーは、彼らの音楽を聴く人の心を躍らせる。そんな2人が12月5日、「Say Goodbye(KRNver.)」にて日本デビュー。地方にも足を運び、緻密なプロモーション活動で着実に人気を得てきた今、満を持してのデビューとなった。今回、忙しいプロモーションの合間を縫って12月10日に都内で個別インタビューに応じ、デビューの意気込みからプライベートまで多くを語ってくれた。

 「お久しぶりです!よろしくお願いしま~す。」と、約半年もの間、記者と顔を合せなかったにも関わらずしっかりと顔を覚えあいさつをしてくれた「X10」の2人。インタビュー前に写真撮影をお願いしたところ、すぐさまカメラマンの要望に応じてポーズをとり、互いの表情を褒め合うなど和やかな雰囲気。カメラマンが「仲良しな感じでお願いします!」と言うと、K-beanがKoNanに笑顔で抱きつき、KoNanも照れた様子で嫌がる表情を見せ、周りにいたスタッフも思わず笑顔に。インタビュー開始直前、通訳が不在の間もKoNanが「簡単な日本語でなら!」とインタビューに応じ、日本デビューが決まったときの心境を「うれしい。これからがスタートだから、今からもっと一生懸命頑張ります!」と日本語で話し、K-beanも考えながら「新しい気分です」と答えた。K-beanより日本語が得意だと豪語するリーダー・KoNanが通訳を買って出て、日本語が上手く出てこないK-beanをサポートする優しさも見られた。地方プロモーションでの食事について問うと、「一蘭ラーメンを食べました!それから、からあげ、うどん、ハンバーグ…」と次々と食べ物の名前が飛び出し、記者たちを驚かせる場面も。場の空気が和んだところで通訳が登場し、本格的なインタビューがスタート。


<B>―日本デビューおめでとうございます。デビューが決まったときのお気持ちを聞かせてください。</b>
K-bean:緊張していますし、もっと頑張らなくてはという思いでいっぱいです。
KoNan:これから始まりです。これで4回目の日本プロモーションですが、もっと頑張ろうという思いです。

<B>―実際にデビューされて、日本での音楽活動が開始されましたね。ファンの皆さんの反応はいかがですか?</b>
K-bean:持ち歌のバリエーションが増えたことでさらに興味も持ってくださったようで、一緒に楽しんでくれているのが伝わります。
KoNan:今回の曲を通じて、「この曲を歌っているのが『X10』というグループなんだな」と、存在を認識してくれているという印象もあります。

<B>―プロモーション期間中、何か印象に残っていることはありますか?</b>
KoNan:毎回感じていることですが、新しく来てくださるファンの方も増えて感謝していますし、いつも来てくださる方がいるということも見ていてわかるので、ありがたく思っています。
K-bean:毎回会うファンの方は、「ずっと愛してくださっているんだな」と感じます。新しく来てくださった方にはもっと良い姿を見せたいなと思っています。

<B>―新しく来てくださるファンの方に、自己アピールをお願いします!</b>
KoNan:初めて会った方にも親近感を持ってもらえるように接します!(ここで、「あっはっはっは!」と高笑いするKoNan)

 ここで一旦通訳が席を外すと、「ダメよ~ダメダメ!」と日本の流行語を話しだし、場を和ませるKoNan。さらには記者に対して鍛え上げられた上腕の筋肉を披露し、満面の笑みを浮かべ、「運動しています」と日本語でアピール。すると横で見ていたK-beanが「ブタ!ブタ!」と言いながらにやり。「太りました…。今寒いから、あまり外出することがなくて」とKoNanが恥ずかしそうに話すと、再びK-beanが「ブタ!ブタ!」と言い放ち、仲良さそうに話す2人。「日本の食べ物が全部美味しい!」と口を揃え、忙しいプロモーション活動も楽しんでいる様子だ。現在、日本語のタメ口を勉強中だと話すKoNanは「わかった?」と記者に対してタメ口で話しかけ、さらにK-beanが日本の漫画を読んで覚えたという過激な日本語も披露。和気あいあいとした雰囲気を自ら作ってくれる2人だった。

