(c)MBC 2012、カメラマン:ケニアドイ
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韓国大ヒットドラマ「私の名前はキム・サムスン」でもお馴染みの女優キム・ソナが今回、性格はさばさば&エネルギッシュなキャリアウーマン役に挑戦した。ドラマ「アイドゥ・アイドゥ~素敵な靴は恋のはじまり」は、靴メーカーに勤務する主人公ジアンが、一夜の過ちで年下男性の子どもを妊娠。たった一夜の出来事が引き起こした“事故”だったとしても、彼女の人生を変える大事な選択を迫られることになる。

キム・ソナ の最新ニュースまとめ

 現代を生きる女性たちの思いを代弁しようと、体当たりで主人公を演じ切ったキム・ソナ。彼女が一番伝えたかった“女性が女性に贈るメッセージ”とは?

 日本でのDVD-BOX発売を前に、キム・ソナがインタビューに応じ、思いの全てをぶつけてくれた。<KNTVにて絶賛日本初放送中 / 毎週土日午後10時~11時15分ほか、DVD-BOX1:2月6日発売、DVD-BOX2:2月22日発売、各\15,750(税込)、発売・販売元:エスピーオー)(c)MBC 2012>

<b>-ファン・ジアン役に挑戦した理由は?</b> 
台本を読んでフィーリングとキャラクターが今までとは違う感じだったことが一番の理由です。そして、このドラマが伝えようとしているメッセージを私も伝えたいなと思ったことが出演を決めたきっかけでした。今までにやってない役というのはたくさんあるし、体験してないからこそ知りたい、演じてみたい気持ちがあります。「アイドゥ・アイドゥ」では、現代を生きるキャリアウーマンの悩みと、人生における重要な選択について描いています。主人公のファン・ジアンは仕事に関する悩みにプラスして、好きでもない人との子供を妊娠したという悩みを抱えているのが、普通の人との違いですね。自分の私生活でも仕事でも常に選択を迫られています。私がこのドラマに出ることもひとつの大きな選択でした。だから、挑戦してみたかったというのが大きな理由だと思います。監督からいただいた熱意あふれる手紙も出演を決めたきっかけの大きな理由と言ってきましたが、そう言うと監督さんが喜ぶかなと思って (笑)。監督は恋愛でも手紙を書いたことがないそうで、「えー、本当に?なんで?」と聞いたら、「勉強しかしてこなかったから」と。「だからそうなんだ…」とツッコミしちゃいましたが、いつもこんな感じで楽しくドラマを撮影していました(笑)。

<b>-ジアンはどんな人物ですか?</b> 
仕事を持つ人なら、好きな人や仕事への愛情といった点でジアンとの共通点があると思います。違う点は、靴への愛情ですね。自宅にクローゼットとは別にシューズルームがある人なんて、私の周囲でもいません (笑)。1話からよく見るとわかりますが、彼女は玄関に靴を置きっ放しにしないんです。靴への愛情は普通の人よりずっと深くて、その点は私と全く違いますね。他にもドラマを最後までしっかり見ると、ジアンの靴への愛情が感じられる場面が出てくるので、いろいろと探してみてくださいね。それから、私が体験したことがないし、理解もできないのが、お酒に酔った勢いで知らない男性と一晩過ごしちゃうということなんです。そういう経験がないからこそ、ジアン役の理解が難しかったですね。監督さんと作家先生と冗談で「どうしましょう、こういうことって経験したほうがいいですか?」なんて話したこともありましたが、まさかそんなことできないですもんね(笑)。だから、ジアンの気持ちになるのは大変でした。好きでもない人の子供を妊娠してしまったらどうするかなんて…。

