「B.A.P」
「B.A.P」
2012年1月、メンバー全員が金髪という鮮烈な姿で韓国デビューを果たした「B.A.P」。レザーにスタッズがよく似合う骨太な印象の6人組K-POP男性グループ。独特の世界観で韓国のみならず世界各国から莫大な人気を得ている彼らが、2013年10月に満を持して日本デビュー。今回はJAPAN 2nd SINGLE「ONE SHOT」(11月13日発売)を引っ提げて1st Japan Tourを敢行!神戸(11月19・20日)・名古屋(11月27・28日)各2公演を終え、ファイナルである東京(12月4・5日)へやってきた。

B.A.P の最新ニュースまとめ

 グループ名「B.A.P」の由来は、「Best(最高の)Absolute(絶対的な)Perfect(完ぺきな)価値を追求する」。過激なスタイルで重厚感の漂うサウンドで、そのパフォーマンスは観ている者を圧倒させる。総制作費30億6000万ウォン(約3億円)ともいわれているステージは、まさしく「Best(最高の)Absolute(絶対的な)Perfect(完ぺきな)価値」を追求している。

 静けさの中、フードを深く被ったパフォーマーがゆっくり歩いてきてステージが始まった。会場内に重低音が響き渡るとメインステージ奥の扉が開き、黒を基調とした衣装で「B.A.P」が登場。会場のボルテージは一気に最高潮へと達した。待ち望んでいた観客の大声援が場内を包み、マトキ(マスクをしたウサギのイメージキャラクター)型のペンライトが一斉に点灯して会場は光の海に。

 1曲目は「POWER(JP ver.)」。会場が一瞬にしてB.A.Pの色に染まる。「What The Hell」、「Badman」と続き、花火や火の噴出、ライトパフォーマンスというド迫力の演出で会場のボルテージは上がり続けた。
ステージは一変して静けさに包まれる中、雨が滴る映像にヒムチャンのゆっくりとした語り口調のナレーションが流れた。

 先ほどとはがらっとイメージを変えて白い衣装に着替えたメンバーがひとりずつ登場、まずはリーダー・ヨングク。自身が作詞作曲に参加した「I Remember」。酒瓶を持ちながら、哀愁漂う表情で聞かせるラップ。そしてデヒョンが登場。美声を響かせながらも電話が繋がらない切ない演技を魅せた。手紙・傘などの小道具での演出も雰囲気作りに一役買い、まるで映画の1シーンのように観客の心を奪って引き込んでいった。途中のダンスブレイクにはジョンアプとZEROが登場。階段を駆使した振付とアクロバットで観客を魅了した。

 「RAIN SOUND(JP ver.)」としっとりとした曲が続き、歌いながらメインステージからサブステージへ移動し、曲が終わるとここでメンバーからのあいさつ。
 「こんにちは~」とかわいい姿で頭を下げる礼儀正しい「B.A.P」。「このような大きな会場で、皆さんと一緒に初ツアーの最後のコンサートをできるのが感激」と語るメンバーに観客も声援で応える。今回のツアーテーマ「WARRIOR Begins」の意味をZEROが説明。「WARRIOR=戦士=B.A.Pのメンバーが動き出す」ということで、1st SINGLEのオリコンチャート5位をファンに報告し皆で喜びを分かち合った。

 また10月に渋谷の街をジャックした話題にふれ「不思議な気分でした」と笑顔で語った。「熱い応援に倍返ししますから!」とドラマ「半沢直樹」の流行語も交えた爆笑トークから個人技披露タイムへ…。
 ヨンジェ・ジョンアプ・ZEROの3人で「やられたら、やりかえす。倍返しだ!」の合わせ技にさらに観客の笑いを誘った。その後末っ子ZEROがメンバーに促がされ愛嬌を披露。ヒョン(韓国語で兄さんの意)達にいじられる姿はまさにマンネ(末っ子)。続いてリーダー・ヨングクが物真似を披露しセクシーな低音ボイスに一層大きな歓声が上がった。話の流れでヒムチャンがヨンジェに向かって「ブス!」というハプニング。「助けて~」と救いを求めるヒムチャンにメンバー同士からも笑いが起こり仲の良さが感じられた。

 バンドの生演奏に加えて名物であるファンのホイッスルが響き、ステージと観客が一体となったところで「Fight For Freedom」がスタート。「COMA」「PUNCH(JP ver.)」と続き、メインステージからサブステージへ。ステージの縁ギリギリに立って観客を煽ったり、所狭しと動き回ったりと非常にパワフルで、途中のパフォーマンスではジョンアプとZEROがボクシング対決をするもZEROの一撃でジョンアプが倒れ込む(振り)。倒れたヒョンを起こす姿にメンバー愛を感じた。メインステージに戻り「No Mercy」をハイテンションで熱唱。