 通訳が登場し、インタビューが再開。

<B>―日本プロモーション期間中に、空き時間があればやりたいことはありますか?</b>
K-bean:ショッピングですね。
KoNan:人が多く集まる場所で、いろんな人に話しかけたいです。
K-bean:動画サイトで観たのですが、大阪の方々は「バーン!」と銃で撃つ真似をすると、「うっ」と苦しむ真似をしてくれるらしいですね。なので、大阪で絶対やりたいです。
KoNan:じゃあ、K-beanがそれをやるときは離れてるね(笑) ひとりでやって(笑)
記者:KoNanさんは人の多いところへ出かけて話しかけるとおっしゃいましたが、日本語の勉強のためですか?まさかナンパじゃないですよね?(笑)
KoNan:(にやりとしながら)秘密です(笑)
K-bean:変態…
KoNan:日本語の勉強するときは日本人の友人に助けを借りています。
記者:日本人のご友人はたくさんいらっしゃるんですか?
K-bean:少しだけいます。でも皆韓国語が上手すぎて…勉強になりません(苦笑)

<B>―前回のインタビューは韓国デビュー前でしたね。韓国での音楽活動はいかがですか?</b>
KoNan:韓国でデビューしてから地上波の番組や音楽祭などにもたくさん出演しました。2枚目のシングルの準備や日本活動に向けての準備などでとても忙しかったですね。それから運動もして、日本語の勉強もして、音楽の勉強もして…それから、遊んだりお酒を飲んだりと、忙しくて死にそうでした(笑)
K-bean:他の歌手の方や俳優の先輩に会ったり、同級生が同時期にデビューしたりと色々と不思議な感じがしました。

<B>―デビュー前とデビュー後で何か変化はありましたか?</b>
K-bean:周りの方がたくさん応援してくださるようになりましたし、連絡が途絶えていた友人たちからもたくさん連絡が来るようになりました。
KoNan:大きい変化とは言えないですが、まず最初の大きな目標を達成できたということですね。それでまた次の目標ができました。
K-bean:あ、一番重要なことがありました!父が認めてくれたということです。デビュー前までは「何やってるんだ」という感じでしたが、テレビに出たことでちゃんと僕の活動を認めてくれるようになりました。家族もとても嬉しがってくれたようです。それと、面白い話があります。デビュー後に、僕の母がデビュー曲の「チゴバ」を流しながら外で運動していたそうなんですが、すれ違った女性が「その曲は何という曲ですか?」と聞いてきたそうです。母が「私の息子のデビュー曲ですよ」と言うと、その女性も「え?うちの息子もその曲でデビューしましたよ」とおっしゃったそうです。なんとそれがKoNanのお母さんだったんです。そこで偶然初めて会って、今は仲良く連絡を取り合っているようです。

<B>―韓国デビュー曲の「チゴバ」はハイテンポで、リズミカルなダンス曲です。日本デビュー曲の「Say Goodbye(KRNver.)」はローテンポのしっとりとした曲です。それぞれの魅力を教えてください。</b>
KoNan:「チゴバ」はファンと楽しく歌って仲良くなれる曲です。「Say Goodbye(KRNver.)」はバラード曲なので、曲に集中して聞いてくれるので、気持ちの面で深く通じ合える曲だと思います。

<B>―日本デビュー曲「Say Goodbye(KRNver.)」とはどういった曲ですか?</b>
KoNan:別れた彼女に対して、男が「僕がちゃんとしてあげられなくてごめんね」という気持ちを手紙にして伝えるという曲ですね。

<B>―日本デビュー曲に「Say Goodbye(KRNver.)」を選んだ理由を教えてください。</b>
K-bean:韓国デビュー曲はダンス曲でしたが、色々なジャンルの曲をお見せしたくて今回はバラードにしました。タイミング的にも冬だったので、落ち着きのある感じにしてみました。韓国デビューのときには金髪だったKoNanの髪色も、黒にして落ち着いたイメージにしてみました。

<B>―お気に入りの歌詞はありますか?</b>
K-bean:僕のパートの中で「もし君が戻ってくれるのであれば、初めて会った時の初めて感情を持ってまた付き合いたい」という歌詞があります。女性たちがそう望んでいるのではないかと思い、そういう歌詞を書きました。
KoNan:最初の「2人で歩いた道を歩いているのに、なぜ今はひとりで泣いているのだろう」という歌詞ですね。

