俳優チョ・ヒョンジェ
俳優チョ・ヒョンジェ
4月6日(日)東京・渋谷公会堂にて、韓国との縁が深い高麗郡建郡(埼玉県日高市) 1300年(2016年に1300年を迎える)を祝い、日韓両国の文化交流と友好親善を高めながら、日韓の歴史の疎通の場として生かす日韓交流スペシャル企画「6th 日韓友情フェスタ2014」が、ことしも開催され、俳優のチョ・ヒョンジェらが参加した。

チョ・ヒョンジェ の最新ニュースまとめ

 「日韓友情フェスタ」は、韓国歴史ドラマをテーマに、両国で一番話題性と注目度が高く、チャリティー行事に尽力されている韓国俳優を特別招聘するチャリティーイベントで、毎年4月に開催してきた。第6回目となる今年のスペシャルゲストは、2005年SBS放送創社15周年記念「薯童謡(ソドンヨ)」で主人公チャン/ソドン(百済30代王 武王)を演じ、現在、百済時代をテーマにしたMBC歴史ドラマ「帝王の娘、スベクヒャン」で百済の第26代の王 聖王(ソンワン)役を熱演したチョ・ヒョンジェが登場した。

 前日までの暖かさが嘘のように、肌寒いイベント当日。開場時間に近づくと雨が降りだしたが、会場ロビーにはファンからのたくさんの花やバルーンが飾られ、写真を撮るファンで溢れた。まるで春のような賑わいのロビー。また一歩会場内に入るとイベントを楽しみに待つファンの熱気で外の寒さを忘れさせた。

 最初にその熱気を受け止めたのは小さなオーケストラで名高い「バラダン」だ。イ・ビョンフン監督特集、「イ・サン」、「チャングムの誓い」と「トンイ」という「歴史物語」の組曲を演奏した。有名なドラマの楽曲にファンは肩を揺らし音楽に合わせた。パーカッション奏者の太鼓のソロパフォーマンスでは太鼓のリズムで客の手拍子を誘い、始まり早々会場を一つにした。手拍子でリズムをとる会場と太鼓の音が合わず、これも計算された演出で会場からはどっと笑いが起きた。この後メンバー紹介がされ、続けて5曲演奏され日韓友情フェスタの過去の映像と共に歴史を振り返った。そして最後に「ソドンヨ」から2曲、ドラマの映像と共に演奏され、きれいな音色と切ないシーンに涙をぬぐうファンの姿も見られた。

 特別ゲストのチョ・ヒョンジェが登場すると、大きな歓声と拍手、両手を振るファンやペンライトを光らせるファンで一気に会場が熱くなった。「みなさん。こんにちは。」と日本語であいさつすると、大きな拍手で迎えられた。「ドラマの撮影でおよそ7か月間突っ走ってきたがそれを終えて、公式的にはおよそ3年ぶりに日本を訪問することになると思うんですが、このような日韓友情フェスタというすばらしい趣旨のもと開催されるイベントに呼んで頂いて本当にありがとうございます。今日は皆さんどうぞよろしくお願いします。」と述べると再び大きな拍手で沸いた。チョ・ヒョンジェを見て「かっこいいですね」とファンの声を代弁するように司会者が言うと会場は大きな笑いで包まれた。

 トークでは「ソドンヨ」の話になり9年前のドラマであるが全く変わっていないという会場からの反応に、チョ・ヒョンジェは「うそ!」と日本語で言いながら照れた表情を見せた。「ソドンヨ」の撮影秘話やハプニングは?と聞かれ「9年前だから記憶がない。今かろうじて思い出されるのはとても大変だった。とにかく寒くて雪が太もも辺りまで積もっていてほとんど埋もれた状態で事故が起きてもおかしくない状況だった」と苦労話を明かした。続けて「帝王の娘、スベクヒャン」はオフショットや先輩俳優と一緒に撮った写真がモニターに映し出され、エピソードを語った。時代劇の衣装にサングラスをしてる写真が出るとファンから笑いが起き、「時代劇なのでまじめでシリアスなので、楽しいところを見て頂きたいと思いマネージャーに撮ってもらった」とおちゃめな一面をみせた。

 この後、抽選ボックスが舞台上に用意され当選したラッキーな2名がチョ・ヒョンジェとぴったりくっ付きツーショット写真を撮り写真がプレゼントされた。当選者は喜びのあまり涙を流すシーンも。その涙を大きな手で拭ってあげる紳士的な様子をみせると会場は、ため息とうらやましい眼差しでふたりの様子を見つめた。その後もファンとの交流は続き「ソドンヨ」「帝王の娘、スベクヒャン」のラブラインの映像が流され客席から直接チョ・ヒョンジェに選ばれたヒロイン2名がドラマの再現をして、照れながらも甘い演技を披露したが、その照れる姿に会場からは笑いが起きるほどであった。