<b>-ジアンの役作りについて。(ファッション)</b>
ジアンはファッション業界の人間ですが、衣装を考えるのに大事なのは流行のファッションを見せることより、いかにキャラクターの性格に合わせたファッションを打ち出すかにかかっています。人間はコロコロと好みを変えられないし、特にジアンは確固としたポリシーの持ち主ですから。彼女の過去や性格を考えると、フンワリしたナチュラルテイストよりピシッとしたスタイリッシュなもののほうが好きだろうとイメージできますし、スカート派かパンツ派かも考えないといけません。私たちが考えたジアン流ファッションは、ポイントを1つ置くことでした。例えば、トップスと靴が黒なら、スカートは赤にしてポイント作りするといったように。また、靴マニアなので、靴が引き立つファッションを心がけているはずです。スタイリストとふたつのポイントを押さえたコーディネートを作り出し、フィッティングを繰り返しました。スタイリッシュな衣装が多かったので、これまでのドラマと違って色んな衣装が着られて楽しかったです。「私の名前はキム・サムスン」の時なんて、スタイリストさんの私服だったし、いつも同じ服だったので「また、これを着るのか」とガッカリしたこともありました (笑)。「アイドゥ・アイドゥ」で素敵な衣装をたくさん着られたのはうれしかったのですが、夏の設定なので、下着の色や形にも気を遣わなくてはいけないのは計算外でしたね。衣装チェンジのたびに、全部着替える必要があるので時間が余計にかかる。もっと大きな悩みは、ボディラインを隠せないこと!常に全身に力を入れて体が細く見えるようにしていました。苦しかったですよ(笑)。ジアンは見た目も性格も直線的というイメージがあったので、普段から体を緊張させて、力を入れて歩くようにしていました。でも、体を緊張させるのは、スタイルの維持に最適ですよ、緊張してないと肩が落ちたり、身体が傾いてしまい、そのうち身体がそのまま固まって姿勢が悪くなる。だから、身体を緊張させて過ごすのはおすすめです。ボディラインがきれいになりますよ!

<b>-ジアンの役作りについて。(髪型)</b>
作品を選ぶとキャラクターのイメージ作りをしますが、今回は突然、フワッとしたショートカットのイメージが浮かび上がりました。監督さんにイメージに近い昔の自分の写真を送って「これ、ジアンにどうですか?」と相談したら、「私はいいけれど、髪を切るのは大丈夫ですか?」と心配されました。「多分、できます」と電話を切ってから、「あ、どうしよう?」と急に不安が襲ってきて。でも、ドラマが始まったらショートヘアへの反応がとても良くて、韓国ではジアンヘアを真似する人がたくさんいました。でも、今、髪を伸ばすのに苦労しているので、髪を切ったことを少し後悔しています(笑)。

<b>-ジアンの役作りついて。(内面)</b>
どの作品でも役作りするときは、自分でキャラクターの過去を想像します。「アイドゥ・アイドゥ」の場合なら、ジアンは何事にも一生懸命で、今は特に仕事に夢中だから、プライベートではひとりで過ごす時間が多いのでは、と考えました。それから、人間は歳を重ねるうちに声が落ち着き、低くなるものです。だから、ジアンをこういう風に演じようというのではなくて、彼女が過ごしてきた人生を考えていくうちに、自然と声も低く、落ち着いて話すようになっていました。仕事のできる人なのに「は~い!」と、高くてアイドル声の人なんて、おかしいじゃないですか(笑)。他のドラマに比べて笑顔が少ないのも特徴です。ジアンは自分にも他人にも厳しい人ですから。ドラマの内容も過去の作品と比べるときつくて、重かったので、私自身も撮影中は笑えなくて辛かった。キャラクターから抜け出すのに時間がかかるタイプなので、普段の生活にも影響が出てしまいました。今は、ワッハッハと明るく笑うように心掛けています。

<b>-テガン役のイ・ジャンウさんの感想</b>
「エピソード、感想?ない!」これがファン・ジアン的返答です(笑)。今までのドラマは自分から好きになるとか、自分がすごく好きな人が相手だったのに、今回は正反対で、嫌い、ジャマ、イヤというマイナスからのスタートだったから、インタビューでも今までとは違う話の内容になってしまいますね。私、撮影中は自分も共演者も、キャラクターと本人が重なってしまうタイプ、撮影が終わると分けて見られるようになるんですけれど…。イ・ジャンウさんの第一印象はかわいい人でした。ところが、撮影が進むうちに憎らしいテガンそのものに見えてきて、顔を合わせるたびにイライラ (笑)。テガンはジアンが嫌いなところを全部持っているキャラクターだし、セリフでも、テガンが何か話しかけてきたら「だめ」「いや」がいちばん最初に出てきますしね。知らないうちにジアンと同じ、拒否の気持ちで接していました。最終話に近づくにつれて「いい人だな」と思えるようになりましたが、イ・ジャンウさんは冷たくて目も合わせない私のことを怖がっていたみたいです。でも、今は仲がよくて、電話する仲です。彼は旅行へひとりで行くこともあるそうで、見た目とは違って自由奔放な性格の自由人ですよ!

