「2PM」テギョン(写真提供:OSEN)
「2PM」テギョン(写真提供:OSEN)
K-POPのスターが音楽だけでなく俳優もこなすことが当たり前になった。人気を獲得するような逸材は多彩なのである。

テギョン(2PM) の最新ニュースまとめ

 テギョン(2PM)もそんな一人だ。音楽と俳優の両立はスケジュールが厳しくなりがちだが、それを乗り切るためにはどんなことが必要なのだろうか。



◆一途に演じるのが持ち味

テギョンが俳優デビューを果たしたのは、ドラマ『シンデレラのお姉さん』(2010年)でジョンウを演じたときだ。役の上でのジョンウは正直で一途な性格。そんな若者をテギョン自身も一途に演じて高い評価を得た。

 こうした経験が生きて、今度は『ドリームハイ』(2011年)でチン・グク役に抜擢された。ドラマの中のテギョンは、屈強な肉体と無邪気な笑顔がすばらしかった。また、重低音の歌声と迫力満点のダンスは、ドラマのレベルアップに大きく貢献した。

 彼が演じたチン・グクは財閥の隠し子として生まれ、幼い頃に孤児院に入れられて育つ。その後、父に引き取られるが、その存在を隠すような生活を強いられ、自分のアイデンティティに戸惑って家を飛び出してしまう。しかし、最終的にキリン芸能高校に入学して才能を開花させる。 以後のチン・グクは本当に生き生きしていた。それはまた、自分にとって最高の役を得たテギョンの喜びの投影でもあった。

 このように、『ドリームハイ』を撮影している間、テギョンは完ぺきにチン・グクとして生き、若者の苦悩と喜びを最大限に表現した。



◆仲間が緊張をやわらげてくれた

 『ドリームハイ』での撮影について、テギョンはこう振り返る。

 「荒っぽいアクションシーンが多かったですね。バイクに乗って疾走するシーンもかなりありました。おかげで、生涯最高の寒さを経験しましたよ(笑)。」

 撮影中は本当に寒かったようだが、そんな素振りをみじんも見せず、テギョンは本当にいい演技をした。

 さらに、彼はフジテレビのドラマ『僕とスターの99日』に出演し、日本で広く知られるようになった。

 またテギョンは2013年に『君を守る恋~Who Are You~』でキム・ジェウクと共演し、熱血警官のゴヌを演じた。彼はゴヌ役についてこう語った。

 「今までに演じた役よりも多彩な面があり、演じるときに最初は緊張しました。そこで、『2PM』のメンバーとよく話して緊張をやわらげました。」

 仲間に精神的に助けられたと語るテギョン。「2PM」のメンバーは、テギョンの演技や作品にどんな感想を持ったのだろうか。

 「特に感想というものはなく、『見たよ』と言うくらいです。わざわざモニターを見て『ほら、ここが…』などとは言いませんね。それが、僕らの中での応援だと思っています。いいとか悪いとか批評はしないんですよ。」

 テギョンのほうは、他のメンバーの活動をどう見ているのか。「もちろん、応援します。誰かがソロで活動すれば、可能なかぎり応援に行きますよ。」

 やはり、仲間同士で精神的に支えあっているのだ。



◆先輩俳優が「プロ」と評価した

 音楽活動と演技の両方で活躍するようになって、身の回りに変化があったのだろうか。

 「確かに大変ですが、自分が好きでやっていますからね。徹夜で仕事をすることもよくありますが、それはそれで楽しくやっていますよ。」こう語るテギョンだが、俳優の仕事が音楽活動に影響することはあるのだろうか。

 「いい意味で影響しますね。演技をすることで、普段は経験できない様々な感情を持つわけですからね。音楽の感情表現にもいい影響があると思います。」

 まさに相乗効果である。音楽と俳優の両立で、彼の可能性は無限に広がっていく。

 『君を守る恋~Who Are You~』で共演したキム・ジェウクは、テギョンについてこう評した。

 「本当に明るい人です。しかもポジティブ。スケジュールが詰まりすぎたり忙しかったりすると、余裕のなさが顔に出る人がよくいますが、彼にはそれが全然ないんです。プロだな、と思いますね。基本的な性格というものもあるんでしょうけど、カッコいいなあと思いました。」

 先輩から「プロ」と称されたテギョン。音楽と俳優の両方をマルチにこなす中で、ハードなスケジュールを乗り切る秘訣は何だろうか。

 「よく食べてよく休むことですよ。ただし、何か特別なものを食べるといったことはないですね。ひたすら、よく食べてよく休むこと!これにかぎります。」

 生活信条がシンプルでいい。このバイタリティが、音楽と俳優の両方をこなす本当の秘訣なのだろう。




(文=「ロコレ」編集部)
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