左からアン・ジェヨン、チョ・ヒョンギュン、ジン・ソンギュ、ソン・ミヨン、ユン・ソクヒョン、チョン・ソンウ、チュ・ミンジン
左からアン・ジェヨン、チョ・ヒョンギュン、ジン・ソンギュ、ソン・ミヨン、ユン・ソクヒョン、チョン・ソンウ、チュ・ミンジン
2013年1月、韓国での初演ではチケットの入手が困難になるほどの人気を博し、公演終了すぐに4か月のロングラン公演を決定させた話題のミュージカル「女神様が見ている」が9月20日(土)より東京・世田谷パブリックシアターにて上演された。
会場には日本公演を待ち望んだ日本のファンはもちろんのこと、熱狂的な韓国のファンも駆けつけた。

リョウク(SUPER JUNIOR) の最新ニュースまとめ

 最初のミュージカルナンバー「誰のために」では男性キャスト全員の力強い歌声が会場を包んだ。歌声に合わせた光と効果音で臨場感溢れる演出。観客の心を掴み、目を離すことのできない世界へと引き込んだ。

 “女神様が見ている”大作戦を行うことを決意したシーンではミュージカルナンバー「女神様が見ている」を披露。ヨンボム役のチョ・ヒョンギュンとリュ・スンホ役のチョン・ソンウが奏でる繊細で美しいハーモニーが印象的であった。また敵対している兵士同士だということを忘れさせるその場面では、コミカルなダンスと可愛らしい歌詞で観客の笑いを誘った。

 リョウク(SUPER JUNIOR)が北の兵士リュ・スンホを演じることでも話題となった本作。初日はダブルキャストのチョン・ソンウが精神を病んでしまったスンホを見事に演じ切った。
カーテンコールではお互いの健闘を称え合うかのように熱い抱擁を交わす場面も。ファンからの拍手は出演者が去った後でも鳴りやむことはなく、中には感動で涙を流す観客も見受けられた。
公演終了後には取材会が開かれ出演者7人全員が登壇した。本公演を鑑賞したファンも参加し和やかな雰囲気の中、日本公演への意気込みを語った。


<b>―自己紹介と日本公演初日の感想をお願いします。</b>
チョン・ソンウ(リュ・スンホ役):リュ・スンホを担当していますチョン・ソンウと申します。ちょうど1年前に違う作品を日本で公演をさせていただきました。また1年後に日本の皆さんにお目にかかることができてとても幸せで、誇りに思っています。その時と同様に、今回も楽しい時間を過ごしたいと思っています。よろしくお願いします。

ソン・ミヨン(女神役):女神を演じましたソン・ミヨンと申します。1か月半前にソウルで公演をしていましたが、日本での公演できることをうれしく思います。みなさんにもたくさん楽しんで頂きたいので劇場に足を運んで頂ければと思います。ありがとうございます。

チョ・ヒョンギュン(ハン・ヨンボム役):ハン・ヨンボム役のチョ・ヒョンギュンです。まず、韓国から出るのが初めてです。(笑)いつか来てみたいと思っていた日本で公演ができ、そして素敵な劇場で公演ができるようにして下さったみなさんに感謝します。たくさんのみなさんに見に来て欲しいと思いますので、どうぞよろしくお願いします。

チュ・ミンジン(ビョン・ジュファ役):初めまして、チュ・ミンジンです。今年別の作品で来日して、また日本で公演できることがとてもうれしいです。みんなで力を合わせて作った素敵な作品ですので、共感して楽しんでもらいたいです。一生懸命かんばりますのでよろしくお願いします。

ユン・ソクヒョン(チョ・ドンヒョン役):チョ・ドンヒョン役のユン・ソクヒョンです。この作品が伝えたいメッセージや感性などをみなさんにきちっとお伝えし、最終日までにこの客席を満杯にしたいです。よろしくお願いします。

ジン・ソンギュ(イ・チャンソプ役):イ・チャンソプ役のジン・ソンギュと申します。いつか日本に来てみたいと思っていましたが、今回このような機会をいただきました。空港に着いてすごく綺麗でかわいい物もたくせんあり驚きの連続でした。劇場に着いたら劇場も綺麗で、皆さんにお会いしたら全員美しくて…(笑)頑張りますのでよろしくお願いします。


アン・ジェヨン(シン・ソック役):シン・ソックを演じたアン・ジェヨンと申します。日本には初めて来ました。食べ物はおいしいし、街並みも綺麗ですし、劇場も素晴らしいので日本で過ごす時間を大切にしたいと思います。もちろん公演を成功させ皆さんにお届けすることが一番大切だと思っていますので最後までよろしくお願いします。ありがとうございます。

<b>―あなたにとっての女神様は誰ですか?</b>
チョン・ソンウ:この作品に携わって一番聞かれる質問です。まず自分がこの世に存在して、今この仕事を頑張れる原動力が両親です。僕は一人っ子なので3人だけの家族なのですが、お互いに仕事が忙しくなかなか顔を合わすことができません。でも2人がいるから自分もがんばることができると思うので、僕にとっても女神様は両親です。

