俳優ナムグン・ミン
俳優ナムグン・ミン
韓国ドラマ「ある素敵な日」「セレブの誕生」「私の心が聞こえる?」などで日本でも人気を博し、初の時代劇「亀巖ホ・ジュン」(原題)で好演した俳優ナムグン・ミン。ことし1月に日本公式ファンクラブ「DREAMIN」が創設されたことを記念し、10月6日の東京を皮切りに、8日大阪、9日名古屋の3都市で、オフ会イベント「NAMGUNG MIN OFFLINE EVENT TOUR ~Welcome to DREAMIN PARTY~」を開催。現在韓国では、ケーブルテレビEチャンネルで、5日からスタートしたラブコメディ「失業手当ロマンス」(原題)の撮影の合間を縫って来日したナムグン・ミンは6日、日本教育会館一ツ橋ホールにて東京公演を行った。

ナムグン・ミン の最新ニュースまとめ

 これまでのファンイベントとは異なり、今回は歌からではなく、手を振りながら満面の笑顔でステージ袖から登場したナムグン・ミン。水玉のカーディガンに黒のパンツというカジュアルな装いで、苦手な歌からではなかったからか(!? )リラックスした様子のナムグン・ミンは「こんにちは。ナムグン・ミンです。お久しぶりです。お元気ですか?」と日本語であいさつ。その後、会場を見渡しながら「元気だったでしょ?」と何度もファンに問いかけ、ファンとの再会の喜びをかみしめていた。

 ファンと触れ合うのは、今年1月に開催された東京・台場Zepp Tokyoでのファンミーティング以来。「前回のファンミーティングより、皆さんと親密になったような気分というか。公式ファンクラブもできたし、より皆さんの前で、楽に話せるようになったと思います」というナムグン・ミンの言葉を受け、司会者が「1月にファンミーティングに行かれた方は?」と聞くと、「は~い!」と客席のほとんどが一斉に手を挙げ、「皆さん、また来てくださったんですね~」とうれしそうに微笑むナムグン・ミン。

 客席最前列で、最新主演作「失業手当ロマンス」のポスターを持っていたファンを見つけ、同作にまつわる話も。20歳の青年を演じるため、役作りで前髪パッツンのヘアスタイルにし、若く見せようと努力したことや、9月中旬に撮影が終了した「亀巖ホ・ジュン」で最後の方では老人を演じたが、20歳の役を演じることの方が、これまでの演技で一番難しいということも語った。そして、改めてファンについて「最初はいいところを見せようとしていましたが、今は家族のように楽に接することができるし、抱きしめてあげたくなるような気持ちに変わっていきました」と語ると、会場からは大きな拍手が沸き起こった。

 ここからはお楽しみの企画コーナーへ。まずは、近況を写真で公開。「亀巖ホ・ジュン」の撮影風景を収めた写真では、常にA4サイズの台本を片手に撮影に臨んでいたことや、乗馬もわりと簡単にできて、楽しかったというエピソードを披露した。また、カレンダーなどのグッズに使う写真撮影では、おどけた表情を見せたり、子犬を抱いて優しそうに微笑んだり、素顔が垣間見られる表情を見せ、ファンは胸キュン。「失業手当ロマンス」の撮影風景を収めた写真では、共演者イ・ヨンア、ソ・ジュニョンとの3ショットも披露。全10話のこのドラマで、現在6話あたりを撮影しているそうだが、ナムグン・ミンは写真を見ながら、「ことし3月から休んでいないので、顔に輝きがない…。老けないように頑張ります」と茶目っ気たっぷりに話し、「今回のドラマが、今までやってきたドラマの中で一番自信がある」と力強く語った。また、お気に入りスポットとして、自宅から近いショッピングモール「COEX」を挙げ、COEX内の映画館で早朝、映画をよく見ていることも明かした。

 続いて、ナムグン・ミンにまつわる〇×クイズ。イベントが始まる前、ファンは5つの質問が書かれた用紙を記入後、回収ボックスに投函。その答えが発表された。問題1は「ナムグン・ミンはシャワーを浴びる前に歯を磨く」。答えは〇。問題2は「ナムグン・ミンは家ではパジャマを着ない」。答えは×。問題3は「ナムグン・ミンは湯船で台本を読む」。答えは×。自宅のお風呂には湯船がなく、台本はカフェや車の中で覚えることが多いとか。問題4は「ナムグン・ミンは休みの日に家で過ごす場合が多い」。答えは〇。問題5は「ナムグン・ミンの朝ごはんはパンである」。答えは〇。パンはすごく好きで、「昨日パンを食べすぎたので、顔がパンパンになった」とダジャレまで飛び出し、会場を爆笑させた。

 そして、全問正解した人の中から2人が抽選で選ばれ、ポラロイド写真の撮影とナムグン・ミンが身に付けていたブレスレットがプレゼントされた。さらに、外れた人の中からも3人が抽選で選ばれ、ナムグン・ミンと3秒ハグ、ナムグン・ミンがおんぶ、ナムグン・ミンと腕を組んで歩く、など夢のような時間がプレゼントされ、大盛り上がりとなった。

