【ソウル聯合ニュース】韓国で1997年に起きた大学生殺害事件で起訴された米国人アーサー・パターソン(当時18歳)被告について、米連邦地裁は韓国検察が請求した引き渡しを認め、韓国に身柄を移送することを決めた。韓国法務部と検察が23日明らかにした。
 パターソン被告は昨年5月、韓国当局が犯罪人引き渡し条約に基づき、身柄引き渡しを求めたことを受け、米連邦検察に逮捕された。パターソン被告は一審判決を不服として控訴する可能性があり、移送は上級審で最終決定される見通しだ。
 韓国検察は同事件の再捜査に乗り出し、昨年11月にパターソン被告を殺人罪で起訴した。
 同事件は1997年、ソウル・梨泰院のハンバーガー店のトイレで男子大学生(当時22歳)が凶器で刺され、殺害されたもの。首や胸など9か所が刺されるなど、猟奇的な殺人事件として社会に衝撃を与えた。当時、犯行現場にいたパターソン被告と被告の友人が犯人とされたが、2人とも犯行を否認。最高裁で無罪判決が確定し、未解決のままになっていた。2009年には映画化され、話題を呼んだ。パターソン役は俳優チャン・グンソクが務めた。

Copyright 2012(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0