ジン・ソンギュ:今ソウルにいる妻と2歳の娘です。無人島に行くとすれば一番に思い出す大切な存在です。

ユン・ソクヒョン:ここ数日間離れてみてより家族の大切さを感じました。それと同時にここにいる仲間がいるからこそドンヒョンを演じられるので、仲間も自分にとっての女神です。

チュ・ミンジン:今の女神様は客席にいらっしゃる観客の皆さんです。たくさんの女神様に会いたいので、また違う女神様を連れて観にきていただければと思います。(笑)

<b>―朝鮮戦争を時代背景としていますが、兵士を演じる苦労はありましたか?</b>
ジン・ソンギュ:歴史的背景のあるお話ですが、人間ドラマとして演じました。また、北の兵士4人は北の方々の言葉を研究し役作りをしました。

チョ・ヒョンギュ:朝鮮戦争は大きな出来事で決して望んで起こった戦争ではありませんでした。このお話も背景には歴史的なものはありますが、それよりも人間と人間のドラマを演じようと思いこの作品を作りました。

<b>―息がぴったりでしたが、稽古以外で一緒に過ごすことはありますか?</b>
チュ・ミンジン:韓国では12時間稽古を一緒にするため、まるで家族のような感じです。日本に来てからは睡眠時間以外ずっと一緒にいます。稽古はもちろん、一緒に食事をして、日本を散策したりもしています。

<b>―それぞれの注目してもらいたいシーンはありますか?</b>
チュ・ミンジン:役作りをするにあたって特に仕草や佇まいを研究し表現をしたので注目してもらいたいです。

ユン・ソクヒョン:作品の後半に自分のシーンがあり感動してもらえるかと思いますが、その場面に至るまでの細かい変化を観てもらいたいです。
ジン・ソンギュ:チャンソプは怖いキャラクターですが、船が直ることに浮かれて自分でも気付けなかった自分が出てきてしまいます。そういう意外な面を見てもらいたいです。

アン・ジェヨン:ソックは一番正直なキャラクターです。今置かれている状況をストレートに表現していますので、敵対する兵士と無人島へ流れ着いてしまう悲惨さや思いを感じてもらえると思います。

チョ・ヒョンギュン:ヨンボムは台詞が多くおしゃべりで、感情の起伏が激しい役どころです。舞台から退場するシーンは一度しかありませんので、汗だくになっていく自分の姿を見て欲しいです。

ソン・ミヨン:女神様は舞台に登場しない時間が多いので舞台袖から見守っていますと、どのシーンもなくてはならない場面だと感じます。やはり全体を通して感じ取ってもらいたいです。

チョン・ソンウ:全体を通じて彼らの変化する姿や、どういう風に時間が経過していくのかを観てもらいたいです。



最後に代表してイ・チャンソプ役のジン・ソンギュが「まず日本で公演ができることを光栄に思います。韓国の皆さんへお届けした感動を日本の皆さんにもお届けできるようにがんばりますので、たくさんの関心を頂ければと思います。本日はありがとうございました」とあいさつし、深々と頭を下げた。キャスト全員も「よろしくお願いします。ありがとうございます」と頭を下げ、観客からの拍手に笑顔で応えた。

既に満席の公演も相次いでいるミュージカル「女神様が見ている」は世田谷パブリックシアターにて2014年9月20日(土)から10月5日(日)まで公演される。




【STORY】
舞台は戦下の1952年。韓国軍大尉ハン・ヨンボムは、捕虜である北朝鮮人民軍の隊長イ・チャンソプをはじめリュ・スンホ、チョ・ドンヒョン、ビョン・ジュファを捕虜収容所まで移送する任務を命じられ、部下シン・ソックと共に暴雨の中、移送船に乗り込んだ。しかし、捕虜が船で暴動を起こし、さらに暴雨で船は沈没し、6人は無人島に流れ着いてしまう。
故障した移送船を前に、北・南軍の兵士6人は島で共に生活することに。そんな故障した船を唯一直すことができるのが、天才的な機械技術を持つ北朝鮮軍のスンホ。
しかし、スンホは戦争の悲惨さを目の当たりにして、精神がおかしくなってしまい、子供のように振舞っている。残りの五人は、どうにかしてスンホを故障船の修理に向かわせようとするが、スンホはなかなかその要求を聞こうとしない。
そんな中、悪夢にうなされているスンホに、韓国軍のヨンボムが「女神様」のお話を聞かせる。
「この島にはね、女神様がいるから怖くないんだ。見守ってくれているからね。」
この話を聞いたスンホはすっかり女神様に夢中になり、女神様の姿を追うようになる。
無人島から脱出するためには、スンホを奮い立たせるしかないと、残りの五人は【女神様が見ている】大作戦を行なうことを決意。
スンホに「女神様が見ているから」と、修理をお願いしたり、架空の女神様のために皆でルールを決めたりする。
「戦争」という過酷な状況の中、自分たちが作り上げた「女神様」に、ある兵士は故郷に残してきた初恋の人を、ある兵士は母親を、ある兵士は大切な妹の面影を重ね、嘘をきっかけに始まった作戦はやがて彼らの心に安らぎと癒しを与え、対立する兵士たちに友情が生まれていった。
世界から切り離された無人島の中、自分らしさを見つけつつあった彼らに、やがて運命の日が訪れる…。




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