<b>-ウンソン役のパク・コニョンさんの感想</b>
パク・コニョンさんは本当におもしろい方で、いつも誰かを笑わせなきゃという使命感に燃えているのかな。撮影中は、ウィッグをかぶって「これどう?」って突然現れたり、何もいわないで近くをウロウロしたり…。私はファン・ジアンらしく全然反応しなかったのですが、おもしろい方です(笑)。一度、監督さんに訴えたんです。「ジアンはテガンと一緒になるのではなくて、ウンソンと一緒にならないのですか?」って。私だったらウンソンの方が… (笑)。だって、自分が進みたい道を邪魔するテガンより、自分のためになるウンソンの方がいい。それに、ウンソンは優しいですしね!でも、監督さんと作家先生から、「テガンの成長を見せたいから、ウンソンとは一緒になりません」と説明されて、そこは納得しました(笑)。

<b>-楽しかった撮影</b>
ジアンのファッションや靴を身に着けるのは毎回楽しかったです。私はジアンほど靴好きではないのに、靴が並ぶシューズルームのセットに入ると、不思議と気分がよくなるんです。女の子って普段は気づかなくても、もともと靴が好きなのでしょうね。 撮影が終わりに近づくと、テガンが消しゴムで作った子供靴のミニチュアを見るたびに涙があふれるようになりました。ジアンにとってシューズルームにある靴全部が自分の子供のような存在ですし、本当の自分に戻れる唯一の空間ですから。あのセットにいると温かな気持ちになってきて、私も心が安らぎました。

<b>-同世代の女性へのメッセージ</b>
このドラマはやりたい仕事で成功しそうな直前で妊娠したジアンが、自分で人生の選択を下します。たとえそれが一夜の出来事が引き起こした事故だったとしても、彼女の人生を変える大事な選択です。相手がだれであれ、どんな事情であれ、産むか産まないか、どちらか自分で選ばなくてはいけない。ジアンは産む理由と、産まない理由をリストに書き出して決断しますが、ドラマで伝えたかったのは自分の人生の選択は自分でしなくてはいけないということ。そして、自分が選択した道にはそんなに後悔しないし、一生懸命がんばろうと前向きになれる。とてもシンプルなメッセージだけど、今、いちばん伝えたいことでした。

<b>-今までキム・ソナさん自身が下した、最大の選択は?</b> 
私が思い描いていた夢はピアノで成功することでした。ところが、今、女優としてインタビューに答えています。ピアニストになりたいと思っていた頃には、予想もしなかった選択肢を選んだと思います。違う選択をしていたら、誰かのお母さんになっていたかもしれないし、どこかでピアノを弾いて教えているかもしれない。人生は不思議ですが、私は自分の選択が間違ってないと実感しています。女優の仕事ができてすごく幸せ。現場にいるのは喜びです。

<b>-ジアンが靴をコレクションしているように、集めているものは?</b> 
今まで出演してきたドラマや映画の台本を自分の部屋に飾っています。数えたことはないけれど、これからも増えていくと思います。

<b>-若手俳優をブレイクさせてきた秘訣は?</b> 
私とは関係なく、みなさんブレイクしたと思いますが、そういっていただけるとうれしいですね(笑)。相手役の俳優さんを見れば恋人だと思いますし、お母さんだと思ったり、お姉さんだと思ったりすれば、自然と相手の俳優さんを大事にしたくなりますよね。共演する方を大事に、大切に思うことが、現場を楽しくするいちばんの秘訣だと思います。数か月間、ドラマの現場で一緒になる仲間ですから、ひとつになろうという気持ちを共有することも大事ではないでしょうか。

<b>-日本のファンの方にメッセージ</b>
今回「アイドゥ・アイドゥ」でファン・ジアン役を演じました。「私の名前はキム・サムスン」、「シティーホール」、「ラブ・トレジャー~夜になればわかること~」、「女の香り」と、今までのドラマではかっこいいメイクとか、かわいい洋服を着たことがありません。でも、「アイドゥ・アイドゥ」はメイクもヘアスタイルもファッションも力が入っています。ぜひ楽しみにしてくださいね。新しいキム・ソナを発見できると思いますよ。そして、今仕事をしてらっしゃる方にはもちろん、仕事したいけれど色んな事情でできない方にも共感してもらえるポイントがたくさんあります。年下の男の子との恋愛にもぜひ注目してほしいです!
 

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