俳優チャン・ヒョンソン
俳優チャン・ヒョンソン
韓国俳優チャン・ヒョンソン(43)はことしでデビュー20周年を迎えた。それに気付いていなかった彼は「あ、そうですね。ディナーショーでもしましょうか」と笑って答えた。

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 20年間で何編の作品に出演したかはよくわからない。最近出演したラジオ番組で、作家が記した目録を見ると、A4用紙4枚ほどになったという。

 韓国俳優チャン・ヒョンソンは1994年、劇団ハクジョンに入団し、創立記念作品「地下鉄1号線」でデビューした。その後、2004年にキム・スヒョン作家のドラマ「拝啓ご両親様」で寡黙で賢い長男役を演じ、大衆に顔と名を知られた。以降、主に鋭敏で知的なイメージのエリート専門職役を演じてきた。昨年、ドラマ「結婚の女神」で演じた欲物的で厚かましい遊び人アンカー、ノ・スンス役が、彼には、壊れるという意味において初挑戦だった。

 現在放送中のSBSドラマ「スリーデイズ」で警護室長ハム・ボンス役を演じているチャン・ヒョンソンは、序盤で死を迎え姿を消した。彼は「初めから分量が少ないことはわかっていたが、男として体を張る役柄に欲があり、徹底した国家観や忠実な気持ちを持つ武官役をしてみたかった」と話した。

 KBS育児番組「スーパーマンが帰ってきた」では、かわいい2人の息子と出演し、ファッション感覚がなく10年以上同じ服を着る素朴さやキクラゲでわかめスープを作る無邪気さで、「息子を育てる平凡な街のおじさん」という親近感のあるイメージを見せた。

 彼は「男性の10人に8人はキクラゲを知らないだろう」と強く抗弁すると、「俳優ではないチャン・ヒョンソンはとてもゆるゆるだ」と話した。そして、そんなイメージが嫌いではなさそうだ。「道で“お父様!”と呼んでくる女子中学生がいる」とし、そんな反応が「面白い」のだそう。

 俳優として私生活を明かし、まだ小さい子供たちまで表に出すことは、簡単には決められなかったという。以前、MBCの育児番組において、出演した子供に対する悪質な書き込みなどが相次いだ事例があったからだ。

 彼は「子供たちを電波にのせ、全国に露出するのは、危険な部分もある」としながら、「幸いにも恐れていたことはなく、また機会があるなら出演するだろう」と話した。

 「子供たちと遊ぶのはうまいと思うが、写真を撮るのだけは苦手です。フィルムを写真館に預けるものならよかったのに、デジタルに変わってからは複雑で…。だから、幼いころの写真はあるのに、最近の写真はなく、それが残念です。子供たちには3週間に1度、父親と冒険する機会を与えている。それをアルバムとして残したいじゃないですか」

 また、上の息子ジュンウが少し積極的になったことが幸せだと話す。「ジュンウはとてもいい子ですが、自信を持っていなかったんです。長男はそういうものだそうですが、大人の期待に応じなければならず、弟(妹)にお手本を見せようという思いから、できない姿を見せたくないのです。できるものだけをして、自信のないものはしない。しかし、(番組出演で)そういう部分はなくなったように思います」

 演出専攻でソウル芸術大学演劇科を卒業したが、それは“公認された失業者”に過ぎず、生活苦のため、月給をもらえる劇団のオーディションを受けたのが俳優人生の始まりだった。最初に持っていた演出の夢については、「歳を重ね貯金ができたら、演出もしてみようと思っている」と話した。また、新しく始まる映画の準備中だという彼は「常に、いま作業している作品が最も重要だ」と強調した。

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