【公演レポ】ソ・イングク、日本デビュー10周年記念ファンコンサートが盛況裏に終了「これからも一緒に良い思い出を作っていきましょう!」写真提供:(C)THE STAR PARTNER
【公演レポ】ソ・イングク、日本デビュー10周年記念ファンコンサートが盛況裏に終了「これからも一緒に良い思い出を作っていきましょう!」写真提供:(C)THE STAR PARTNER
数々のヒット作で主演を務め、歌手としても活躍しているソ・イングクの日本デビュー10周年記念ファンコンサート「IN THE X」が11月14日、東京国際フォーラム ホールAにて開催された。

ソ・イングク の最新ニュースまとめ

2013年4月24日に「Fly Away」で日本デビューを果たし、歌手としてはもちろん数々のヒット作で俳優としても愛されているソ・イングク。10月11日には日本デビュー10周年を記念して、10周年記念盤New Single『THE X』(ザ・テン)を発売。プロモーションイベントを実施し、多くのファンと触れ合う時間を過ごした。そして今回、10年間の活動をすべて感じられるファンコンサートを東京と大阪で開き、ファンとの特別な時間を過ごした。

会場のエントランスには、10周年をお祝いするバルーンやお花が並び、エントランスからお祝いムード満載。場内も開演を待つファンの期待と緊張感が漂い、開演前から熱気に包まれていた。開演時間となり場内が暗転すると、色とりどりのペンライトが激しく揺れ始めた。オープニング映像が流れ、大型ビジョンに白いバラを持ったソ・イングクの姿が映し出されると会場は大興奮! ステージに向かうまでの生映像により、場内はファンの期待感と高揚感が徐々に高まっていった。
そして、清涼感あふれるサウンドが流れるとステージ中央が白く光り、その中からソ・イングクがゆっくりと登場。大きな歓声が上がると、一曲目に新曲の「Don’t Be Jealous」を披露。心地よいミドルテンポにのせて、伸びやかな歌声を届けた。

歌い終わると、「こんにちは、ソ・イングクです!」と日本語であいさつ。プロモーションで1か月前に来日していた彼だが、「とっても会いたかったです。それから緊張もしましたし、わくわくしました。早く会いたいなと思っていました」と、ファンとの再会を喜んだ。

日本デビュー10周年について、彼は「何と言いますか、長い時間が経ったなと思う反面、あまり時間が経っていないなという感じもします」と伝え、1曲目の「Don’t Be Jealous」については、「ただそのままのソ・イングクの姿を見せたいと思いました。僕にとって大きな意味になるのですが、歌手としてデビューしてそれから俳優になりました。自分がやろうとする音楽について非常に悩みました」と、当時の会社との音楽的な性格の違いやそのことで生じるもどかしさ、自分のアイデンティティを失ってしまうことを感じたことをきっかけに、自分が楽しくできるような音楽を見せたいという想いが募っていく過程を振り返る。「だからと言って以前の音楽を愛していないわけではありません。自分の中で妥協点というものを見つけていた時期でした。大衆の皆さんが見つめる僕に対する視線、俳優活動をすることによるイメージ。なので、徐々にアイデンティティに混乱をきたしました。それで、この曲をもってきました。これから僕がお見せする音楽は多様になると思います。これからも期待していてください」と熱く語った。
コメント後に、「ちょっと長かったですよね」と申し訳なさそうに話す彼だったが、自分が愛する音楽や演技に関することになると、普段から仲間とお酒を飲みながら夜通し話してしまうそうだ。

