現代自動車、水素・ロボット・AAMを集中育成…10年間109兆ウォン投入=韓国(画像提供:wowkorea)
現代自動車、水素・ロボット・AAMを集中育成…10年間109兆ウォン投入=韓国(画像提供:wowkorea)
現代自動車が水素やロボット工学、未来航空モビリティ(AAM)など次世代スマートモビリティの育成に拍車をかける。このために、今後10年間109兆4000億ウォン(約12兆円)を投資することにした。

TOO の最新ニュースまとめ

 同社は20日、ソウル・ヨイド(汝矣島)のコンラッドホテルで「2023CEOインベスターデー」を開き、未来モビリティ事業分野の中長期戦略を発表した。

 同社はこの日、水素生態系を構築するための「水素事業ツールボックス(Toolbox)」計画を公開した。水素事業ツールボックスは、水素の生産、水素を活用した物流システム導入、水素電気自動車販売など、ライフサイクル全体が相互有機的に連結された水素事業のモデルを意味する。

 同社は米国ジョージア州に設立中の電気自動車工場「現代自動車グループメタプラントアメリカ(HMGMA)」に水素事業ツールボックスを適用し、来年初めに開かれる世界最大の家電・IT展示会「CES2024」で具体的な水素事業のビジョンを発表する予定だ。

 一方、同社は自動運転とソフトウェアを中心にした自動車(SDV)など、次世代自動車技術の高度化にも力を注ぐ。アプティブと設立した自動運転合弁法人「モーショナル」を通じて、今年末「アイオニック5」を基盤とする無人ロボタクシー事業を商用化することが最初の目標だ。

 キム・フンスCSOは「ホテルとコンベンションが密集したラスベガスで多様な実証を実施している」として、「今年末に事業を公開し、グローバルに拡大する計画」と述べた。

 また、昨年8月に買収したスタートアップ「フォーティトゥドット」を通じて、SDV開発システムへの転換に拍車をかける。フォーティトゥドットは、ソフトウェア(SW)技術のプラットフォームである「タイタンプラットフォーム」の開発を通じて、SW内在化と目的基盤モビリティ(PBV)サービスの強化に注力する。

 ロボット分野では「ボストンダイナミクス」と「ロボティクスラボ」を中心に事業を拡大する。

 同社が2021年に買収したボストンダイナミクスは、4足歩行ロボット「スポット」と知能型物流ロボット「ストレッチ」、多目的ヒューマノイドロボット「アトラス」などを通じて、超格差ロボット技術の確保を進めている。スポットを前面に打ち出したこの日のイベントでは、イベント開始の発表を担当したロボット研究員とスポットが一緒に舞台に上がり、注目を集めた。

 ボストンダイナミクスの他に、もう一つの軸であるロボティクスラボは、ウェアラブルロボット「エックスブルメックス(X-ble MEX)」と多目的モバイルプラットフォーム「モベッド(Mobed)」、顧客応対サービスロボット「ダリ(DAL-e)」などのサービスを実現している。

 航空モビリティ分野では、2020年に設立した「スーパーナル」を通じて、中長期的に実際の大きさの技術試作機を開発し、パイロット搭乗飛行テストを実施することが目標だ。機体製造のためのインフラ確保も進める。

 同社はこのような未来モビリティ戦略を実現するために、2023~2032年の10年間、109兆4000億ウォンを投資する。年平均11兆ウォン程度の投資だ。このうち33%に当たる35兆8000億ウォンを電動化関連投資費に策定した。特に、同社は電動化部分投資が集中する2024年と2025年に12兆ウォン以上の投資を断行する。これにより、2030年の電気自動車部門で10%以上の営業利益率を達成するという目標も立てた。

 電気自動車原価で高い割合を占めるバッテリーの場合、内部開発力量を高度化する。同社は現在、南陽研究所内にバッテリー専門組織を立ち上げており、専門人材の確保にも力を入れている。

 同社は投資と収益、株主還元間のバランスを取り、効率的な資金運用のために中長期資本運用を大きく1~3段階に分けて進めることにした。まず、第1段階(2023~2025年)では、内燃機関と未来技術投資が同等の水準で行われる。

 電気自動車の販売が拡大し、次世代電気自動車プラットフォームが適用される第2段階(2026~2030年)では、内燃機関への投資を徐々に減らす。最終3段階(2031年以降)からは、電気自動車とソフトウェアを通じた収益が内燃機関の収益を超過し、電動化および未来モビリティ投資が拡大する予定だ。
Copyright(C) herald wowkorea.jp 104