1896年、黄海道（ファンヘド）・鴟河浦（チハポ）。青年キム・チャンス（金昌洙／チョ・ジヌン扮）が日本人を殺害し逮捕される。彼は裁判で国母の怨みを晴らしただけだと大声を張り上げるが、結局、死刑宣告を受けて仁川（インチョン）監獄所に収監される。日本側に立った監獄所長カン・ヒョンシク（ソン・スンホン）は自身に屈服しないキム・チャンスを拷問し、囚人までがキム・チャンスに背を向ける。
しかし、そこは彼だけの地獄ではなかった。裁判さえ受けられないまま悔しい獄中生活を送る朝鮮人たちを見てキム・チャンスは、少しずつ現実に目を開いていき、変化を夢見始める。

韓国映画「隊長キム・チャンス」は朝鮮王朝時代の王妃、閔妃の暗殺に加担した日本人を殺害した罪で刑務所に収監されたキム・チャンスが死刑囚から独立運動家へと成長していく物語を描く。キム・チャンスは日本の植民地時代の独立運動家、金九（キム・グ）の本名。俳優ソン・スンホンが囚人を管理・監督し、違法労働を指示する刑務所長を演じ、初の悪役に挑戦した。