ここで、12月15日に公開されるソ・イングクの最新作「もうすぐ死にます」のティザー映像が公開された。ドラマは、地獄に落ちる直前のチェ・イジェ(ソ・イングク)が、死(パク・ソダム)が下した審判により12回の死と人生を経験することになる人生転生ドラマ。
作品を選んだ理由について、彼は「原作はウェブ漫画なんですけど、原作からすごいファンだったんです。数年前にこの漫画を見てから事務所の代表に電話をして、この作品の著作権がどうなっているか調べてほしい、これはすごい作品になると思うからと伝えたんです。その時の代表は本当にかっこよかったです。本人は作品を見ていないのに、僕が面白いということだけで調べてくれました。ただ、その作品の版権がほかのところにいかずに、代表が版権を持つことができていればもっとかっこよかったんですけど、残念なことに著作権はすでにほかのところにいっていました。それでも、数年後にこの作品をすることになったので、これは運命ではないかと思います」と説明し、代表に感謝の言葉を伝えた。

ここからは、ファンがソ・イングクの一番好きなところを投票で決め、ソ・イングクが投票で一番多かった1位を当てる「HEART OF HEARTRIDER」というコーナーがスタート。
1問目は「HEARTRIDER(ファン名)が一番好きなソ・イングクの日本発売曲は?」という質問。普段は自分の曲を気恥ずかしさがあってあまり聴かないという彼だが、「家でお酒を飲みながら感情に浸っている時、この曲を聴くのですが、その曲が1位だと思います」と自信満々に答え、「君という季節」を1位にあげる。しかし、タイトルを言った瞬間、会場からは「あ~」という微妙な反応が返ってきたため、再チャレンジをすることに。そして、1回目の回答がまるでなかったかのように、「1位がなんなのか、分かる気がします」と自信満々に答え、「Everlasting Love」を1位に挙げる。そして、1位を当手たことに気を良くした彼は生歌まで披露してくれた。
1位に選ばれた理由について聞かれると、「初めて聴いた時からほれ込んでしまいました。ビート感やメロディもきれいですし」と説明してくれた。

続いて、「ソ・イングクの一番好きな顔のパーツは?」という質問では、また「完全に自信があります!」と意気込み、「1位は目の下のほくろ、2位はえくぼ、3位は目」と1位から3位まで答える。しかし、実際は1位が目、2位が口、3位がえくぼという結果だった。この結果に彼は「皆さんはかわいくない目が好きなんですね。でもすごく気分がいいです。僕は幼いころから、大人に目をぱっちり開けていなさいと言われ、先輩方からも目つきが気に入らないと言われていました。でもこんなに大勢のみなさんが好きと言ってくださるので気分がいいです。これからも、良い目つきではないですけど、この目でいきたいと思います」と伝え、「がんばります」とガッツポーズを見せた。
この投票結果では、1位から3位までのパーツをクローズアップで堪能する時間も設けられ、ソ・イングクも照れながらファンサービス。にっこり笑った表情が画面いっぱいに映し出されると、会場には悲鳴のような黄色い声が響き渡った。

続いて、どちらかを選ばなければならない「バランスゲーム」の時間。ここでは、ファンが選んだ答えを当てられなければ、ホワイトタイガーかトナカイのカチューシャを付けなければならない罰ゲームが準備されていた。
質問は「ソ・イングクと一緒に仕事するなら、上司か部下のどちらがいい?」というもの。ソ・イングクはファンは自分をこき使いたがるという理由から部下を選択。すると、ファン投票でも部下にしたいという投票が多く、正解を当ててピースをしてご満悦。正解を当てたため、罰ゲームは無くなったが、司会者からカチューシャを付けた姿がどうしても見たいと要求されると、ソ・イングクは「OKです」と快く受け入れ、トナカイの角のカチューシャを付けてくれた。赤と黒の薔薇や羽で飾られたカチューシャ姿と黒のスーツ姿が似合っているということで、この姿を写真に収めるフォトタイムの時間も設けられ、少し早いクリスマスプレゼントに。フォトタイムでは、さまざまなハートを作ってポーズをキメて、最後は「まんぞくですかー!」と日本語で叫び、ユーモアある人柄でファンを笑わせていた。

