キム・スヒョン=28日、ソウル(聯合ニュース)
キム・スヒョン=28日、ソウル(聯合ニュース)
演技と人気のどちらも絶好調の俳優、キム・スヒョンが28日、韓国で来月公開される初主演映画「密かに偉大に」(原題)について語った。

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 キム・スヒョンは同映画で北朝鮮の最精鋭のスパイ、ウォン・リュファンを演じた。リュファンは特殊工作5446部隊の伝説と呼ばれるエリート要員だが、韓国では高台にある貧民街に住む能天気な青年、トングとして任務を遂行する。緑色のジャージー姿、髪はぼさぼさでよく転ぶトングは北朝鮮からの指令に従い路上で用を足すこともある。このようにリュファンは自身の正体を隠すためにばかを装う。

 トングのようなキャラクターを演じることに負担を感じなかったのかと尋ねると、「ただ演じることを楽しみました。ほとんどの俳優がおそらくそうだと思いますが、作品の中では自分が持っているものよりも何倍も勇敢になれるのではないでしょうか」と語った。
 映画では町の人誰もがトングと気軽に接している。キム・スヒョンは「映画を見る観客も気楽になれるトングを演じることが目標だった」と説明したが、既に多くのファンを確保した同名ウェブ漫画を原作とする映画の主人公を演じるプレッシャーは大きかったはずだ。原作漫画は映画の台本を受け取る前に読んだという。
 「とても人気があるウェブ漫画だという話を聞いて『そんなにすごいのか』と思いながら読みました。最初は軽い気持ちで笑いながら読んでいましたがストーリーが展開されるにつれ激しい感情が込み上げてきて、結局最後は泣いてしまいました」

 原作の魅力にはまったキム・スヒョンは「悩むことなく気楽に笑って、いつの間にか涙が出る作品が本当に良い作品」だと考え、同映画への出演を決めた。最初は人気漫画の主人公を演じることに負担を感じ、果たしてきちんと演じ切れるかという不安もあったが、「自分はキャラクターに挑む挑戦者の立場なので勇気を出すことができた」と振り返る。
 自身のことを「挑戦者」と謙遜するが、作中では純朴な青年トングとカリスマあふれるスパイ、リュハンを自由自在に演じ分け、実力を発揮した。実際、原作漫画のファンらによる「仮想キャスト」でリュファン役にふさわしい俳優として最も多くの票を獲得した。

 ベテラン俳優のソン・ヒョンジュ、チャン・グァン、コ・チャンソク、パク・ヘスクらと共演できたことも印象に残っている。映画の後半ではソン・ヒョンジュと共に華やかなアクションを披露した。撮影は冬に行われたため雨に濡れるシーンは寒さとの戦いだったが、ほぼ代役を使わずに苦労したかいあって、映画の名場面となった。

 恋愛の計画はないかと尋ねると、「2年後ぐらいに恋愛をしたい」という答えが返ってきた。男性は28歳以降に男らしさが漂うと考えているのだという。
 今後はどのような役で観客を引き付けるか期待が高まるが、次の出演作品は現在検討中だ。「いろいろな役に挑戦し続けます」と意気込む。作品を選ぶときはキャラクターの魅力を重視する。登場人物の魅力が集まって作品が魅力的になると考えているそうだ。

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