左からMiNo、「超新星」ユナク、原田夏希
左からMiNo、「超新星」ユナク、原田夏希
超人気グループ「超新星」のリーダー、ユナクが単独初主演を果たした日本映画「無花果の森」が完成。6月14日(土)の公開に先駆け、4月9日(水)東京・五反田のゆうぽうとホールにて、同作の一般完成披露試写会舞台あいさつが行われた。

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本作は、直木賞作家の小池真理子氏が、平成23年度芸術選奨文部科学大臣賞を受賞した同名小説を映画化したもので、絶望の闇に落ちた男女が織りなす、深く切なく甘美な物語。
この日、映画上映前の舞台あいさつには、日本で雑誌社のパパラッチとして働く韓国人青年キム・ヨンホを演じたユナク、夫のDVから逃れ、老女性画家の住込み家政婦となった新谷泉を演じた原田夏希に加え、主題歌を担当し、映画にも出演したMiNO、プロデューサーの丹羽多聞アンドリウ氏が登壇した。司会を務めるTBSの水野真裕美アナウンサーから呼び込まれ、大歓声と大きな拍手で迎えられた4人。中でも、客席に大きく手を振りながら登場したユナクは、「キム・ヨンホ役を演じましたユナクです。よろしくお願いします」とあいさつし、ファンの声援に応えた。単独初主演映画の舞台あいさつとあって、いつにも増して緊張した様子のユナク。質疑応答では、流暢な日本語でしっかりと受け答えをしつつも、共演者から撮影時のエピソードを暴露されタジタジとなったり、褒められて照れまくったりする一幕もあった。

<b>―ユナクさん、今回は「超新星」から離れて、日本の映画で単独初主演をされましたが、この話を受けたときはどうでしたか?</b>
ユナク:メンバーからはうらやましいと言われました(笑)。グループを離れて、日本映画で初主演を果たしたんですけれども、今すごく緊張しています。東京ドームで初めてライブをやるよりも、緊張してるんじゃないかなと思っています。今日は、頼れるメンバーがいないから、どうすればいいのか分からない(笑)。でも、僕の、「超新星」のファンの皆さんが来てくれたから、それを支えにして頑張ります。

<b>―原田さんはユナクさんと共演されていかがでしたか?</b>
原田:最初にお会いした日にリハーサルをしたんですけど、母国語ではない言葉でお芝居をされていて、本当にすごいことだなと思いました。普段から流暢な日本語を話されますけれども、台本には普段使わない言葉もいっぱいあるし、私たち日本人でも普段使わないセリフがいっぱいあったので、本当にすごいなと思って、尊敬しっぱなしでした。
ユナク:(照れながら)ありがとうございます。

<b>―MiNoさんはエンディングの主題歌を歌われて、劇中でもあるシーンに登場されるんですよね。演技をされていかがでしたか?</b>
MiNo:ユナクさんとの絡みのシーンがあり、自分にとっても勉強になりました。撮影中は、優しく演技の指導もしていただいて、本当にやさしいユナクさんでした!
ユナク:(客席からの「ヒュー、ヒュー!」という声に)うわー、めっちゃ気まずいですね、今(笑)。

<b>―丹羽プロデューサーに、ユナクさんと原田さんのキャスティングの意図について伺いたいんですが。</b>
丹羽P:今回、「無花果の森」という原作を映画化するとなったときに、原作ではこの役は日本人なんですが、それをあえてユナクさんにお願いしました。おそらく、ご本人はとても不安だったと思うんですよ。原作の役は日本人なのに、自分で大丈夫なのか、ということを何度もお聞きになっていました。
また、原作の小池真理子さんにも許諾をいただくとき、私は「超新星」のユナクさんというとても素晴らしい、すごく華のある役者さんがいるから、ぜひこの人でやりたいと言ったんです。実は、初めは小池さんにすごく怪訝な顔をされたんですが、映画を見終わった後、素晴らしいと言っていただき、ユナクさんという素敵な俳優さんに演じてもらい、ありがとうと言われたことが、プロデューサー冥利につきました。
そして、原田さんには原作でもすごく地味な、そして追われる女性という、実際の原田さんとは真逆の設定を見事に演じていただきました。たぶん、映画が上映された後、(ユナクとのラブシーンもあるため)すごく敵が増えるような気がするんですが、大丈夫ですか?
原田:すみません(笑)。

<b>―ユナクさんはこの映画の中で、演技をしていて難しかったところはどこですか?</b>
ユナク:もちろん日本語のセリフが大変でした。今まで、ドラマもいろいろやったんですが、今回はあまりにもセリフが長くて、しかも監督さんは長回しを好まれる方だったので、そういうのも心配でしたが、一番心配だったのは、夏希さんとのキスシーン(笑)。やっぱり、キスシーンを撮影する前、「MILKY WAY(「超新星」のファン)」の顔がちらつきました。メンバーのソンモ君も「大丈夫?」って心配してくれたんですが、僕のファンの皆さんは理解してくれるんじゃないかなと思って。
(客席から「エーー」という声が一斉に上がると)理解してくれないの?頑張ったよ!いろんな僕の魅力をお見せしたくて、本当に真剣に考えて(出演を)決めた作品だから、理解してください。