さらに、フォトタイムだけでは終わらず、TikTokで流行っている「うれしいときにゃんにゃん」チャレンジにも挑戦することに。この例題映像を見た彼の表情が少し暗くなってしまったが「皆さんが楽しいのであれば気分がいいです」と、完璧にこのチャレンジをこなし、ファンを喜ばせていた。

11年ぶりにミュージカルにも出演することが決まっているソ・イングク。ミュージカルについて聞かれると、彼は「ミュージカルに完全にはまっています。とても愛しています。だから、なんでこれを今更始めたのかと後悔しています。11年ぶりに行う2回目の作品ではあるのですが、これからもミュージカルをたくさんやろうと思っています。機会があれば、韓国の作品を日本でも上演することがあるそうなので、そのときが来るまでミュージカル俳優としてがんばっていきます」と力強く答え、ファンの期待感を高まらせた。ミュージカル「モンテ・クリスト伯」は韓国で11月21日から開幕されるが、この日は日本のファンのために劇中歌の「おまえたちに贈る地獄」という曲を特別に披露。ミュージカルのセットはないものの、ソ・イングクの迫力ある歌声に圧倒され、会場からは大きな拍手が送られた。

トークコーナーでは、ファン投票以外にファンが描いた絵を見る時間も設けられ、2022年にAAAで受賞した時の絵やドラマ「美男堂の事件手帳」、「ショッピング王ルイ」などの印象的なシーンの絵の他に、番外編として線と点だけでソ・イングクを表現したファンの絵も公開された。中でもホクロだけを描いただけでもソ・イングクとわかる点だけの絵にハマったソ・イングクは、絵を指しながら笑い続けることも。
ファンの愛情たっぷりの絵やメッセージを見た後は、ケーキもステージに登場。10周年を記念してファンをバックに記念撮影も行われた。

ここまでの時間を過ごしてきた感想を聞かれると、彼は「こうして、このような場を作ることができたのは皆さんのおかげだと思います。こちらにお越しになったファンの皆さん、そして来られなかったファンの皆さん、僕のファンの皆さん全員に、このようなステージに立てるようにしてくださったみなさんに感謝の気持ちを伝えたいです」と感謝の気持ちを伝えた。

トークがメインとなった1部の後は、ソ・イングクの歌声をたっぷり堪能できる2部へ。デビューから最近までの活動を振り返る映像が流れた後、「Fly Away!」という声が会場に響き渡ると、ステージ中央からソ・イングクが登場し、切ない別れを綴ったバラード曲「Fly Away」を披露した。サビの部分では、「一緒に」と客席にマイクを向けるとファンも大きな声で歌う。ソ・イングクの熱のこもった表現豊かな歌声には会場から大きな拍手が送られた。

歌い終わると、彼は「10年前ですよね。日本のデビュー曲『Fly Away』でした。久しぶりに歌ったのですが、さっきまで緊張していなかったのに、この歌を歌うことになったら突然昔の思い出が浮かんできて緊張してしまいました」と話す。会場に10年前から応援してくれているファンがたくさんいることがわかると、「すごいですね。ありがとうございます」と伝え「その時は本当によくわからなくて、未熟で日本語も本当に…今もわかりませんが(笑)。そういった状態で『Fly Away』を歌って日本で活動をしていましたが、辛かった記憶と幸せだった記憶が共存しています。活動をしながらファンの皆さんとたくさんコミュニケーションをとり、美味しいものも食べたりもして、幸せな記憶がたくさんあるのだと思いました」と振り返った。「僕は新人のころから今までたくさん成長したと思います。そして皆さんも一緒に成長していると思います。いつも変わらず僕のそばにいて素敵な思い出を作ってくださり、ありがとうございます。これからも何年経ってもよろしくお願いします」と語ると、「幼ない日」を優しい歌声で届け、アコースティックギターの音色が心地いい「笑って泣く」でエモーショナルな歌声を響かせ、曲の終盤ではパワフルな高音ボイスでファンを感動させた。