 MCに移り、「(ファンが)かわいいですね~」と赤面してしまうような発言連発!スクリーンには海外からのファン、手作りボードをもったファンが映し出され、「俺のファンだ」とファンの占有発言も(笑)途中男の子のファンも映し出され、「男!? 」と一瞬驚くメンバー。単なるアイドルの域を超越している「B.A.P」のライブ会場には確かに男性ファンが多い。

 「0(ZERO)」「Excuse me」と続き、ダンサーも加わり会場のボルテージもMAX!ヨンジェがサブステージの縁に座り、ファンと目を合わせ、呼吸を合わせた。

 盛り上がったところでメンバーから「ペンライトを消してください」とのお願いが。真っ暗になった会場で繰り広げられるDJタイム。会場全体がまるでクラブと化した雰囲気に。
 そこに白い衣装で仮面をつけたダンサーとともに「B.A.P」のメンバーも登場。会場は一斉に緑色のペンライトが灯り、大歓声に包まれた。歌いながら仲良くコミュニケーションを取り「Hurricane」で盛り上がり、「Dancing In The Rain」で楽しむ。ZEROがヤンチャに繰り広げるズボンパフォーマンスに、ファンはヒヤヒヤしながらも一層テンションを上げていった。アイドルらしいキャッチ―な曲調の「HAJIMA-ハジマ-(JP ver.)」では、ZEROがヨンジェの裾をつまみながら「ハジマ~」と歌い、ファンは完全にメロメロ。「CRUSH」ではメンバー達が自由にステージ上を駆け回り、ヨンジェ・デヒョンが高らかに歌う横で、ヨングク・ジョンアプはファンサービスたっぷり。ヒムチャンはカメラでファンを撮影すると、観客は大きな笑顔とホイッスルで応えた。

 そして、最後のMC。汗びっしょりの姿でメンバーは「暑い。暑い」と連呼。「僕は若いから大丈夫!僕はイケメンだから!」と笑わせるヨンジェ。ライブ序盤の演出が気になったのか、「僕のナレーションはどうでしたか?」とヒムチャン。メンバーからの「顔より声の方がかっこいい」発言に、会場は笑いながらどよめいた。

 最後にデヒョンは「皆さん、最後のステージです。今日本当に楽しかったです」とニッコリ。ヨンジェは「いつも言っていることですが、僕達『B.A.P』と皆さんだけの思い出を作っていきましょう」と笑顔でファンに呼びかけた。ヒムチャンは「いつも心で繋がっている。いつも一緒でしょ?そうでしょ?日本語ももっと頑張ります。」と宣言。ジョンアプは「今日会えて本当にうれしかったです。最高のコンサートをありがとうございました。また明日会いましょう」と、ZEROも「どの思い出も忘れられません。『B.A.P』戦士達も皆さんと一緒で幸せでした。これからの活動も応援してください」と丁寧にあいさつ。ヨングクは「これからも僕達の音楽、『B.A.P』のメッセージを感じてください。今日は最後まで本当にありがとうございました!」と感謝の気持ちを伝えると、声援を背に一旦退場。

 最後の曲「ONE SHOT(JP ver.)」では、赤と黒の衣装に着替えたメンバーと、練習したかと思うほどに揃ったファンのホイッスルで最高の一体感を見せた。

 鳴り止まないホイッスルと名残りを惜しむ観客の声援に応え、アンコールへ。最初と同じくフードを被ったパフォーマーがゆっくりと登場し、待ちわびるファンの気持ちが最高潮に達したところで、「東京!! 一緒に!!! 」と叫びながらメンバーが登場。カラフルなライダースジャケットを身に纏い、再登場を待ち望んだ観客の前に現れたメンバー。ここまで2時間弱10曲以上も歌い踊ってきたにも関わらず、最後の最後までパワフルなパフォーマンスで集まったファンを魅了した。

 最後に共にステージを作り上げたパフォーマーやスタッフを紹介し、整列し深く一礼。汗を拭いたタオルを観客席に投げ込むうれしいプレゼントも。
 大声援を送る観客に感謝の意を伝えるとともに、「終わりですか?寂しいですね。」と一言。するとデヒョンが観客を静かにさせ、どのような言葉で締めくくるのか期待しながら待つ観客達。静まり返った会場。突然に「no more pain, goodbye goodbye…」とアカペラでデヒョンの歌声が響く。歌い始めたのが「GOODBYE」。そこにヨンジェも加わる。最後には観客も一緒に歌い、圧巻のパフォーマンスと一体感に溢れた約2時間のライブが幕を閉じた。

 カリスマ性に溢れる6人の戦士達。世界中のファンが彼らに魅了されている理由を見せ付けられた。若さあふれるパワフルなステージに愛嬌たっぷりの姿。彼らのいろいろな面を垣間見られた楽しい時間。ステージ演出も見事で、本当にこれが1st Tourなのかと疑いたくなるほどである。
 これからも「Best(最高の)Absolute(絶対的な)Perfect(完ぺきな)価値を追求する」彼らに目が離せない。




「B.A.P」 - 「Badman」MV
「B.A.P」 - 「Badman」MV




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