『耽羅は島だ』に出演中のイ・ソノ=11日、ソウル(聯合ニュース)
『耽羅は島だ』に出演中のイ・ソノ=11日、ソウル(聯合ニュース)
左ほおにえくぼを作って笑う姿が魅力的な俳優、イ・ソノ。MBCの週末ドラマ『耽羅は島だ』に、正体不明の日系オランダ商人ヤン・カワムラ役で出演中だ。

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 韓国芸術総合学校映画科で映画演出を専攻したが、役者の道に進んだ。日ごろから親しかった教授の紹介でファッションデザイナー、チャン・グァンヒョのショーにメインモデルとした立ったのがきっかけでテレビコマーシャルに出演するようになり、2006年にドラマ『雪の女王』で役者デビューした。わずか数か月間の話だ。本格的に演技を学ばなければと、養成所にも通った。振り返ってみれば「演出を専攻したのも、演技のための準備作業だったんじゃないか」と感じるという。

 『雪の女王』では夭折(ようせつ)する数学の天才、『エアシティ』では追放される在米韓国人、『正祖暗殺ミステリー 8日』では朝鮮時代最高の殺し屋と、登場時間は短くても強い印象を残す役を演じてきた。
 『耽羅は島だ』への出演は、監督との初顔合わせで即座に決まった。昨年8月初め、ミーティングに呼ばれて出向いたところ、彼の顔を見た監督が一言「まさにヤン」と、即決した。原作漫画のキャラクターに似ている俳優よりも、日本人らしい雰囲気がある俳優を探していたのだという。イ・ソノは「ぼくは日本人ぽいみたいですね」と笑う。かくして、原作のような中性的でなよっとしたヤンではなく、ぎらぎらした目にすらりと高い鼻のヤンが誕生した。

 劇中は自然な日本語と、流ちょうな英語を披露している。秘訣を尋ねると、やはり留学経験者だった。中学3年で弟とともに渡米し、5年間過ごした。日本語は大学時代に学んだことがあり、日本で生活するのに困らない程度には話せるとか。物語の舞台が16世紀のため、現代の日本語を使うとリアルではないと思い、当時の日本語の研究者を訪ねせりふを録音してもらった。撮影直前まで、それを聞きながら繰り返し練習しているという。

 リュック・ベッソン監督の名作映画『グラン・ブルー』の孤独なダイバー、ジャックのような役が夢だというイ・ソノ。真の内面を表現できるような役者になりたいと話す。
 「少しの間華やかなスポットライトを浴びて消えていくのではなく、観客に感動を与えられる役者、内面まで率直にさらけだすことのできる中身のつまった役者になりたいです」。

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