 イベント中盤を盛り上げたのは「MR.MR」だ。「MR.MR」は、「KMF2013」「第65回さっぽろ雪まつりK-POP FESTIVAL2014」と続けて日本公演を行い、優れた歌唱力とパフォーマンス、「かっこいい」&「可愛い」を兼ね備えた新進気鋭のアイドルだ。今年2月にGFSC広報大使に就任。GFSC広報大使としての初仕事が「6th 日韓友情フェスタ2014」となった。彼らがステージに現れるとファンは総立ちでペンライトや応援ボードを振り黄色い歓声が飛び交った。「約束するよ」で会場の心を掴み、彼らの歌の世界に酔いしれていると、客席に降りて歌う彼らにファンは大興奮。「はじめまして。男の中の男、『MR.MR』です」と声を合わせ、「僕は『MR.MR』のボーカルチャンジェです(チャンジェ)」「僕は『MR.MR』のセクシーボーカル、リュウです。愛してリュー(リュウ)」と愛嬌いっぱいにあいさつすると「僕は『MR.MR』のリーダー、ジンです(ジン)」とクールなジン。「僕は『MR.MR』のメインボーカル、テイです(テイ)」「僕は『MR.MR』のドヨンです(ドヨン)」とそれぞれ自己紹介。客席からはメンバーを呼ぶ声が響いた。

 メンバーそれぞれ一枚ずつカードが渡され、そのカードで指示された通りのファンを会場から選び舞台上に連れてくるというミッションがあり、選ばれた5人のファンは次の曲「My girl」でそれぞれのメンバーのマイガールになった。肩を抱いたり、ひざまずきまるでプロポーズするような姿勢で手を握り歌う姿に選ばれたファンは緊張した面持ちながらうっとりとメンバーを見つめた。

 続いてのトークコーナーではメンバー同士の指さしクイズが行われ、一番ダンスがうまいのは?という質問で一番多く指されたドヨンが上着を脱ぎ、ウィンドミルを華麗に披露。最後に「桜エンディング」をカバーし爽やかな雰囲気でステージを終え、「今日はとても楽しかった。昨日のコンサートも楽しかったですし、また会いましょう。(ジン)」「『MR.MR』でした(全員)」と舞台を去るとすぐに「アンコール」という声が沸き起こった。ステージに再登場し「Highway」を歌い5人の息の合ったダンスで締めくくりアンコールに応えた。今後の活動は韓国でファンミーティング開催やカムバック予定であること、7月5日(土)東京、6日(日)札幌でオフィシャルファンミーティングが予定され、詳しくは4月16日にオフィシャルHPで発表されるといううれしい報告があった。

「MR.MR」の熱いステージで熱気が鎮まらない会場に、チョ・ヒョンジェが会場真ん中の扉から再登場し、観客を驚かせた。トークタイムではより一層ファンに近づくためファンからの質問に応え、その後は○×クイズを行い最後まで残った3名にはサイン入りツーショット写真とサイン入りポスターが直接手渡された。クイズにはずれたファンにもチャンスがあるようにと、サイン入りボールを客席に投げプレゼントした。

 毎年恒例のGFSCチャリティーオークションでは、チョ・ヒョンジェの手形、サイン入りツーショット写真とハグが3点一緒に提供され、どちらも高額で落札された。GFSC(Good Friends Save the Children)は、文化芸術を通した日韓交流と友好親善を深めるチャリティー行事を手掛けてきたNPO法人日韓文化交流会のチャリティープロジェクト推進部門で、アジア貧困地域子供教育支援プロジェクト・東日本復興推進プロジェクトを推進し、アジアの子供たちの夢を応援してきている。チョ・ヒョンジェは「ファンの方に申し訳ない気もするが良いことに使って頂くということなので本当に素晴らしいと思う」と述べた。

最後にファンからの熱いメッセージが隙間なく書かれた応援幕が贈呈され、応援幕を肩からかけ会場のファンと記念撮影を行った。フォトセッションの時間も設けられ、ファンは、チョ・ヒョンジェの素敵な笑顔を写真におさめた。

すごく楽しかったし、とても感動の多い時間でした。」「公式的に来日したのが3年ぶりですがたくさんの方に来て頂けるか心配でしたが本当にたくさんの方に来て頂けてよかったと思う。日韓の交流に僕が少しでも力になれたと思うとすごくうれしかったです。これからも僕はがんばっていきますのでどうぞよろしくお願いします。」とこの日の感想を述べるとチョ・ヒョンジェがステージを去るまで拍手が鳴り止まなかった。

 日韓友情フェスタを最後まで盛り上げ、日韓交流の懸け橋となったチョ・ヒョンジェと「MR.MR」の二組。今後より一層、日韓交流と友好親善が深まるような活動を期待したい。


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