【ソウル聯合ニュース】北朝鮮の張雄(チャン・ウン)国際オリンピック委員会(IOC)委員が2018年冬季五輪の招致合戦で、韓国・平昌の競争都市だったドイツ・ミュンヘンを支持していたとの主張が提起された。北朝鮮消息筋が22日、明らかにした。
 2018年冬季五輪の開催地は3度目の挑戦だった平昌に決まっている。
 同消息筋は「張委員は冬季五輪開催地の最終決定を控え、ドイツが主導するIOC委員の集まりに非公開で出席し、ミュンヘンへの支持を約束したとの話を欧州スポーツ界の関係者から聞いた」と伝えた。また、IOC関係者からは「張委員が平昌の招致可能性は低いといううわさを流した」との話しも聞いたという。
 張委員は2014年冬季五輪を決めるIOC総会でも、平昌ではなくロシア・ソチに投票し、相当な見返りを受けたという。当時、平昌は1次投票で最多の36票を獲得したが、2次投票でソチに4票差で敗れ、招致に失敗した。
 張委員と北朝鮮は表面的には平昌を支持するような態度を示していた。
 2014年平昌五輪招致委員会の執行委員長を務めた金振ソン(キム・ジンソン)元江原道知事は2006年に平壌を訪れ、平昌招致に向けた協力に関する合意文書を北朝鮮と交わした。張委員は2007年4月に訪韓した際、平昌の招致可能性について、「民族にとって良いことだけに、うまくいかなくてはならない」と述べ、平昌を支持していた。

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