「JYJ」ユチョン
「JYJ」ユチョン
「JYJ」ユチョンが現在放送中のドラマ「スリーデイズ」にパク・ユチョンとして出演し話題になっているなか、「FTISLAND」ホンギも現在放送中のドラマ「百年の花嫁」でイ・ホンギとしてして大活躍中だ。アイドルと役者を兼業する「演技ドル」の実情はいかがなものだろうか?

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 日本の芸能界でもジャニーズ系やAKB系のアイドルがテレビドラマでも精力的に活躍しているが、最近では韓国でもアイドルと役者を兼業するいわゆる「演技ドル」が業界関係者たちの注目を集めている。

 数年前まではアイドル出身役者に対する冷ややかな視線が一般的だったが、近年のK-POPブームを背景に状況は変わりつつあるようだ。

 現在、韓国国内で放送中の地上波ドラマだけでも、「スリーデイズ」のパク・ユチョン(「JYJ」)の他、、「感激時代」のキム・ヒョンジュン(「SS501」)、「本当に良い時代」のテギョン(「2PM」)、「神の贈り物-14日」のハン・ソナ(「Secret」)、「黄金の虹」のユイ(「AFTERSCHOOL」)、「愛は歌に乗って」のダソム(「SISTAR」)など、数多くの「演技ドル」たちが活躍している。

 ケーブル衛星テレビ局のドラマを合わせると、今やドラマ業界でも無視できない一大勢力を成している。

 特定のファン層に支持されていることはもちろん、ドラマの製作陣からも存在感を認められるようになった。ユチョン(JYJ)やホンギ(FTISLAND)が共演者やスタッフからの厚い信頼を得ていることは最近の報道で耳にした人もいるかもしれないが、それ以外のアイドルたちの株価も上がっている。

 例えば、昨年末の大ヒットドラマ「相続者たち」などの人気ドラマ作家のキム・ウンスクは、「『f(x)』クリスタルと『CNBLUE』カン・ミンニョク、『ZE:A』パク・ヒョンシクはアイドルだからキャスティングした訳ではない。毎日50人以上の公開オーディションを実施した結果を反映した上での出演だった。一般の視聴者たちにもアイドル役者への偏見は捨ててもらいたい。」と、「演技ドル」たちを素直に評価している。

 今では制作サイドにおいても、アイドルの人気度やネームバリューだけでキャスティングすることはなくなりつつあり、新人俳優や女優と同じ土壌で競わせながら演技力と潜在能力を見抜いてるようだ。

 また、「応答せよ1994」に出演した俳優キム・ソンギュンは、「『B1A4』バロ君と一緒にお仕事をしてみてアイドルに対する偏見はなくなった。現場ではタダの素敵な仲間で、礼儀正しいし、飲み会でのノリもいい。撮影にもいい影響を与えてくれる存在。」と明かしている。

 さらに、ケーブル衛星テレビドラマ「女子漫画靴」のアン・ギルホPDは、「『KARA』スンヨンは感受性が豊かで、いい表現力を持っていたのでキャスティングした。認知度と演技力を持ち合わせているのであれば、アイドルだからと言ってキャスティングを躊躇する理由はない。」と語った。

 このように、「演技ドル」急増の背景にはアイドル本人たちの努力もあるが、実はもう一つ裏の事情もある。
それはアイドルたちのブランド力だ。海外でも人気のあるアイドルならば、出演しているという理由だけで、ドラマの輸出単価が3倍~4倍に跳ね上がることもあるという。

 ドラマ制作会社の海外担当者は、「韓国放送時の視聴率にもよるが、韓国ドラマの輸出価格は1話当たり3万ドル(約300万円)程度で、20話ものの場合60万ドル(約6000万円)ぐらい。しかし、『JYJ』や『東方神起』などファン層の厚いアイドルの出演作は数倍以上になることもある。」と、アイドルの付加価値に注目している。

 日本では韓国ドラマの単価は下がっているが、中国や東南アジアなどの地域では韓ドラのブームで、ドラマ業界としては、人気アイドルたちの影響力は健在だ。

 かつては芸能人の才能に満ちた役者志望の若者たちが、K-POPブームを背景にアイドル業界に流れ込んだこともあり、現在の韓国ドラマ界では頼りになる20代の俳優たちが不足している事も、二つ目の裏事情である。

 今後しばらくは、その穴埋めをする形で「演技ドル」の躍進は続きそうだ。


2013 11 11イ・ホンギネイル授賞式囲み取材編
2013 11 11イ・ホンギネイル授賞式囲み取材編




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