歓迎の辞を述べるPBAのキム・ヨンス総裁(画像提供:wowkorea)
歓迎の辞を述べるPBAのキム・ヨンス総裁(画像提供:wowkorea)
今月14日、韓国・ソウル市グァンジン(広津)区のウォーカーヒルソウルビスタホールにて、韓国プロビリヤード協会PBAが2019年にスタートしてから4年で初めて開催した「2022-23シーズンプロビリヤードPBA大賞授賞式」で、チョ・ジェホ(NH農協カード)とPheavy SRUONG(ブルーワンリゾート)がPBAを輝かせた最高で最初のスターとなった。

キム・ミナ の最新ニュースまとめ

 チョ・ジェホとPheavy SRUONGは今シーズン、9つのツアー(ワールドチャンピオンシップを含む)で同じく3勝した。開幕戦でそろって優勝トロフィーを手にした2人は、シーズン最終戦に続き、「SKレンタカー ワールドチャンピオンシップ2023」でも王中王となり、シーズンポイントランキング1位になった。

 チョ・ジェホは受賞に対して「ワールドチャンピオンシップをする時から大賞獲得のための条件を計算しておいた」と明かし、「記録に永遠に残る大賞受賞者になって、非常に光栄だ」と感謝のあいさつをした。

 授賞式前に開かれた記者会見でチョ・ジェホは「これまでのスイングに影響を与える恐れがあるので心配していたが、トレーナーである友人が『どうせ今もうまく打てないんだから、試しにでもやってみよう』と言ったのでやってみることになった。おかげでツアーはもちろん、チャンピオンシップまでうまくできる体力がついた。上半身のトレーニング後には筋肉がついて球をうまく打てない時も多かったが、それでも地道にしてきたことで効果があった」と語った。

 続けて「『才能を超えるへこたれないメンタルの力、メンタリティー』という本を読んだのが役になった。このまま負けそうだと感じた瞬間に本で読んだ文句が目の前に出てきて、力を出せた」とし、大賞受賞に満足せずさらに成長するという覚悟を見せた。

 女子の部大賞を受賞したPheavy SRUONGは、「授賞式の会場に来たのは生涯で初めてだ。とてもうれしくて家族にも自慢をした。両親も泣いていた」と喜んだ。事前に韓国語で書いてきたものを読んだPheavy SRUONGは「生まれたのはカンボジアだが、人間らしく生きられるようにしてくれた所は韓国だ。本当に感謝している。お金のない子どもたちに奨学金を渡し、夢と希望を与えられる選手になりたい」と語った。

 また今シーズン登録した選手の中で最高のポイントランキングを記録した“スペインの神聖”Antonio MONTESとキム・ジナ(ハナカード)が、生涯で1度しかない新人賞を受賞した。アマチュアランキング1位で今シーズンにプロ転向したキム・ジナは3戦目まで不振だったが、4戦目にベスト16、6戦目にベスト4入りを果たすなど調子も上向き、ランキング13位で今シーズンを終えた。

 一時は社交不安障害で病院にも通うなどつらい時間を過ごしたキム・ジナは「これからさらに期待できる選手だというインパクトを残せたと思う。ここで満足せずに、ここぞという時に圧迫感に勝って成し遂げられる選手になりたい」と語った。

 それ以外に、今シーズンの優勝チームであるブルーワンリゾートがチームリーグ部門の大賞を獲得。ベストダブルスに最多勝を挙げたブルーワンリゾートのオム・サンピルとDavid ZAPATA(スペイン)が男子ダブルス、NH農協カードのキム・ミナとキム・ボミが女子ダブルス、カン・ミングとPheavy SRUONGがベスト混合ダブルス賞を受賞した。

 またチームリーグシングルスで最多勝を挙げたDavid ZAPATAとイ・ミレがベストシングルス賞、一番高いバンクショット成功率を見せたチョ・ジェホとキム・ガヨンはバンクショット賞、最高アベレージを記録したFrederic CAUDRONとPheavy SRUONGはアベレージ賞を受賞した。

 これで2022-23シーズンの全競技と行事を終えたPBAは、3か月間のオフシーズンを経た後、新たなチーム構成と選手で6月に新シーズンがスタートする。

Copyrights(C)wowkorea.jp 5