<B>―PVは日本で撮影されたようですが、どこで撮影されたのですか?</b>
KoNan:滋賀、大阪、東京です。

<B>―お気に入りのシーンはありますか?</b>
KoNan:琵琶湖が映っているシーンです。(日本語で)琵琶湖は美しいですね。
K-bean:最後の逆再生のシーンです。「戻る」という歌詞に合わせて逆再生になっているのが気に入っています。それと、自分の出ているシーンは全部いい感じです(笑)
KoNan:K-beanは女性と共演したから…。うらやましいです(笑)

<B>―9月に日本でファンミーティングも開催されたそうですね。</b>
K-bean:「歌手」と「ファン」というのではなく、ファンがいるからこそ僕がいます。仲も深まり親近感もさらに出てきます。ファンミーティングはそれを実感できるので好きです。
KoNan:ファンが増えると少ない人数で触れあったり、話をしたりという機会も少なくなります。大事にしたいイベントですね。

<B>―ファンミーティングで印象に残っていることはありますか?</b>
K-bean:韓国ではファンミーティングはあまりやりません。日本では近い距離で接することができ、僕を自分の息子や家族のように思ってくれているようでうれしかったですね。
KoNan:最初会ったときに韓国語を話せない方がいたのですが、「韓国語勉強してきてね」と言ったところ、次に会った時には韓国語が話せるようになっていて驚きましたね。ファンミーティングはファンミーティングなのですが、お互いに勉強する場にもなっています。
記者:私も参加して韓国語を勉強したいです。
KoNan:して!(日本語で、勉強中のタメ口を披露)

<B>―これからファンミーティングなどのイベントでやってみたいことはありますか?</b>
K-bean:ファンと一緒に旅行に行きたいです。
KoNan:海に!沖縄の海に行きたいです!
K-bean:ファンと一緒に旅行に行って、本当の家族のように過ごしたいです。料理をしたり、遊んだりしたいです。
KoNan:(日本語で)行きたいね~。

<B>―最近覚えた日本語や好きな日本語を教えてください。</b>
K-bean:「気を付けて帰ってください」ですね。
KoNan:「どうしようかな…」とか。最近勉強のために読んでいる本に載っていました。
K-bean:「愛してる~」(照れ笑いを浮かべながら)
KoNan:「お出かけですか?」とかも。

<B>―反対に、日本のファンの皆さんに覚えてもらいたい韓国語はありますか?</b>
KoNan:「タウメ ット マンナヨ(次にまた会いましょうね)」ですね。(目の前にある記者の取材ノートに「またあいましょう!」と書いて、文字でも示すKoNan)
記者:ありがとうございます!貴重なノートになりました。
K-bean:「キオカルケヨ(覚えていますよ)」
記者:(ハングルで取材ノートにメモする)
KoNan:(その文字を見て、日本語で)上手ですね~。

<B>―もう12月になりました。お二人にとって2014年はどのような年でしたか?</b>
KoNan:6月に韓国で、12月に日本でデビューしたことがとてもうれしかったです。初めて飛行機にも乗ったし、初めて外国にも行ったし(笑) 新しいことをいっぱい経験できました。「新世界」という感じです。
K-bean:自分がデビューできたことはとてもうれしいのですが、周りでは悲しいこともあったので妙な気持ちです。でも、自分が愛されているということを感じられた年でした。

<B>―来年はどのような年にしたいですか?</b>
KoNan:来年は歌手として、ミュージシャンとして成長できる年にしたいです。
K-bean:僕たちも、ファンの皆さんも、いつも笑顔で楽しく過ごせる年にしたいです。

<B>―最後にファンの皆さんにメッセージをお願いします。</b>
K-bean:もっともっと頑張る姿を見守ってください!
KoNan:有名になったり、成長する姿を見守ってください!応援してください!記者さんも僕たちを応援してくださいね(笑)


 インタビューの最中にも冗談を言い合うなど、仲睦まじい姿を見せてくれた「X10」の2人。インタビューの後にはタワーレコード渋谷店でのインストアライブもあり、忙しい最中だったにも関わらず、疲れた様子も見せず気さくに受け答えしてくれた。今回が4度目の日本プロモーション。地方から都市まで丁寧に活動を行ってきたことが、彼らの人気を支えている。「また会いましょうね~!」と言いながら大きく手を振って見送ってくれた姿に、彼らの人柄の良さがにじみ出ていた。彼らの音楽、彼らの人柄に魅了される人々は、これからも増え続けるだろう。






X10-Say Goodbye MV FULL Version




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