「Epitone Project」がプロデューサーとして参加し話題の歌手兼俳優イ・スンギ
「Epitone Project」がプロデューサーとして参加し話題の歌手兼俳優イ・スンギ
韓国インディーズのヒップホップデュオ「Geeks」とガールズグループ「SISTAR」のソユが歌った「Officially Missing You, Too」が最近、メロン、ソリパダなどの各チャートで1位を記録した。

イ・スンギ の最新ニュースまとめ

 「Officially Missing You, Too」はLOENエンターテインメントがインディーズの音楽人による代表曲を新たに編曲し、メジャー歌手と協業(コラボレーション)するプログラム「Re;code」の最初となる公開曲だ。

 また最近、女性歌手ピョルはインディーズバンド「10cm」のクォン・ジョンヨルとデュエットした「かわいい」で、各音楽ランキングの上位圏に浮上し、さらに上昇の勢いを見せている。

 このように、歌謡界では、インディーズとメジャー音楽界の協業が活発化し始めている。主に、インディーズシーンの音楽人たちが人気歌手たちのアルバムにプロデューサーとして参加したり、フィーチャリングしたりと協業方式はさまざまだ。

 歌謡関係者たちは「インディーズとメジャーとの出会いが音楽ファンたちの関心を集めている」とし、「インディーズの音楽人たちがKBS『トップバンド』などの番組を通し、音楽性で注目を浴びながらファン層を広げ、交流が一層活発になった。インディーズとメジャーの壁が徐々に崩れている」と説明した。

■アイドルからソロまで…インディーズ界に“ラブコール”=一人プロジェクトグループ「Epitone Project」は、今月中にリリースとなる俳優イ・スンギのミニアルバムにプロデューサーとして参加した。

 「Epitone Project」の所属事務所パステルミュージックは「俳優イ・スンギが直接、『Epitone Project』にプロデュースを要請し、実現した」とし、「7か月間、互いにレコーディング室などを行き来しながら、一生懸命に取り組んだ。イ・スンギと『Epitone Project』の叙情的で感性的な音楽が、どう調和されるのか期待したい」と伝えた。

 パステルミュージックは続けて「『Epitone Project』は去る9月、ペク・アヨンのデビューアルバムでもバラード曲『とまります』を提供した。メジャーシーンからのラブコールが殺到している」と付け加えた。

 インディーズのヒップホップ歌手と共に活動してきたプロデューサー、PrimaryもK.Willのニューアルバムで「出て行ったら苦労する(Come To My Crib)」と「幻想の中の君」の2曲を作曲した。また、グループ「INFINITE」2メンバーから成るユニットの楽曲にもプロデューサーとして参加し、4曲を制作した。

 反対にPrimaryが最近発表したアルバムには、「ダイナミック・デュオ」のチェザと「Supreme Team」、パク・ジェボムらがラッパーとして参加した。この中でチェザがラップを担当したタイトル曲「?(クエスチョンマーク)」は各ランキングで上位圏に入った。

 バンド「Windy City」のキム・バンジャンと「BIGBANG」のG-DRAGONのコラボレーション成功の有無にも関心が寄せられている。G-DRAGONが最近行ったメディアとのインタビューで「キム・バンジャンとコラボレーションしたい」と言及すると、キム・バンジャンは自身のTwitter(ツイッター)に「僕もコラボレーションしたいという考えを持った。人気の高い人物が僕の名前を出してくれてうれしい。すぐに会おう」という文章で応え、話題となった。

 これより前にも、インディーズとアイドルの交流も時々、存在した。バンド「Geeks」がガールズグループ「4Minute」の楽曲「Dream racer」を作詞・作曲し、バンド「Pepper tones」がガールズグループ「f(x)」の楽曲「Stand up!」を作曲した。また、バンド「No Brain」は「BIGBANG」の「Oh My Friend」でコラボレーションし、人気を集めた。

 昨年には歌手BoAを好きなインディーズの音楽人たちが、弘大(ホンデ)前のクラブで、BoAのトリビュート公演を開き注目を浴びた。

■“新たなサウンドの魅力”vs“音楽性を広めるチャンス”=最近のこの流れが加速化したことは、メジャーの企画会社がインディーズにラブコールを送る場合が頻繁にあったためだ。

 主流企画会社の中には、多くの歌手がヒットメーカーに依存することで、差別化された楽曲を期待することが難しくなると判断した。そういった意味から、インディーズ界の実験的なサウンドが所属歌手の音楽とイメージに変化をもたらせることを期待している。

 「Geeks」の楽曲を歌った「4Minite」の事務所キューブエンターテインメントは「メジャーでは限定された作曲家の楽曲を受けている」とし、「風変わりな感性のある音楽を探す場合に、インディーズとの作業がとても魅力的だ。コラボレーションする場合にも意外な調和が生む相乗効果が大きい」と説明した。

 インディーズの音楽人たちもメジャー歌手とのコラボレーションに拒否感はあまり示さない。新たな歌手との作業は、常に新鮮な経験であり、自身たちの音楽性を広め認知度を高められるからだ。

 「BIGBANG」とコラボレーションした「No Brain」のあるメンバーは「メジャー歌手と共にする場合、彼らの大衆的な認知度が高いため、音楽的な意図が伝達されやすいようだ。それが刺激的で新鮮な経験だった」と話す。

 Primaryもやはり、「K.Will、『INFINITE』の作品にプロデューサーとして参加したことは意味のある仕事だった」とし、「協業を通してメジャー歌手たちは新たな音楽の色を見つけることができ、僕らはメジャー市場を通して音楽を知ってもらうことができる。特に最近はアイドルも実力が飛び抜けており、先入観がなくなったのも要因だ」と語った。

 このような流れの中で、LOENエンターテインメントは「Re;code」プロジェクトを通して、インディーズとメジャーの音楽人たちがコラボレーションする場を持続的に展開する予定だ。

 LOENのコンテンツ投資チームのチェ・ジェホマネジャーは「インディーズの音楽人たちは、自身の楽曲を大衆的に広め、聴いてもらうチャンスがない。一方、アイドルなどメジャー歌手たちは、商業的な音楽のみをするという先入観から才能を開かせる機会がない」とし、「彼らのコラボレーションは互いに不足した点を補うという側面で、とてもいい」と伝えた。

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