 さらに、ファンサービスは続き、いつもは質問される側のナムグン・ミンが、ファンの近くに行きたいという希望で、客席を練り歩きながら、ファンに質問タイム。ナムグン・ミンが動くたびに大歓声が起き、ファンも“私を当てて!”とばかりに猛アピール。いざ本人を目の前にすると緊張し、言葉が出ないファンもいたが、ナムグン・ミンはどの作品を見て自分を好きになったのか、自分の魅力などを聞き、一段とファンとの距離を縮めた。

 トークでファンを楽しませた後は、いよいよ歌の時間。上手くなったところを見せたかったのに、ドラマの撮影で練習が不十分だったというナムグン・ミンは、「世界中の誰よりきっと」を熱唱。一生懸命心を込めて歌う姿に、ファンもペンライトを振って応援することで応え、会場が一体となった。イベントも後半戦に突入。「ある素敵な日」のセリフで学ぶ韓国語講座のコーナーへ。ステージのスクリーンに、韓国語と読み方がカタカナで表示されたフレーズをナムグン・ミンがお手本で言った後、ファンが合唱するという流れで進行。まずは、ソン・ユリを夕食に誘うシーンのセリフから。

ミン:「チョニョゲ シガン イッソ(=夜、時間空いてる?)」
ユリ:「ネ(=えっ?)」
ミン:「チョニョギナ カッチ ハジャ(=晩ご飯を一緒に食べよう)」
これを全体で練習した後、ナムグン・ミンが客席の中から1人を指名。ファンはソン・ユリの「ネ?」の部分を任され、ナムグン・ミンと韓国語で会話。たった一言だったが、驚いた感じの口調で見事に演じたファンに、ナムグン・ミンも絶賛した。

 次もソン・ユリとのシーンから。
ユリ:「クロム チョル サランハセヨ(=では私を愛していますか?)」
ミン:「イジェプト サランハリョゴ(=これから愛そうと)」
先ほどと同じく、全体で練習した後、1人を指名。ファンがセリフを言うが、ナムグン・ミンは感情が入っていないとダメ出し(笑)。やはり演技となると、相手が素人でも完ぺきを求めるのか(!? ) 3回ほどでようやくOKとなり、韓国語講座は終了した。

 韓国語の次は、日本語。今度は日本で流行っている流行語をナムグン・ミンに教えるというもの。流行語といえば、もちろんあれ。「今でしょ!」。スクリーンに東進ハイスクールの林修先生のCMが流れ、司会者が流行語だと説明すると、ナムグン・ミンは「なぜこれが?」と不思議な様子。それでも、さすがは演技派俳優、映像を1回見ただけでマスターし、ジェスチャー付きで「今でしょ!」と披露した。そのクオリティーの高さに観客も思わず大爆笑。ナムグン・ミンは司会者に頼んで、「一番幸せな時間は?」とふってもらうと、「今でしょ!」とすっかり自分のものにし、その後も何かにつけて、「今でしょ!」を使い、会場は笑いに包まれた。

 そして、今回もナムグン・ミンがファンへの感謝の気持ちを綴った手紙を準備。スクリーンに直筆の文字と、日本語の字幕が写し出され、ナムグン・ミンが切々と手紙を読み始めた。「東京のDREAMINの皆さん、お久しぶりですね。体は日本と韓国で離れていますが、いつも皆さんを思っています。ドラマ『亀巖ホ・ジュン』は初めての時代劇でいろいろ感じ、学んだ作品でした。撮影中も皆さんのことを思うことができたのは、皆さんの応援があったからではないかと思います。地方ロケまで応援に来てくれたことを今でも鮮明に覚えています。そのときは、ほしかったプレゼントをもらった子どものようにうれしくて、感動しました。いつも支えてくださって感動しているし、申し訳なくもあり、また感謝しています。これからも私のそばにいてくれますよね?愛しています。いつも皆さんを思っているナムグン・ミンより」とファンへの想いを伝えると、会場は感動に包まれた。そして、ナムグン・ミンはファンからの温かい拍手を浴びながら、ステージを後にした。

 ファンの声援に応え、黒のスーツに着替えてダンサーと共に再び登場したナムグン・ミン。「頭からつま先まで愛らしくて」という歌詞で始まるキム・ジョングクのヒット曲「愛らしい」をキュートなダンス付きで披露。曲の途中、客席のファンをステージに上げ、ファンに向かって照れながらダンスを踊る姿も女心をくすぐった。続いて、「BIGBANG」もカバーしたイ・ムンセの「赤い夕焼け」もノリノリで熱唱し、ファンを熱狂させてイベントを締めくくった。さらに、ナムグン・ミンはそんな興奮冷めやらぬファンをロビーでお見送り。一人一人としっかり目を合わせ、握手をしながら、最後まで笑顔を絶やさず、ファンを送り出した。

 オフ会イベントとあり、飾らないありのままの姿で、ファンの声に耳を傾け、ファンへの想いをしっかり自分の言葉で表現し、ファンを最高に楽しませたナムグン・ミン。これからも応援し続けたい、と心から思わせる魅力を持つ、彼の人柄がにじみ出た温かさが、ぽかぽか沁みた一夜だった。



Copyrights(C)wowkorea.jp 0