2曲続けて歌い終わると、すでに完成させている新曲がたくさんあることも明かしてくれた。10周年記念イベントということで、歌詞がまだついていない曲をアカペラで少し披露してくれる場面もあった。

続いて、「君という季節(JP)」の曲を紹介してからステージが暗転すると、客席から「サランへ(愛してる)と声が上がり、ソ・イングクも「僕も愛してるよ」と返してファンを喜ばせる。その後も次々とファンの声が飛び交い、その声ひとつひとつに返していくため、なかなか曲に入ることができず笑ってしまう場面もあったが、ファンとのコミュニケーションを楽しんでいたようだ。

柔らかなピアノのサウンドに甘い歌声が印象的な「My Love」では、ファンにマイクを向けて「一緒に!」と言って一緒に歌うことも。ファンの歌声を聞いて気分も上がったソ・イングクは軽やかにステージを歩き、「僕のそばだけにいて どこにも行かずに」と優しい笑顔を見せファンの心を満たした。

ドラマ「美男堂の事件手帳」のOST「君が好きだ」の紹介では、日本語で「君が好きだ」とかっこよくキメるが、すぐに気恥ずかしそうな表情を見せるも、そんな表情にもファンは胸キュン。さまざまな表情を見せ、ファンを楽しませていた。

2部の終盤を迎えると、ソ・イングクからの日本語の手紙の映像が流れた。
「こんにちは、ソ・イングクです。10周年のアルバムから今この場所、ファンコンサートまで来ることができ、言葉では表現できないくらいうれしく幸せに思います。10年間日本の活動をしながら、とても楽しいことがたくさんありました。成長もしましたし、たくさんのことを学びました。そして何よりもこの時間を共にしてくれたファンの方々の愛と応援のおかげで今の私がいると思います。短いといえば短く、長いといえば長かった10年という歳月。私と一緒に大切な思い出を作ってくだありありがとうございます。これからも私と一緒に良い思い出を作っていきましょう。よろしくお願いします」

ファンへの感謝の気持ちを伝えると、日本デビュー10周年記念シングルに収録されているファンソング「Thank you」を披露。「いつまでも離さないよ 暗い闇の中の道を今も照らしている Thank you for your love いつもそばにいるよ」と真心を込めた歌声を届けた。そして、その真心を受け止めるように、ファンからの愛のメッセージも画面に映し出され、ソ・イングクとファンの絆もさらに深まったようだ。

続いて披露した「Flavor」の早口で歌うパートでは歌わずに、「超速い」と言ってファンを笑わせ、歌唱後にはラップパートのエピソードも明かしてくれた。彼は「さっき速い部分があったじゃないですか。できないんですよ(笑)。レコーディングをするときに本当に苦労しました。もともとは英語の歌詞にしようと思ったんですけど、その部分も正確に日本語で訳されたんです(笑)」と話し、このパートのレコーディングだけで1時間半かかったことも付け加えた。

そして最後の曲紹介へ。彼は「僕が歌手になれるようにしてくれた曲を歌いたいと思います。日本語にしたらとても可愛らしい言葉になりました。『呼ぶよ』」と伝え、2009年に発表したデビュー曲を披露。ペンライトが揺れると、彼もその動きに合わせながら体を揺らし、気持ちよく歌っていた。

最後に「ありがとう」と手を振ってステージを去っていったが、すぐに「ソ・イングク」コールと手拍子が沸き起こった。そして、大きな手拍子とアンコールが続くと、アンコールに応えて戻ってきたソ・イングクは、なんと客席から登場。ドラマ「応答せよ1997」OSTの「All For You」を歌いながら、ファンとハイタッチをして客席を回っていく。2階のファンに向けても「2階に上がって行けなくてごめんね。でも僕が愛してることはわかりますよね」と気遣いながら、できるだけ多くのファンに近づこうとしていた。

ステージに戻り歌い終えると、「ありがとうございます。後ろにいる皆さんも愛しています」というメッセージを最後に、約2時間半のファンコンサートは幕を閉じた。

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