<b>―原田さんはご自分とは真逆の役ということですが、演じられてみていかがでしたか?</b>
原田:孤独とか、何かから逃げていくという、ずっと暗いものを抱えた人生を背負っている女の人なんですけれども、その中でもユナクさん演じるキム・ヨンホさんも、私が演じた新谷泉も、またDVをしている旦那さんも、江波杏子さん演じる天坊先生も、それぞれに孤独を抱えているけれど、その状況の中から、自分が一歩外に出ようと思ったときに立ち上がることができた人たちのストーリーだと思うので、やっぱりどんな環境にいる人でも、自分が飛び出そうという意志があればできるんだっていうことを伝えられるんじゃないか、皆さんにも共感していただけるんじゃないかと思っております。

<b>―ユナクさん以外にお伺いしたいんですが、現場でのユナクさんのおもしろエピソードがあれば教えてください。</b>
原田:ユナクさんは、ちょこちょこ面白いことがあったんですよ。こういう雰囲気だから、穏やかそうな柔らかい感じなのに、時々ものすごく強い発言をしていて、ギャップを垣間見ることもあったり(笑)。あとはやっぱり、日本語を話されているときは、穏やかなんですけど、マネージャーさんとかと話しているときの韓国語の早さは別人のようでしたね(笑)。でも、私が一番面白かったのは、本当に日本のことよく知っていらっしゃるので、「大江戸温泉って知ってる?」って聞いたら、「知ってるよ。お台場にあるのでしょ?」ってサラッと答えたので、やっぱりなと感心していたんですが、河口湖に行ったとき、白鳥のボートを見て、「あれは何ていう鳥?アヒル?」って聞かれたので、「あれは白鳥だよ」って教えたら、「あ~、白鳥か。なんで白くないのに白鳥? 黄色じゃん」っておっしゃってて、そういうところが異文化コミュニケーションの面白さかなって。私的にはツボでした(笑)。
ユナク:ハハハ。もっと勉強します。

<b>―映画の見どころを教えてください。</b>
ユナク:僕もまだ最初から最後まで見ていないんですけれども、スタッフさんや監督さんといっぱい話をしながら協力して、頑張って頑張って撮った作品なので、僕も今すごく楽しみにしています。たぶん今までのユナクとは絶対に違うと思うので、それも楽しみにしてほしいです。さっき、夏希さんが言っていたように、孤独や悩みを抱えた人たちの感情の流れに注目して、静かに見てほしいなと思います。
原田:共感できるポイントがそれぞれあると思います。個人的には江波杏子さんのセリフに、いっぱい良い言葉があって、それも皆さんの心に残るんじゃないかなと思っているので、ぜひその辺を注目していただければと思います。

<b>―最後に一言ずつメッセージをお願いします。</b>
ユナク:皆さん今日は来てくれてありがとうございます。僕もまだ、映画を見ていないので、すっごくドキドキしています。この後、僕も映画を見ますが、最近、ツイッターとかブログとかをチェックしているので、この映画を見て、皆さんに感想を言ってもらえたらいいなと思います。(ため息をついて)今めっちゃ緊張していますが、皆さんは楽しく見てください。あっ、でもこの映画は楽しい映画ではないですよね?真剣に見てください(笑)。
原田:私もドキドキしているし、映画というのは作った側だけでなく、ここにいらしてくださっているお客さんがいて、初めて一つの作品が完成すると思っています。ぜひ「無花果の森」の世界に浸っていってください。
MiNo:たくさんの方に「無花果の森」を見ていただきたい思いで胸がいっぱいです。
丹羽P:この映画は、ユナクさんのいろんな面が見られます。ファンの皆さんには申し訳ないですが、キスシーンや、肌が見えるシーンがあったりしますが、ユナクさんの魅力を360度表現した映画なので、ぜひともご支援をお願いします!


その後、フォトセッションでは、原田夏希とMiNoに挟まれ、“両手に花”状態で照れまくるユナク。顔を両手で覆い、はにかむ姿に客席のあちこちから「かわいい~」と歓声が飛んだ。
丹羽プロデューサーから、「存在感がある俳優で、今回の映画にはぴったりの配役」と太鼓判を押されたユナクの新たな一面が見られる「無花果の森」。ぜひ劇場で楽しもう!


①ユナク(超新星)初主演映画「無花果の森」完成披露舞台挨拶
①ユナク(超新星)初主演映画「無花果の森」完成披露舞台挨拶




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